長期インターンを始めてみたいけれど、エントリーシートや面接で自分をどうアピールすればいいの?とお悩みの方、いますよね?

4年生になれば短期インターンや就職活動を経験しているので、その過程で嫌というほど自己PRさせられますが、1,2年生や短期インターンを未経験の3年生の多くは「そもそも自己PRってなに?」という方も多いと思います。

「企業に自分を売り込むからには、素晴らしい経験や素質がないとダメなのではないか?」「自己PRできるようなこと自分にはないけどどうしよう…」と、次のステップに進むのを躊躇する前に、そもそも自己PRってどんなことを書けばいいのかについて簡単に解説していきたいと思います。



自己PRのいろは


 

そもそも自己PRとは?


自己PRは「自分ってどんな人」なのかを「自分のいいところ」を中心に説明することを指します。ちなみに「自分のいいところ」を中心にしなければただの自己紹介です。

就職活動においては、エントリーシートや面接で自己PRの機会が与えられることが多く、「自己PRをしてください」と直接的な問いとして聞かれることもあれば、「あなたが今までしてきたことを教えてください」などのように間接的な表現で聞かれることもあります。

「あなたが今までしてきたこと」という聞き方をしていても、(で、あなたをうちで採用すると活躍してくれるんだろうか?)という目線で企業は見ていますので、広い意味ではエントリーシートや面接全体そのものが「自己PRの機会である」と捉えることもできます。


自己PRをもって問われていることは何なのか? - 能力と人柄


自己PRをもって企業が見ているのは、大きく下記2点です。


  1. あなたが活躍してくれそうか?(能力)
  2. あなたが周りのメンバーとうまくやっていけそうか?(人柄)


企業からの問いは全て能力と人柄につながっていると捉えていただいてもOKです。


例えば、面接でよく聞かれそうな質問を思い浮かべてみてください。


  • あなたの強みは何ですか?
  • 学生時代に最も打ち込んだことは何ですか?
  • あなたの挫折経験について教えてください。
  • サークルやアルバイトはやっていますか?


別に企業はあなたの挫折経験を聞いてあなたのダメなところを見たいわけではありません。企業が見ているのは、過去を振り返って反省して次にどうつなげるかというあなたの考え方や人柄です。

逆の捉え方をすると、「あなたの強み・長所はなんですか?」と聞かれたときに嫌味な伝え方をしてしまうと、それが如何に素晴らしい強味・長所だったとしても「周りの人とうまくやれるかな?」と企業は不安に思ってしまうかもしれません。

まずは「企業が見ているのはあなたの能力と人柄である」というところを、自己PRを考える上での原点であると理解しましょう。


能力と人柄をどう伝えればよいのか?


では、能力と人柄をどのように企業に説明すればよいのでしょうか?簡単な切り口として、自身の時間軸を三つに区切って考えてみましょう。


 過去:

  今まで自分がしてきたことは何か?

  いわゆる「実績・経験」

 現在:

  今、自分が何をしているか?

  何を考えているか?何をできるのか?

 未来:

  先々自分がやりたいことは何か?

  将来の希望や夢、抱負など。


自己PRに選ぶトピックは必ずしも「素晴らしいトピック」である必要はありません。もちろん目を引くようなトピックがあればそれに越したことはありませんが、素材があなた自身である以上、「あなた自身以上に素晴らしいトピック」は書けません。

しかし、トピックは平凡でもちゃんとあなたをPRすることはできます。


《長期インターンの自己PR 例1》

 

私は中学校から高校までテニスをやってきました。

私は部活の練習に取り組むときの習慣として、1~3か月で達成可能な目標を設定し、それを達成するにあたっての課題に優先順位をつけ、その課題を解決するような練習方法を組立てて実践してきました。特に、二週間に一度動画により自身のプレーを見直して目標にどの程度近づいているかということの把握と、その二週間での自身の練習内容の反省を繰り返し行いました。最終的に、高校3年間で自身の部内でのランクを40人中20位から5位まであげることができました。

部活で培った習慣や考え方は大学受験の取り組みや、今の自分の意思決定に大きく影響しています。

この度、大学生活をより刺激のあるものにしたいと考え、貴社の長期インターンに応募させていただきました。実際のビジネスでは最初はうまくいかないこともあるとは思いますが、短期間で修正し、愚直に改善してついていく、という取組み姿勢で頑張らせていただきたいと考えております。


《長期インターンの自己PR 例2》

 

