普段は研究や勉強で忙しい大学院生。研究者になるという方もいますが、多くの方は就職することになります。しかし、忙しくてなかなか就職活動もままならないのが現実です。
そんな大学院生が挑戦すべきなのが、短期インターンです。短期間で実務経験を積むことができるだけでなく、企業に対してアピールし、就職活動を有利に進めることができます。
そこで今回は、大学院生が短期インターンに参加することについて解説していきます。
大学院生が短期インターンに参加するメリットは
①専門分野の実務面を体感できる
日立をはじめとしたいくつかの会社は、理系の学生を対象に長期休みを利用した短期インターンシップを募集しています。
そこでは短期間で実務経験を積むことができるため、自身の専門分野が実際に社会でどのような形で活きるのかを体感することができます。
実務を経験することで、就職した時のイメージが明確になるほか「こんな仕事をしていきたい」「こういった仕事は自分には向いていない」といった「実体験に基づく自己分析」ができるようになります。
これは就活においても役立ちますし、就職した後も「イメージ」と「実際」のギャップが小さくなるため、選択したキャリアや入社した会社に後悔する可能性が低くなります。
②未知の業界に対して理解を深めることができる
大学院生は勉強で忙しく、長期インターンのようにコンスタントに出勤することが難しい、という方もいるかもしれません。
しかし、そんな方でも短期インターンなら挑戦できます。
1週間〜3週間の、比較的長い期間のものも夏休みなどの長期休暇を利用すれば時間を捻出できるのではないでしょうか。
短期インターンでは、馴染みのない業界の実務を短期間で体験でき、就活までに視野を広げることができます。
特に理系の院生は、自身の専門分野以外の業界を見るチャンスです。
大学院では自分の専門分野を深く理解する必要があるため、どうしても専門分野の勉強に偏ってしまいます。
そこで、インターンを通して短い間でも実務経験を積むことで、未知の業界に対して理解を深め、より多角的に物事を考えられるようになるのです。
また、1dayや2,3日の、採用活動をメインにしたものなら忙しくても挑戦しやすいと思います。
こういった短期インターンは、実務ではなくディスカッションやグループワークを行います。
実務経験は積めませんが、他の学生の考え方やレベルのほか、企業の理念や福利厚生について知るだけでも今後の就職活動に役立つでしょう。
何もせず、何も知らずに就職活動に突入するというのはあまりいいこととは言えません。
なかにはそれで大手に内定する学生もいるかもしれませんが、大手には優秀な学部生も入社しています。入社してから一緒に働く人たちに遅れを取らないためにも、こういった活動は積極的に行っていったほうが良いでしょう。
③活躍すれば就活が有利に
短期インターンは、企業も選考目的で実施することがほとんどです。
そのため、短期インターンで活躍した学生には選考免除や内定の特典がつくこともあります。
特に院生は、専門知識をもつため学部生よりも活躍できるチャンスがあると言えるでしょう。
短期インターンで活躍することで、就職活動を有利に進めていくこともできるのです。
短期インターンにたくさん挑戦するということは、その分チャンスを得ているのと同じだと考えられます。
大学院生が短期インターンに参加するためには
①文系
文系の大学院生がインターンに参加する方法は、基本的に学部生と同じです。
まず、通常通り就活サイトやインターンサイトを通じて応募をします。
そしてESや面接などの選考を経て、参加が決まるという流れです。
詳しく知りたいという方は、インターンシップ参加までの流れをご覧ください。
②理系
理系の学生の場合も、基本的には学部生や文系の院生と同じです。しかし、研究室によっては、インターン参加枠が設けられていることもあります。
研究室のインターン参加枠とは、研究室の推薦枠があれば、ESや面接なしでインターンに参加できるというものです。主にメーカー等で枠を設けていることが多いです。
自分の研究室でインターンシップの参加枠を設けているという方は、その機会を有効活用して短期インターンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
大学院生が短期インターンに参加する時の注意点
①企業選びは慎重に
特定の専門分野がある大学院生こそ、慎重に参加企業を選択しましょう。
まず、「専門分野をもっと違う観点から見てみたい」、「専門分野の理解を深めたい」という方は専門分野が活きる企業を選ぶと良いでしょう。
「研究」ではない形で専門分野を活かせる機会というのはなかなかありません。
いつもとは違う方法で専門を扱うことで、新たな発見や気づきがあるでしょう。
また、先ほどもメリットのところで述べましたが、就業経験をすることで自分が就職した時のイメージが明確になり、就活の際の企業選びもスムーズになります。
とはいえ、過度に専門分野にこだわる必要はありません。
専門としていないことを体験して視野を広げることも就活においては必要です。
企業によっては、大学院生よりも学部生を優先して採用する会社もあります。
というのも、専門分野の学びを深める院生は、様々なことを学ぶ学部生と違い「柔軟性」が不足しているのではないか、という懸念を持たれているのです。
文系の大学院生に特に言えることですが、大学院の勉強だけでなく、多様な経験をした学生の方が就活においては有利に働くことが多いです。
様々なインターンに挑戦するのも選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
②スケジュールに注意
実は短期インターンは、参加しようと思ってすぐに参加できるものではありません。
短期インターン自体は長期休みに行われることがほとんどですが、選考は授業がある平日に行われます。
そのため、忙しくても研究の合間を縫って選考にいかなければなりません。
多い学生は10社程度の短期インターンに参加しますが、大半の学生は、選考に落ちてしまったり、日程がかぶったりといった理由で、5社程度の参加に留まります。
短期インターンへの挑戦を決めた方は、エントリーする企業数とスケジュールに気をつけて予定を立て、行動するようにしましょう。
最後に
短期インターンが大学院生にオススメのわけをご理解いただけたでしょうか。
大学院生は、就活まで時間がありません。
2年間を全てを研究に捧げるのも一つの選択だと思いますが、「もっといろいろな経験をしておきたい」「大学院だけの研究で就活を乗り切れるか不安」という方はぜひインターンに挑戦してみてください。
繰り返しになりますが、短期インターンは忙しい大学院生にとっては挑戦しやすく良い機会だと思います。
この記事を読んだ方は、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
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