はじめに

歴史があり、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など、世界的に有名な大学が多くあるイギリス。そんなイギリスの最先端の教育に興味がある方や、英語圏で自分の学びを深めてみたい方にとっては、イギリス留学というのは常に選択肢の一つにあると思います。

今日は、そんなイギリスの大学について、まとめていきたいと思います。

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イギリスの大学の特徴

多くの専門課程は3年で卒業

イギリスの大学は、日本と違い3年で卒業となることがほとんどです。

オーストラリアやニュージーランドも同じような形式をとっているのですが、1年目から専門分野を学ぶためにこのような構造になります。

日本では1年生の間に教養課程を学ぶ大学が多いので、日本での大学で教養を学び、イギリスで専門的な分野を学ぶのも良いでしょう。

ただし、医学や建築学など、資格に直接結びつく分野は5〜7年必要になります。

世界トップレベルの講義を受けられる!

イギリスといえば、何と言ってもそのレベルの高さ。特に人気なのは経営学などのビジネスを中心にした専攻で、MBAを取得するために留学生も多く集まっています。

他にもITや芸術などを学びに多くの留学生がイギリスに訪れています。

少人数の授業で学びを深める

イギリスの授業では講師一人に学生6人のチュートリアル形式の授業をはじめ、学生が主体となって学べるような仕組みが整っています。

受動的な学びにならないので授業自体はこなすのが大変ですが、わからないところがあっても聞きやすい環境で、留学生でも安心して勉強できます。

アルバイトもできる!

イギリスでは、留学生も決められた時間内であれば(週20時間以内)、就労経験を積むことが可能です。

異なる言語を持つ国で働く経験というのはなかなかできるものではありません。大学の学びがもちろんメインですが、アルバイトをしてお金を稼ぐことも大きな財産になるでしょう。

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大学の入学条件

 イギリスには大学入試がなく、国が行うGCSEA levelsという統一試験の成績と面接で進学できるコースが決まります。

GCSEとA levelsを受けていない外国人がイギリスの大学に進学するには、1年間の大学進学準備コース(ファンデーションコース)に入学するのが一般的です。

修了時の成績に応じて大学に入学できるので、ファンデーションコースから始める場合でも相当の努力量が求められます。

ファンデーションコースは、日本でいう大学1年生のことです。

イギリスでは1年生から専門課程を勉強するため、教養科目を学ぶのは高校生の間になります。そこで、ファンデーションコースで1年間勉強して、大学で専門分野を学ぶ準備をする、というわけです。

ファンデーションコースでは英語でディスカッションをしたり、大学において必要になるコミュニケーションスキルを身につけることもできます。

ファンデーションコースで1年間勉強することで、卒業するのが1年遅れるというデメリットがありますが、イギリスでは3年制の大学も多くあるので、日本の大学と同じ4年間で卒業まで行ける方法もあります。考え方次第によってはそこまでの時間のロスはないでしょう。

GCSE、A levelsは、イギリスで義務教育が終わった後に受ける統一試験の事です。いずれの試験も科目ごとに行われるもので、学生は自分が必要な科目だけを受験します。その成績は大学への出願の決め手になります。

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必要な英語力

大学によって求める英語レベルが異なるので、細かくは各大学の入学条件欄を参照してください。ここではあくまで一般的な数値のみを提示します。

ファンデーションコースの出願の場合

芸術/ビジネスコース:IELTS 6.0(全てのスキルで5.0以上) 

デザイン/エンジニアなどのコース:IELTS 5.5(全てのスキルで5.0以上)

直接入学する場合

IELTS 6.0 (全てのスキルで5.5以上)

上記のスコアは最低限とっておかなければならないスコアになります。出願までにこのスコアは上回れるようにしておかなければなりません。

出願期間

イギリスは9月スタートの3学期制になります。そのため、1〜5月には必要書類を提出しなければなりません。

そのためには1年以上前から英語のテストの受験、必要書類の提出準備などを進めておく必要があります。

ただ、これも大学によって詳細は異なります。早いうちに資料請求をするなどして、情報収集をすることが非常に大切になります。

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生活費

ロンドン近郊だと、平均173万円/年

郊外だと平均140万円/年

もの金額が生活費だけで必要になります。

滞在先はホームステイ、シェアハウス、学生寮、貸し部屋などが考えられます。

シェアハウスが比較的安いですが、ホームステイをする学生の方も多いようです。現地でアルバイトをして稼げる金額も日本のようには多くないので、普段から節約を心掛けて生活することが重要になってきます。

例えば、食事は自炊するようにする、交遊費にお金を使いすぎないようにする。なるべく公共交通機関を使わず徒歩や自転車で移動するようにするなど、普段のちょっとした努力が数万円の節約になります。

授業料

ファンデーションコースの授業料は85万円〜/年

大学の授業料は142万円〜/年

が平均的な金額のようです。

ただし、レベルの高い大学はもっと授業料が高く、例えば2016年、世界QS大学ランキングで6位になったオックスフォード大学の授業料は、年間217万円〜320万円と言われています。

授業料と一口に言っても差がありますので、調べておくといいでしょう。

渡航前に必要な書類

・入学願書

・大学の成績証明書

・卒業証明書

・英語のスコア結果

・財政能力証明書

・健康診断書

・エッセイ

・推薦状

イギリスでは、大学の学部やコースへの出願手続きの窓口業務を「UCAS」と呼ばれる機関が一括して行っています。

オックスフォード大学やケンブリッジ大学の場合は、UCAS宛の願書とは別に各大学の入学願書を作成し、各大学窓口へ直接出願する必要があります。

UCASにはオンラインからの手続きが可能で、最大5つのコース(医学系は4つ)まで共通の願書を使って入学の申し込みができます。

UCASへの出願時期はEU圏以外の留学生の場合は通常9月1日から翌年6月30日までとされていますが、人気コースなどはすぐに定員に達して締め切ってしまうケースもあるので、なるべく早目に出願したいところです。

また、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、および医学系コースの出願者は10月15日が締切りとなります。

アート&デザイン系のコースへ出願する場合は出願時期が2つのルートに分かれています。1つ目のルートは9月1日から1月15日、2つ目のルートは1月1日から3月24日が受付期間となります。

志望校が1つ目のルートに属する場合は6コースまで、2つ目のルートの場合は3コースまで、ルートが2つにまたがる場合は最高6コースまで出願可能です。

また多くのアート&デザイン系コースは出願時の作品提出を義務付けていますので、UCASガイドブックなどで事前にチェックしておくことが必要になります。

また、推薦状やエッセイは、テスト以外のその人の人柄や熱意を評価するのに重要視されます。特に、推薦状は書いてもらう人に早めに依頼をし、万全の状態で出願できるようにしておくことが大切です。

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終わりに

いかがでしたか?イギリス留学について少しでもおわかりいただけたでしょうか。

世界最高レベルの地で専門的に勉強することはあなたの今後のキャリアにも大きな影響を与えるでしょうし、何より得るものが多いとおもます。

イギリスで学ぶことに興味がある方は、資料を取り寄せるなど、早めのアクションを起こすことが大切です。

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