私は大学に入ってから一年間、スーパーでアルバイトをしていました。

私の取柄は何事もコツコツまじめに取り組むことであると考えており、昨年5月より毎週4日間欠かさず勤務し、レジでの接客、商品陳列、閉店業務を行ってきました。

当初は要領がよくなく、店長や先輩に時折怒鳴られながら仕事をしていましたが、「なぜ怒られたのか」「どうしたらうまく仕事ができるのか」を考え続けた結果、半年ぐらいで指摘される回数が減り、最近は新しく入ってきたパートのメンバーの指導に当たったりもしています。

環境として慣れてきたところもあり、自身のステップアップとしてビジネス現場で自分が通用するのかに挑戦したいと考えております。まじめだけが取柄ですが、好き嫌いなく何でも取り組みませていただきます。インターン生としての採用ご検討の程、よろしくお願いいたします。


例1は高校での部活で頑張った経験、例2はスーパーでのアルバイトを一年間頑張ったという話をトピックに選んで書かれています。部活やバイトといった感じで、トピックとしては至極ありふれていますね。


能力と人柄を語る上で一番重要なのが、ストーリー全体の一貫性です。


  • なぜその環境を選んだのか?
  • その環境に対して、自分がどう作用したのか?
  • それに対してどういった苦労や努力があったのか?
  • 結果はどうなったのか?あるいは自分がどう変わったのか?
  • そんな自分はこれからどうしようとしているのか?


あなたの置かれている環境があなたの意志と無関係に突然変わってしまうことはありますが、あなたの「能力」や「人柄」が理由なしに突然に変わることはありません。ストーリーとしての一貫性が取れていれば、「変われる自分」を演出してもよいですし、「ブレない自分」を演出するのもよいと思います。

先ほども触れたとおり、自己PRで特別な経験を語る必然性はありません。人事が知りたいのはありのままのあなたであり、背伸びして取り繕ったエピソードではありません。企業が見ているのは経験としての見栄えより、あなたの考え方や価値観、そしてあなたの行動の結果としての実績や経験です。

平凡な人生から素晴らしいトピックを見つけ出すより、あなたが「あなたという人が平凡なりにどういう人生を送ってきたのか」を客観的・冷静に分析することが重要です。過去~未来への時間軸の中でストーリーの一貫性が取られていれば、企業がそれをマイナスと捉えることはありません。



長期インターンにおける自己PR


 

長期インターン選考に関しての自己PRのポイントについて見ていきます。


長期インターンの自己PRでアピールするといいこと


「能力」と「人柄」という基本は変わりませんが、「能力」という観点でいうとインターン面接の場合は必ずしも即戦力としての完成された能力は問われません。(もちろん即戦力を求めてくる企業もあります)

現段階の能力を大目に見てもらう代わりに、「成長意欲」「我慢強さ」「素直さ」「真面目さ」といった人柄部分を背景とした成長力が重視されます。


成長意欲、我慢強さ

⇒成長意欲に力点を置いている学生は、多少の理不尽な状況も踏ん張って乗り越えてくれる可能性が高い。

素直さ

⇒先輩・上司の指摘や注意を素直に受け入れられる人は、成長が早い。

真面目さ

⇒仕事も最初は基礎から始まる。最初はつまらない仕事をコツコツこなして基礎を身に着けることで、あとからスケールの大きな仕事ができるようになる。


自己PRからは少し脱線しますが、インターン生は「成長すること」前提、企業目線では「育成すること」前提で捉えられていますので、一定の勤務時間や勉強時間は必要になります。

週5時間しか働かない人と週20時間働く人では週20時間働く人のほうが成長が早いので、基本的な項目として勤務日数・勤務時間は採用されるかどうかの重要な判断材料にされます。


エンジニア・デザイナー職種の自己PR

企画や営業などのビジネス職種は基本的には現時点のスキルレベルが問われないことが多いですが、エンジニアやデザイナーの場合は、自分で作品を作った経験が求められることが多くなります。

自身でホームページを制作したり、アプリを開発・リリースしたり、そういう具体的なアウトプット経験がないと書類審査時点で落とされてしまう場合が多くなります。

未経験者を採用している企業もありますが数が少ないですので、ことエンジニア職種に関しては簡単でもいいのでWebサイトやアプリを開発した実績を作ることを強くお勧めします。


《長期インターンの自己PR 例3》

 

私は何か目標を決めたらそれに向かって努力する力に自信があります。身につける必要がある知識やスキルを調査し効率的に身につけていくことが出来ます。 

具体的には、大学の授業でプログラミングの基礎としてC言語を学んだ際に、課題を解くのが楽しく積極的に取り組むことが出来たため、目標設定として情報系の知識を独学で身につけエンジニアとして就職しようと決めました。この目標を達成するためにプログラミングスクールに通い、ruby on railsを使ったwebアプリケーション作成の基礎を勉強しました。

