「インターンシップ=無給」というイメージは昔の話。JEEKで紹介しているインターンのほとんどが、現在では有給になっています。アルバイトとは違い、シフト制ではなく働ける日数や時間数だけ働くという形の多いインターン。インターンがアルバイトよりも稼げる時代になった今、税金の対策や対処法はどうすればいいのでしょうか。
長期インターンの給料って、みんなどのくらいもらっているの?
長期インターンでもらえる給料について
少し前までは「インターン=無給」というイメージがあったようです。しかし最近では、1か月以上の長期インターンシップは有給であることが多いです。
では、実際のところ長期インターンをしている学生はどのくらいの給与をもらっているのでしょうか?
JEEKに掲載されている長期インターンシップ募集企業の給料を調べてみました。
・月給の平均
JEEK掲載企業の月給の平均は76,428円でした。
給与を月給制にしている企業は、能力に応じて月給をあげたり成果報酬制にしている企業も多くあります。
・日給の平均
給与を日給制にしているJEEK掲載企業の平均は、6,428円でした。
こちらもインセンティブが設けられている企業が多くあります。なかには、成果を残したり長くコミットすることによって日給が1万円を超えるような人もいます。
・時給の平均
JEEK掲載企業をみると、時給1,000円〜としている企業が多くを占めています。はじめは1,000円からスタートし、ノルマをクリアしたり役職に就いたりするとインセンティブが発生し、時給がアップする仕組みになっているところもあります。
JEEK掲載企業の平均時給は1,084円です。
どんどん給与が上がっていくことも踏まえると、給与はアルバイトと同等またはそれ以上といえるでしょう。
・実際にもらえる給料とは?
インターンの時給はご理解いただけたと思いますが、実際にインターンをしている学生の方たちはどのくらいの勤務時間で、給与はいくらぐらいもらっているのでしょうか。
実は、インターンシップはきっちりと働く時間が決められているわけではありません。
そのため
・アルバイトと同じ様に調整して働いている人
・がっつりコミットして働いている人
の2通りの働き方をしている人が大半を占めます。
例えば、アルバイトと同じように時間を調整して働いているAさんは、週3日、5時間働いています。
週に15時間×4週=60時間働いたとすると、平均時給の1,084円計算で月に65,040円稼ぐことになります。
がっつりコミットしているBさんは、週3日、8時間働いています。
同じように平均時給の1,084円計算をすると138,752円稼ぐことになります。
後述にもありますが、Bさんは月給が88,000円を超えているため所得税を取られてしまいます。そのため、確定申告をして所得税を無駄に取られることがないように対策しています。
実際にもらえる給料を見ても、インターンで成長しながらアルバイトと同等、もしくはそれ以上の給与をもらえることがわかります。
103万で扶養を超える?長期インターンの給料で気をつけるべきポイントは?
アルバイトや有給インターンなどをしている学生の方はよく耳にする「103万円」という言葉。この言葉が何を表しているのか知っていますか?
「103万円はとりあえず超えないようにしなきゃ」と、漠然と思っているだけの方も多いのではないでしょうか。
本コラムで、学生のみなさんが気をつけなければならないことやお金の仕組みなどを学んでいきましょう。
扶養とは?
学生の方が、親と暮らしている、または仕送りをもらっている場合、親の「扶養」を受けていることになります。
つまり、学生側からみると「扶養親族」ということになります。
扶養親族がいる場合、親は「扶養控除」というものを受けることができ、所得税が安くなるのです。
よく言われる103万って何?
先ほども述べたように、学生の方が親と暮らしている、または仕送りをもらっているなどしている場合、親の「扶養」を受けていることになります。
しかし、扶養親族である学生が103万を超えてしまった場合、その学生は「扶養親族」から外れてしまい、親の税金が高くなるという仕組みです。
つまり103万円を超えると親にも負担がかかってしまうということがいえます。
インターンシップは就職活動にも役に立つ?!〜長期編〜はこちら
所得税って何?長期インターンの給料にも税金がかかります!
所得税とは?
所得税は、個人の所得に対し、一定の割合で課せられる直接税のことです。
給与が103万円を下回っている方には、所得税は発生しません。
長期インターンにかかる税金って?
長期インターンにかかる税金にはいくつか種類があります。
1つ目は所得税です。
2か月以内のインターンの場合は、日給が9,300円を超えると給料から所得税が天引きされる仕組みになっています。また2か月以上のインターンの場合は、月給88,000円を超えてしまうと、所得税の天引き対象になります。
2つ目は保険料です。
インターンシップは学生であることが原則のため、基本的には保険料はかかりません。しかし一定の時間以上働くと保険料の納付対象になります。
たとえば、1週間に20時間以上働くと雇用保険に加入することになる場合があります。
この場合は雇用保険料が給料から天引きされてしまいます。
また、正社員の4分の3以上働くと社会保険に加入する場合もあり、そうすると社会保険料が給料から引かれてしまいます。
税金が返ってくる?確定申告と源泉徴収票って何?
アルバイトやインターンをするようになってから聞くことが増えた「確定申告」や「源泉徴収票」という言葉ですが、実際それらを理解できている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
「なんだか難しそう・・・」と思うかもしれませんが、しっかり仕組みを理解しましょう!
働いたぶんの税金が返ってくる?
月々の給料が88,000円を超えると、パートでもアルバイトでもインターンでも所得税が給与から引かれる仕組みになっています。
そのため、会社は一定の額を超えると所得税を差し引いた金額を給与として支払っています。これを「源泉徴収」といいます。しかし1年間の給与が103万円を下回っている場合は所得税は発生しないはずでしたよね(上記「所得税とは?」参照)。
それなのにすごく頑張って働いた月の分の所得税が引かれている!・・・となったら、本来もらえるはずのお金がもらえていないということになります。
そんなときに行うのが「確定申告」です。
確定申告をすることによって引かれた所得税が戻ってくるのです。
源泉徴収票って?
1年間の所得が103万円を超えたら所得税が発生すると言いましたが、実際に1年間の所得がはっきりするのは1年が終わった頃ですよね。
その段階でようやく所得税の計算をすることになります。これは会社がやってくれます。
その証拠として、会社から1枚の紙をもらいます。これが「源泉徴収票」です。
分からないことがあったらJEEKに問い合わせてみよう!
いかがでしたか?インターンのお金の仕組みを少しご理解いただけたでしょうか。
確定申告、所得税など、聞いていると頭が痛くなるような言葉が並びますが、その知識がないと大きく損をしてしまうこともあります。
お金の仕組みをしっかり理解して、「無駄に税金取られた・・・」というようなことがないようにしましょう。
もし、わからないことがあればJEEKにお問い合わせください。こういった、インターンや就職活動のあらゆる疑問にお答えいたします。
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