皆さんは「TNK」を知っていますか?

TNKは、起業家を続々輩出してきた東京大学の起業家サークルです。出身者にはナイル株式会社の代表取締役である高橋氏、株式会社GunosyのCEO福島氏など名だたるメンバーが揃い、数ある東大のサークルの中でも特出した存在感を放っています。

今回は、そんなTNKの出身で、大手外資コンサル・外資銀行に内定を決めた18卒の先輩にインタビューをさせていただきました。

彼らはどのようにして将来のキャリア選択をし、そして「大手」と呼ばれる企業に内定を決めたのでしょうか?就活を控える学生さん必見の内容になっています!

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就活で役立ったのは「人脈」「環境」「コミュニケーション能力」

ーーでは、まず自己紹介をお願いします。

石川:東京大学大学院修士2年の石川です。内定先は、外資系の投資銀行の情報技術部門なので、エンジニアです。TNKでは11期でした。

水野:慶応義塾大学文学部4年の水野と申します。内定先はアクセンチュアです。TNKでは石川くんと一緒の11期でした。

田村:慶応義塾大学4年の田村と申します。内定先は大手外資コンサルです。TNKでは13期でした。

Q.TNKに入ったきっかけはなんですか?

田村:友達が東大生だったんです。その友だちに「こういうサークルがあるから一緒に入らないか」と誘われたのがきっかけです。

それと、僕はもともと起業に興味があったんです。

ハワイに旅行に行った際にリゾート施設があまり充実していないな、というのを感じ、自分たちでどうにかできないかと思っていました。でも新規ビジネスをハワイで始めるにしても、どうやってやればいいのか全くわからない。じゃあどうすればいいのか?というのを考えた時に、TNKで起業の知識やノウハウを知れたらと思って、入ることを決めました。

水野:直接のきっかけは新入生歓迎会の時期に公開勉強会に行ったことです。そこでTNKの先輩方や勉強会の内容に惹かれ応募を決めました。

私自身は元から起業の意思があったわけではないのですが、私は身の周りにビジネスに携わっている人間がまったくいなかったこともあり当初ビジネスに対する知見が全くなく、それらを身につける環境が欲しかったという思いが背景にありました。

石川:僕はグノシーを作った福島さんがTNKにいらっしゃったということでTNKに興味がありましたね。エンジニアなのでアプリなどを作ってみることに興味があって、実際に事業を起こしてみたいというのもありました。

Q.TNKの活動の中で就活にこれが役立ったなという具体的なエピソードはありますか?

石川:毎週木曜日に勉強会があるんですけど、そのなかで「すぐに自己紹介をする」という機会があったんです。周りのみんなは機転をきかせて60秒以内に面白いことを言っていて、「頭がいいし、口がまわるな」という印象でした。

でも僕はなかなかできなくて。エンジニア志望というのもありディスカッションをする機会もあまりなかったんですよね。

でも今となってはそういうのは就活時にも役立ったかなと思います。就活でよく聞かれる質問などにも堂々と答えられましたし。

あとは、議論がぶつかった時に「どう妥協するか」というのが身についたことも大きかったです。エンジニアだと、実装させていく中で採用する方法が複数あった際に、自分が納得しない方に決まることもあると思うんですね。

そういう時に、どれくらいのところで互いに妥協点を見つけられるか、というのをTNKのグループディスカッションによって身につけられたのはよかったなと思います。

田村:役立ったと思うのは、大きく2つに分けると「人脈」「環境」ですね。

人脈に関しては、TNKの先輩方の中には、先ほどもお話に上がったGunosyのCEO福島さんのほか、ナイル株式会代表の高橋さんなどもいます。そのような環境下で学んだことで、いろいろなビジネススキルが身につきました。

環境に関してですが、僕はTNKに入る前は上昇志向もあまりなく、勉強熱心でもありませんでした。でもTNKに入ってからは周りはみんな優秀なので、自然と「自分もやらなきゃ」という気持ちになりました。

競争心がついたことで、今までやったことがなかったマーケティングの勉強や心理学の勉強をするようになり、それが結果的に自分の強みを活かす結果になりました。

水野:私の場合は、TNKで実際に企業とタイアップして、3ヶ月くらいのスパンでプロジェクトに参加する機会があったのですが、それがその後にすごく活きました。

TNKを引退したあとに始めたインターンでも、その時のプロダクトマネジメントのスキル、ビジネスパーソンとしての基本的なロジカルシンキング、コミュニケーション能力。そういったところは非常に勉強になったかなと思いますね。

あとは実際に適切なKPIを立ててどのくらいのスパンで達成できるか、みたいなところも数値計算して出す必要があったので、そういった知識も身につきました。

内定先選定の基準は「自分の可能性を広げられるかどうか」が決め手

Q.TNKや東京大学というコミュニティーにおいては、例えば知り合いがベンチャーで起業して10億稼いだり、官僚になったりすることもあると思います。いろいろな選択肢がある中で大企業を選んだのは何か理由はあるのですか?