その結果として、プログラミングの情報共有サービスであるQiitaのクローンアプリを、独学で始めてから1ヶ月で作り始めて、開発期間現在2週間で主な機能を作成することが出来ました。残りの3週間で補助的な機能を追加して、1ヶ月間での完成を目標にしています。 

この強みを貴社のインターンでも活かし、努力を続け知識やスキルを効率的に身につけていきます。面接の機会をいただければ幸いです。


《長期インターンの自己PR 例4》

 

私の強みは『一つのことに夢中になり、自分が妥協せず努力をする』ことです。 これは、小学生時代から夢中になっていたゲームに起因すると考えています。

そのうち、自分でも作ってみたいと考えるようになり、電気通信大学への進学を決意しました。そこで何度もC言語などで挫折しましたが、めげることなく色々な言語に挑戦していた結果、自分で一つのプロダクトを作れるようになりました。 

現在、Railsを学んでいますが様々な言語にも挑戦していきたいと考えております。趣味ではなくエンジニアとして社員の方と同様に貴社で活躍していけるよう努力いたします。その際には、どのようなサービスが求められているのか、そのようなサービスを作り出すためにどのようなアプローチをしていくべきなのかということを考えるだけでなく、サービスの開発などを主体的に行わせていただきたいと考思います。 

面接の機会を頂けたら幸いです。よろしくお願いします。 



それでも自己PRするネタが見つからない!


 

ここまで読んでもどうしてもトピックが出てこない方へ。


まずは、PRするネタのハードルを下げましょう

相手の人事は百戦錬磨です。学生目線ですごいと思っているエピソードも、企業で採用担当をしている人からすれば「年に数回」目にするレベルのものも少なくありません。ちょっとやそっとのネタでは驚きません。

どうせ度肝は抜けないという前提で考えると、トピックは平凡で問題ありません。部活、サークル、アルバイト、受験、趣味、旅行、家族、近所づきあい…


《長期インターンの自己PR 例4》

 

私の強みは粘り強いことです。どんなことも諦めずに取り組める自信があります。 

その力が最も発揮したのは趣味でやっている鉱物採取です。私は休日などに採りたい鉱物を調べ鉱物山や川などで「水晶」などといった鉱物を採取しています。その中で自分の採りたい鉱物が中々見つからないという事態に何度もあいました。例えば私が静岡県の河津町というとこの浜辺で「濁沸石(だくふっせき)」という鉱物を探しに出掛けたとき中々見つけることができませんでした。当時浜辺ということもあり足元が大変困難でしたが、私はその鉱物がどのような岩石と一緒になってることが多いのかを徹底的に調べたり、実物の写真を見ることで大きさ、形、色など細かく確認して、3時間ほどかけ無事見つけ出すことができました。 

この粘り強さを活かして、困難な仕事も諦めずに挑戦していきたいと考えています。


一見すると「これで大丈夫なの?」と思う人もいるでしょう。しかしそのエピソードであるからこそ、あなたなりの考え方や人柄がにじみ出てくるのでご安心ください。

それでもどうしてもよく分からないという場合は、JEEKもキャリアアドバイザーによるES添削を行っていますので、書いた自己PR見てもらいたいという方はJEEKエントリー会にお越しください。



最後に

 


実際のところ300~400字程度の文章であれば、人柄さえうまく表現できていれば大きな差はつかないので、「エントリーシートを理由に落とされる」ことはありません。

但し、一点だけ注意点があります。


ネットなどにある他人の例文を使いまわすのはNG


面接官はこれまでに数えきれないほどの学生を見てきている場合がほとんどですので、ネットなどで拾ってきたエピソードを自分のエピソードかのように使い回すのはやめましょう。自分の経験でないエピソードを使うと面接で深くつっこまれた時に対処が難しいですし、仮にバレなくても話がスムーズに進まないことでコミュニケーション能力で評価が下がる可能性があります。

他人のPR文はあくまで「参考」であって、エピソードは自身の体験・経験を使ってください。

初めて作成するのは大変かもしれませんが、自己PRは一度まとまれば何度でも使えます。


長期インターンシップ選考で自己PRができるようになれば、短期インターンでも就活でも大いに役に立ちます。ぜひこの機会に自身のこれまでを振り替えて、自己PRについて一度しっかり作り上げてみてはいかがでしょうか。


また長期インターンに関連する他の記事もあるので、興味がある方はぜひ読んでください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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