「自分が欲しいものを形にする」faceventを運営する東大生起業家のこだわり【前編】

「自分が欲しいものを形にする」faceventを運営する東大生起業家のこだわり【前編】

プロフィール

古川渉一さん(東京大学4年)
鹿児島県出身
2011年 東京大学に進学
2012年 月20以上のイベントに参加し、毎月様々なジャンルのイベント主催する
2014年 MUW代表
     日本最大級学生向けイベント情報まとめサイトfacevent 代表兼エンジニア

スーパー大学生起業家の原点

Q:まず、どのような学生生活を送ってこられたのですか?

古川 渉一さん(以下 古川さん):自分はイベントサークルに所属しており、大学2年生の時、イベントをたくさん企画しました。そこで、「制服おにごっこ」といって陸上競技場に300人を集めて、おにごっこをするというイベントを開催しました。

女の子はセーラー服、男の子は高校のときの部活動着で、予選・決勝のあるおにごっこを企画しました。他にも、ピタゴラスイッチや、ワークショップ等のイベントを行いました。

また、喋るのが好きなのでMC系のイベントをやりたいなと思い、30人程度の規模のいきものがかりのファンイベントを企画し、MCを務めました。その結果「笑顔」っていう曲のPVに出させてもらいました(笑)

――2年生の頃から様々なことにコミットしていらっしゃったのですね。

古川さん:そうです。却って1年生のときは何もしていませんでした。基本的に、学内のサークルにいるだけでした。サークルで週1で体育館に行って遊んでいました。いわゆるオールラウンド系サークルです。週末はカラオケに行ったり、週4で塾のバイトをやったり、THE大学生でした(笑)

「自分が欲しいものを形にする」faceventを運営する東大生起業家のこだわり【前編】

転換点は時間ときっかけの重なり

Q:THE大学生から活動的な大学生になる転換点には何かあったのですか?

古川さん:浪人した同じ高校出身の友達が受験に失敗した時「俺らがプラス1年頑張っても届かなかった環境にいるのだから凄いことをやりなよ」と言われました。その言葉で「1年間自分は何やっていたのだろう」と刺激を受け「何かやろう」と思いました。

Q:友人の言葉以外に自分の中での心境の変化やきっかけはありましたか?

古川さん:自分は出身が鹿児島県で、進学当初は手探りの状況でした。何かやりたいとは思っていても、そもそも情報量が少なかったのです。
そのため、はじめは、「自分なんかがこんな前で喋っちゃダメだ」「あの人がやった方がいい」と萎縮していました。それが、進学して1年経って、良くも悪くも「東京もこんなものか」と慣れていきました。時間が経ったからこその変化もありましたね。

――時間が経ち、東京に慣れたタイミングで友人から刺激を受けたということですね。

やりたいことを形にする

Q:元から現在のようなWeb系の活動に興味はあったのですか?

古川さん:元から起業やITに意欲的だった訳ではありません。ですが、刺激を受けた時にやろうと思っていたことが3つありました。それがおにごっこと、お散歩サークルと、ピタゴラスイッチです(笑)

自分の好きなことをもっと好きにやっていこうと思いました。そこで、まずはおにごっこをやろうと思い、学外でおにごっこサークルを探してみると意外と沢山ありました。おにごっこイベントから始まり、自分のやりたいことを形にする面白さに気付いていきました。
2年生の後半は、自分がイベントを主催したり、月に20個ほど色んなイベントに顔を出したりしていました。

Q:最初に大きなイベントを主催するにあたって、おにごっこにした理由、制服にした理由を伺ってもよろしいですか?

古川さん:おにごっこにした理由、はっきりした理由はないのですが子供心に戻れるのが魅力ですね。小さい子と遊ぶのも好きで、皆で混ざってわちゃわちゃやる感じが面白いです。制服にした理由は、制服ディズニーのように制服○○が流行っているので、それにおにごっこも乗っかれないかなと思いました(笑)

――それで、300人規模の人を集めたのですね。

古川さん:制服おにごっこは、大きいサークルの中の1つの企画という形でやっていました。チーム自体は20人くらいで、広報部長の立場で活動していました。

Q:人を集める上で重要視していたことはありますか?

古川さん:制服おにごっこのときは、チームメンバーでひたすらビラを貼りました。母体が100人程いる団体だったので、友達から友達へといったように、個人的ネットワークを駆使しました。今考えると、他により効率的なやり方があったかもしれません。

やりたいことを共有出来る仲間集め

Q:そのイベントは東京大学の中だけで行われたのですか?

古川さん:いいえ。東大だけでなく、大学の枠を超えて集まりました。
イベント活動を通じて、「大学って関係ないな」と思うようになりました。というのも、確かに大学ごとに学生の特性はあると思います。自分の好きなことを好きと言える人、という軸で考えると、大学は関係ないからです。

子供の頃は誰もが自分の思ったことを素直に言って、行動していたと思います。ところが時間が経つにつれ、自分で自分の心にコーティングを重ねてしまう人が多いです。「こういうことを言ったら友達や先生に現実を見ろと言われた」などの経験が重なり、自分の中のやりたいことに気付かないフリをしているのではないでしょうか。

Q:イベントを作る上での信念はありますか?

古川さん:自分と同じようなことやりたいとを考えている人は必ずどこかにいると信じています。自分の場合はやりたいことがおにごっこやピタゴラスイッチなどでした。ともすれば周りの人から馬鹿にされてしまう企画かもしれませんが、仲間は必ずいます。自分が楽しくて周りの人も楽しい空間作りを目指していました。

――そこから様々な経験をされて、faceventの立ち上げに至る訳ですね。

欲しいものを自分で生み出す

Q:まずfacevent立ち上げの経緯を伺ってもよろしいですか。

古川さん:そもそも進学当初は、Webに関しては、携帯電話もガラケーを使用していましたし、「Youtube?何それ怖い。ましてSNSに実名や顔写真を出すなんて…」というようなレベルでした(笑)

大学2年生になりイベントの企画をするうちに、もっと早いサイクルで何か形にしたいと考えるようになりました。そんな時、たまたま知人に「HPを作ってみなよ」と言われ、プログラミングの本を買って独学で学びました。大学3年生の春頃にプログラミングを始めて、faceventのプロトタイプなどを、3年生の秋頃から自作するようになりました。

プログラミングの面白さは、手を動かして形になる点と、時間を問わずに友達から反響がある点です。自分の頭の中のデ考えているものを形に出来る点で、プログラミングの楽しさを感じ始めました。今でもプログラミングをしていると、気付いたら朝になるほど没頭していることがあります(笑)

自分がこれまで色んな人に出会い、価値観を知るきっかけとなったイベント。そんなイベントの情報を必要としている人に届けたいという思いと、プログラミングをはじめ、自分のものを作りたいという意欲が重なり、一年半ほど前、faceventの構想にたどり着きました。そこで、自分の「こういうものが欲しい!」という思いを実行に移していきました。最終的に大学4年生の4月にfaceventを立ち上げることができました。

――形にすることを大切にしていらっしゃるのですね。

古川さん:自分はこういうことしたら楽しそうと感じることを形にすることを大事にしています。絶対にやってはいけないと思っているのは、誰かが新たな企画などを形にした時に「それ俺もやろうと考えていた」と言うこと。成功や失敗など関係なくて、口だけでなく形にした人が一番凄いと考えています。

――思うことは誰でも出来ますが、形にするのは難しいですものね。

↓FaceventのHPはこちら
http://facevent.jp