石川:エンジニアの場合はちょっと特殊かもしれないんですけど、ベンチャーでCTO(=最高技術責任者)のポジションに入る人って、もともと大企業で何年かエンジニアをやっているパターンが結構多いんですよね。

なので、「大企業に就職したことで起業の道が狭まる」というよりは、むしろ選択の幅が広がると思っていて。新人のうちは、書けるエンジニアからコードレビューしていただけるという点で大企業の方が研修も充実しています。

そういう面で、スキルをつけやすいと思うので、現在の内定先に決めました。

田村:僕が大企業を選んだ理由は、単純に、社会に与えられる影響力が大きいのは大企業なのではないかなと思ったからです。

中小企業での仕事ももちろん影響力を与えられるとは思うのですが、大企業でやる事業の大きさであったりレベルであったり、そういったところに魅力を感じますね。

ーー中小の方が自分のやりたいことができたり、意見が反映されやすかったりするという話もよく聞きますが、その点での懸念などはなかったですか?

田村:大企業は中小企業より自分の意見が通りにくい、というのは確かにあるかもしれません。ですがそういったところも考慮して、外資というオープンなところを選びました。ですのでそこは対してボトルネックではないのかなと思います。

ーーなるほど。そうなんですね。

水野:私は、「大企業に行こう」「ベンチャーに行こう」「起業をしよう」といった枠組みではあまり見ていませんでした。

選択肢として、まず起業は外したのですが、その理由は、自分自身にすごく強いビジョンがあって「これをやりたい」という明確な目的がなかったからです。その中でリスクを負って起業するという覚悟はできませんでした。

周りのTNKで起業している同期や先輩を見ていても、やっぱりかなりリスクをとっていましたしね。

残りの枠組みで、「就職をする」という点で見た時には、なるべく幅広く見るようにしていました。サマーインターンシップに参加する際にも、日系・外資のほか、成長角度の大きいベンチャー企業にもいきましたし。

そのなかで最終的に大企業に行き着いたのは、ビジネスパーソンとしての経験もスキルもない状態で、いかにマインドセットやポータブルなスキルを高次に引き上げられる環境かどうか、という点でした。それが新卒で入社するにあたって最も適していると思ったのが、いまの企業です。

ーー自分の成長可能性を広げることができる場所かどうか、というのを軸にしていたと言うことですか。

水野:そうですね。将来、例えば「起業したい」とか、「ベンチャーで役員に就きたい」といった思いを持つかもしれません。

そのような時に、ポータブルなスキルがあったりマインドセットがしっかりしていたりして地盤が固まっていると、その目指したところにスムーズにいけるのかなと思っていて。

それを高次に引き上げられるところにまずは身をおきたいなというのがあり選択しました。

有名企業に内定するために大切なことは?

Q.有名企業に内定するために必要なこと、大切なことはなんだと思いますか?

水野:自己分析ですね。

数々のインターンに参加する中で「この会社のここはよかったな」「ここは気に入らなかったな」といった企業のイメージをぼやっと持つと思うのですが、それを必ず言語化するようにしていました。

それをさらに「よかったところはなんでいいと思ったんだろう?」という風に、繰り返して深ぼっていくと、根本的なところ、心のそこで思っているところに行き着きます。

そうすると企業選びの軸がぶれなくなるので、このようなプロセスで自己分析を進めていく方法もありだと思います。

田村:僕も自己分析は大事だと思います。

僕の場合は、母親に過去の自分のことを聞いていましたね。

例えば、

僕「小さいときはどんな子供だった?」

母「公園で一人で遊んでいるような子だったよ」

僕「なんで一人で遊んでいたの?」

母「コミュニケーション能力がなかったからじゃない?」

僕「なんでコミュニケーション能力がなかったの?」

・・・

といった感じです。

そのように自分のルーツについて深く遡っていくと、自分の原点がわかるので、自分の親に聞くというのも一つ有効な手段かなと思います。

水野:自己分析以外にも、テクニック的なところにはなるのですが、「企業がどういう人材を求めているか」というのを把握するのもすごく大事だと思います。

企業は実際どういう人を求めているのか、という「求められる人物像」から入り、過去のプロジェクトなど様々な情報を集めます。言い方はちょっと違うかもしれませんが、「会社に自分を寄せていく」みたいな感覚ですかね。

例えば面接の時も、コンサルを受けるときはロジカルシンキングができるかどうかを見られるので、それを意識して「結論ファースト」で話すようにしたりだとか。

逆にベンチャーのような、体力的にも精神的にもタフさを求められる会社では、エピソードを交えて「私はすごくガッツがあります!」といったアピールをするのも有効だと思います。

自分自身がすごく行きたい業界・企業があるのに、そのレベルに自分が達していないと思うのであれば、会社が求める人材に自分が合わせる必要があると思います。

逆に全くそういうのがなくて、なんとなく就活をしているのであれば、自分の強みや適性をしっかり見てくれる企業を探していくというのが大事かなとは思いますね。

石川:僕は、自己分析よりは、会社を分析することの方が大事だと思っています。というのも、業界や職種によって質問される内容がかなり変わるんですよね。かつ会社によっても偏りがあります。

なので、まず自分の一番志望している会社がどのような質問をするのかを知ることはものすごく大事だと思います。結局「自分に何があるか」よりも、「自分の行きたいところはどういう人が欲しいか」を知る方が大事だと思うので。

自分が行きたい会社をひたすら分析して必要となるスキルがわかったら、それに対して自分に足りないものを自覚してちゃんと補っていくというのが大事だと思います。

ーー企業研究をして必要なスキルを知っても、そのスキルを伸ばすためには結構時間がかかってしまうと思うのですが、いつ頃から企業研究を始めていましたか?

