予約殺到の女性限定web講座Design Girls!企画者にインタビュー!(前編)

予約殺到の女性限定web講座Design Girls!企画者にインタビュー!(前編)

プロフィール

福田恵里(ふくだえり) 大阪大学 リクルート内定者
木下裕介(きのしたゆうすけ) 東京大学 リクルート内定者

予約殺到!?女性にもプログラミング講座の潜在ニーズが?!

Q.Progate(オンラインプログラミング教育サービスを提供)の主催するキャンプにて実際にDesign Girlsというサービスの立ち上げを行ったお話を前回のインタビューでは伺いました。あれから少し経ったので今何をなさているかを伺いたいです。

福田恵里さん(以下 福田さん):今はリクルートの協賛の下、女性向け限定のリアルのwebデザイン講座を企画しています。
渋谷でTECH LAB PAAKというクリエイターのためのコワーキングスペースをリクルートが運営していて、会場はそこを使わせて頂きます。この一か月は主に講座でのコンテンツ作りやLP(ランディングページ)作りに費やしていました。

Q.具体的にどういった講座なのですか。

福田さん:女性限定の二日間のweb講座でして制作フローの概要から、デザイン、コーディングまでを 二日間でぎっしり学ぶ講座を企画しました。
女性限定なので最初はなかなか定員が埋まらないかなと思っていたんですが、1日半ですぐに30人の枠が埋まりました。

Q.予約殺到ですね。

福田さん:そうですね、想像以上でした。
今までWebを触ったことがなかったっていう女性でも、「実はプログラミングとかデザインを前からやってみたかったんです!」というような声も聞いて、ニーズは結構あるのではないかと感じられました。

Q.デザインに結構力入れていますね。(http://designgirls.girly.jp/)

福田さん:一般の女性ってプログラミングを学ぶにあたって、初めの黒いコンソール画面を見ても、何か暗号が並んでいるようにしか見えなくて、何もワクワクしないと思うんですよね。そこをデザインでどう身近に感じてもらえるかが大切だと思いました。例えばこの講座のLPを見て、プログラミング講座っていうイメージは全く湧かないと思うんですけど、この一見ファッションかお菓子のサイトかな?と思うような新しいデザインにしたからこそ、普通では始めるきっかけがなかった女の子たちがきてくれたんだと思っています。

Q.女性向けのイベントということですが、木下さんは男性として参加することに抵抗はありましたか?

木下裕介さん(以下木下さん):そういう抵抗は特にありませんでしたね。
男性も女性も育ってきた環境によって、将来の選択肢が制限される壁に対して問題意識を持っていました。Web広告の企業でインターンしているときから、女性の可愛いらしいデザインからは学ぶべきことが多いなと感じていたのですが、女性がプログラミングをオタクっぽいとか、なんか難しそうとかいう理由から諦めてしまうことも問題だと感じていましたので、今回のDesign Girlsではそこに絞ってやっています。今後はそれ以外にも将来の選択肢を増やすような色々なことに取り組んで行きたいですね。

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プログラミングを始めたきっかけ

Q.そもそもプログラミングに興味を持ったのはなぜですか

福田さん:インターン先で自分の出した企画が良い評価をいただきながらも開発コストを割けないために、実現せず悔しい思いをしたことがきっかけです。自分で作れたらこんな思いをしなくて済んだのにと。
以前にあるIT企業で長期のインターンをさせていただき、最終日に役員の方にプレゼンをする機会がありました。最後に良い評価を頂けて嬉しかったのですが、役員の方が社員の方に「どうしてこれやらないの」って聞くと「開発コストが割けないんです」と言われて、非常に勿体ないなと思ったんですね。アイデアを自分で実装できれば、こんなもどかしい思いをすることなかったのにと思って。それで勉強を本格的に始めました。

木下さん:僕自身は3年の夏と冬に東南アジアを周る機会があったのですが、どこの国も雨が降れば道路が水浸しになるなど、インフラの整備が遅れていました。ただ、発展途上国に行くと、多くの人がスマートフォンを持っており、国家公務員としてインフラ整備に関わるよりも、ICT(情報通信技術)で社会課題にアプローチする方がより効果的なのではないかと思いました。そこから、ITの企業に興味を持ち、IT企業を受けるようになりました。

その中でプログラミングに興味を持ったのは、IT企業で今年から働くことになって、自身で企画したサービスを作りたいなと思っても、プログラミングが分からないと、エンジニアの方と意思疎通が取れないし、思い通りのサービスを実現できないと感じました。自分がエンジニアの方と対等に話せるようになるためにもプログラミングのスキルを身につけなければならないと思いました。

――インターンを通してスキルの必要性を感じたと。

木下さん:はい、ただ対等に話せるだけではなく、それ以上に自分で作れる力が必要だと感じました。ただ、プログラミングをやろうと思っても、環境設定で躓くことも多くて、なかなかハードル高かったんですよね。「いろんなオンラインサービスやてみれば」って言われて、やってみると最初はすごいすらすら行くんですが、これを使ってどのようにサービスを作っていくのかということが分からず、ゴールが見えなかったんです。自分がサービス作るためには何が必要なのかというのが全然わからなくて。
その時たまたま、Progateの共同創業者の村井くんが2ヶ月間のキャンプをやると教えてくれたので、自分がやりたいサービスを作るという過程を一通り経験する中で、見えてくるものがあるのではということで参加しました。

Q.Progateのキャンプに参加されていますが、Ruby on Railはほぼ初心者としてもわからないことから始めたんですよね?