水野:私は対策は3年の夏の終わりに始めたのですが、それでも遅いと言われていましたね。ただ、コンサル志望だったので大学3年生に入る時点でフェルミなどの対策を始めて、順に筆記試験の対策もやっていました。

なので、一応夏に照準を合わせて、春ぐらいから動き出せるといいのではないかと思います。

石川:僕は修士1年生の夏ぐらいに対策を始めましたね。英語力は2〜3週間やっただけでは伸びないので、慌ててやりました(笑)

あと、エンジニアだと面接の質問が載った「Career Cup」というサイトがあるのでそれを見たり、コーディング面接で聞かれる質問がまとまっている本を解いたり、そういうのを去年の今頃からコツコツやり始めました。

ーーやっぱり早めの対策が必要ということですね。

水野:はい、早めの対策は心がけていましたね。

ゴールから逆算して「いつまでにこれを終わらせる」と決め、それにめがけてプラン通りに勉強をしていました。

就活は「自分の軸を持って」「楽しみながら」乗り切る!

Q.最後に、キャリア選択、就職活動に悩む学生へのメッセージをお願いします。

田村:「自分は何をやりたいのか」というビジョンを大切にして欲しいですね。僕自身、ビジョンがしっかりしていなかったらどこも受からなかったんじゃないかな、と思います。

言い換えると自分の「軸」は何かを明確にすることですね。

僕自身の軸は、結構変わっていると思うのですが、「彼女」なんです。彼女が軸で動いているので、自分自身の軸というのは、実はないんです。

ーー就活の軸が「彼女」というのはどういうことですか?

田村:僕が付き合っている彼女には、「オランダに住みたい」という夢があるんです。僕自身もそこには共感しています。その夢を叶える手段として、オランダにたくさん会社がある外資コンサルを目指しました。

ーーそうなんですね。

田村:でも、就活の場でも「軸はなんですか?」と聞かれたら「彼女です」と答えるほど、そこは曲げられない強いビジョンです。役員面接の場でもこういった強いビジョンは評価されました

なのでやっぱり、自分自身がどのような軸を持って企業を志望するか、というのは大切にして欲しいです。

ーー水野さんからもお願いします。

水野:今、明確に「この業界に行きたい」と決まっている学生さんも、まだ先行きが見えていない学生さんもいらっしゃると思いますが、今絶対に決めなければいけないということはないと思います。

就活は長いスパンでやっていくので、その中で意思決定の機会はたくさんあります。

その中で自分自身が納得いく選択肢を探していければいんじゃないかなと思いますね。

ーー最後に石川さん、お願いします。

石川:伝えたいことは2つあります。1つ目は、同じ業界を目指している友達がいるといいと思います。

就活期間中モチベーションを保ち続ける上でもそうですし、時期を逃さないという点でも役立ちます。外資は時期が他よりも早いところが多いので、ぼーっとしていると、「え、募集終わったの!?」なんてことにもなりかねません。

そういう意味でも一緒の企業を受ける友達がいると情報交換をできるのでいいですね。

あともう1つは、「気楽にやること」です。頑張って用意したとしても、なんだかんだ面接官や企業との相性で決まる要素もあるかと。面接には明確な点数や基準があるわけではないので、ある程度運の部分も大きいと思います。

なので、落ちたとしてもそんなに気に病まない方がいいと思います。確かに、落ちた時に何が足りなかったのかを分析することは大事なのですが、そこで足りないことが見つかったとして就活時期に修正できる保証もないので。

なので、「運が悪かったな」くらいの気の持ちようでいいのかなと思います。

水野:気楽にやることは本当に大事だよね。私も、就活は楽しみながらやってた。

石川:うん、就活って面白みあるよね。

ーーどのあたりが楽しいのですか?

水野:私は、企業ごとの違いを見るのが楽しかったですね。事業も違うし、社員さんたちのモチベーションも全然違う。そういう話を聞いているのはすごく楽しかったですね。

あとは、私自身は面接の反省を結構していて、「どういう話し方をすればもっと刺さったかな」ということを結構考えていました。なので、次の面接で面接官に刺さった時にはすごく楽しかったですね。

ーー改めて就活を振り返って、楽しいこともあったということですね。

水野:そうですね。もちろんしんどいこともありましたけど。なので、これから就活を控えている学生さんたちも楽しんで就活を乗り切って欲しいですね。

ーーなるほど、皆さんはそのように就活を乗り切られてきたのですね。本日は色々と答えて下さり、ありがとうございました!

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