福田さん:そうですね。Railsは全くの初心者でした。フロントはある程度さわれたのですが、Terminalも使えなかったし、Gitもほぼ使ったことがありませんでした。エンジニアにとって当たり前の用語ですらわからず、初めは授業についていくのに必死でした。

Q木下さんは最初からやられていたんですか?

木下さん:私もプログラミングはほとんどやったことがありませんでしたし、Ruby on railsに関しては全くやったことがありませんでした。
でも、村井くんがそのようなキャンプをやるということだったので、思い切ってそこに参加してみようかなと。

予約殺到の女性限定web講座Design Girls!企画者にインタビュー!(前編)

モチベーション管理の重要性

Q.独学で勉強することとの違いとは?

福田さん:正直、別に勉強会とかスクールとか行かなくてもネットにいくらでも勉強するためのリソースは落ちているんですが、基礎が全くわかっていない状態で、それらを読み解くとなると厳しいものがあると思います。モチベーションも続かないですし。だからはじめの一歩として、Progate Campや私たちが企画している講座みたいなオフラインの勉強会に参加するのが、近道なのではと思います。

木下さん:やっぱり最初は、プログラミングに対する抵抗がすごく大きかったですね。しかし、やはり自分が作りたいサービスを作れる環境をProgateがキャンプという形で提供してくれたことで、明確な目標を持ちながら、勉強ができるようになったのかなっていうのはありますね。

Q.やっぱりProgateのようにキャンプという形をとることが効果的なんでしょうか

福田さん:そうですね。単発の講座ではTipsを効率的に伝えることはできても、参加者の継続的な学習モチベーションまでは担保できないと思っていて。
私たちが今回行うイベント(http://designgirls.girly.jp/)でも、今回は参加者の反応を確かめるという意味も含め単発で設定していますが、今後は3か月とか半年とか長期の講座を開催して、本当にかじっただけではなくプロとして働けるレベルの人を育てたいなと思っています。

プログラミング=ギークというイメージを取っ払いたい!

Q.女性がプログラミング持つイメージをどう覆していきたいとお考えですか

福田さん:一般の女性にとってエンジニアリングやプログラミングがカッコいい!という考えはまだまだ浸透しておらず、プログラミング=ギーク(技術系オタク)というイメージの方がまだ強いのではと思います。
しかし今海外では女性でもプログラミングを学習することが盛んになってきているのです。例えば、アメリカにはGirls Who Code(http://girlswhocode.com/)という、10代の少女たちにコンピューター・プログラミングを教えるNPO法人があったり、Rails Girlsという、フィンランドから始まって今世界中に波及している、女性がRuby on Railsを学ぶコミュニティもあります。(日本でも開催されています)

そこでは、自分の好きなことをITと掛け合わせて、みんな思い思いに自分の実現したい世界を目指してプロダクトを作っている様子が垣間見えます。例えば、ファッションが好きなら自分でオリジナルECサイトを作ってしまったり、お料理が好きならレシピ投稿サイトを自分で作ってしまったり。技術から入るのではなく、作りたいものベースでプログラミングを学ぶというのが、女性にとっては大事なのではと思います。

Q.海外では女性がどんどんプログラミングをやるというのが普通になってきているんですか?

福田さん:まだまだ普通とまではいかないですが、盛んにはなってきていてここ2~3年でITリテラシーの高い層や、教育に関心を向けている層がやっているなという感じですね。
フィンランドでも2016年から義務教育になりますし、シンガポールとかでもそういう動きがあります。日本よりは活発ですね。

Q.普通の人だとプログラミングをやりたいと思ってもなかなか一歩踏み出せないと思うんですが、そこを一歩踏み出せたのはなぜですか。

福田さん:うーん…私の場合はまずデザインが好きで、Webデザインから勉強は入ったんですね。それでHTMLやCSSを触っていくうちに、もっと動的なページを作れるようになりたいなあと思って。
私の周りの女の子達も、プログラミングをやっている子はやっぱりデザインから始めている子が多いので、女性ならまずはそういう自分の興味のあるところから始めればいいのかなと思います。
また一から十まで仕組みを知りたいという性格だったのもあると思います。何かできないことがあれば、その都度できるようになりたいって思ってしまう性格なので。

出来るようになれば見える世界が変わる。これからは営業もプログラミングを?!

Q.プログラミングに踏み込めた人と、踏み込めていない人の違いをお聞きしたいです。習得して世界は変わりましたか。

福田さん:プログラミングは奥深すぎて、一生「できる」と言えるようなものじゃないことは重々承知の上で言うのですが、それでも基礎が知れたことによって世界は変わったと思います。
まず、何かアイデアが浮かぶとそれを人に頼むことなく、自分で作れてしまうということ。これは本当に大きな武器です。そこから運用したりグロースさせたりというところも勿論大切ですが、素晴らしいアイデアがあるのにそれを自分の技術力がないから作れていない人は周りに沢山います。エンジニアやデザイナー集めに時間を使うなら、少しでも自分で作れる技術を身につければいい。一生モノの財産になると思います。
プログラミングで、自分が生み出したものが動いたときの感動を、沢山の人に味わってほしいです。

木下さん:僕も同感です。やっぱり見える世界が違ってきます。プログラミングを身につけることで、企画側の視点だけではなく、エンジニア側の視点でも考えることが出来ます。やはり、サービスを作る中で、一つの偏った視点から考えるのではなく、様々な視点から俯瞰することはとても大切なことだと思いますね。

後編に続く↓
Design Girls後編!!IT企業での長期インターンの経験を伺いました!