はじめに

プログラミングは、世界を変えうる非常に便利な技術ですが、パソコン一つあればできてしまいます。つまり、個人が世界を変えることができる時代です。そんな時代に愛され、プログラミングへの才能・努力・熱意で、成功者への階段を駆け上がったプログラマーが数多くいます。

その中でも、知らない人はいないような有名人が、どのようにプログラミングを学び、成功していったのかを、

・マイクロソフト創業者ビルゲイツ

・Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ

・instagram創業者ケヴィン・シストロム

の3人を例に見ていきたいと思います。

マイクロソフト創業者ビルゲイツ

世界一の大富豪!ビルゲイツの半生

マイクロソフト創業者である、ビルゲイツ。世界長者番付で首位に君臨し、その資産規模は9兆円と言われます。世界一の大富豪になるまでのプログラマー人生を見ていきましょう。

13歳!天才プログラマーの誕生

ビルゲイツは、1955年ワシントンに生まれ、名門私立レイクサイド中学校に入学し、13歳で初めてコンピューターと出会います。

そこでコンピュータに惹きつけられて、高校入学時までにBASICというプログラミング言語を独学で習得します。

その後高校時にいくつもの言語を学習し、友人のポールアレンとともにトラフォデータ社を創業し、政府に対して交通量計測システムを、民間企業に対して給与計算システムを納入するなど、プログラマー・ビジネスマンとしての片鱗をうかがわせます。

世界のマイクロソフト創業

ハーバード大学では法学部に所属しましたが、授業にはほとんど出席せず、プログラミングや哲学を好んで学んでいました。

その後大学を休学し、再度ポールアレンとともにマイクロソフトを創業します。マイクロソフト初の大型案件は、IBM社からのOS(オペレーティング・システム:コンピュータを制御する基本ソフトウェア)開発依頼です。

しかし、当時マイクロソフトは、OS開発を行っていなかったため、シアトル・コンピュータ・プロダクツ社から購入したOSを改良し開発したPC-DOSをIBM社に納入しました。

さらに、汎用性を高めたMS-DOSを開発し、他社のPCにも設置されるようになりました。

世界一の企業に

しかし、同時に、将来的にはさらに上級のOSが必要になることを予見し、Windowsの開発に乗り出します。1990年に開発したOS、Microsoft Windows 95は1990年代後半には世界トップシェアを獲得します。

こうしてビルゲイツの名は世界に響き渡りました。その後は、マイクロソフトの技術指導担当者に就任しています。

なぜプログラマーとして成功できたのか?

プログラマーとして大成し、今や世界一の大富豪になったビルゲイツも、プログラミングについて特別な教育を受けたわけではありません。

13歳で初めて触ったコンピュータに感動し、独学でプログラミング学習を進めました。初めは、"Tic Tac Toe”という三目並べのゲームを作って遊ぶ程度だったといいます。

徐々に学習レベルを上げていきましたが、その原動力は、初めてパソコンを触ったときの感動やワクワク感だったに違いありません。今ではプログラミング教育団体code.orgに巨額の出資をするなど、プログラミング教育の充実にも尽力しています。

Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ

世界で16億人が利用するFacebook創業者マーク・ザッカーバーグ

全世界で16億人以上、国内で2400万人以上が利用するSNS、Facebook。日本でも大学生の約70%が利用していると言われます。

そんなFacebookを生み出した、マーク・ザッカーバーグ。彼が世界一のSNSを生み出すまでのプログラマー人生を見ていきましょう。

プログラミングの英才教育

1984年、ニューヨーク州で生まれた、マーク・ザッカーバーグ。裕福な家庭で、家庭内にパソコンがあり、幼いころからパソコンの魅力に憑りつかれます。

両親が教育熱心であったこともあり、12歳のころからプログラミングの家庭教師をつけて学習していました。家庭教師は、彼のことを「天才」と称し、「彼の教師として彼より優秀であり続ける自信がない」とまで言わせしめる才能を発揮します。

1億円の音楽サービスを開発

学問にも秀でていたザッカーバーグは、全米でもトップ進学校である、フィリップス・エクスター・アカデミーに進学します。

高校時には既にプログラマーとして一流で、音楽再生フリーソフト Synapse Media Playerを開発し、マイクロソフト社から1億円での買収オファーを受けています。

このソフトは、ユーザーが過去に聞いた曲からおススメの曲を自動レコメンドしてくれる機能を持っており、業界内で高い称賛を受けました。しかし、彼は、「お金のためにソフトを作ったわけではない」と買収を拒否しています。

サービス開発で養われた技術と嗅覚

2002年にハーバード大学に進学し、心理学とコンピュータサイエンスを専攻します。彼は、より一層プログラミング学習に没頭し、数々のサービスを開発します。中でも代表的な例を2つ挙げます。

coursematch(コースマッチ)は、同じ授業を受講している学生のプロフィールを閲覧できるサービス、Facemash.com(フェイスマシュ)は、ハーバード大学の女子学生の顔写真を2枚表示し、ユーザーが好みの顔写真を選択するというサービス、などです。

どのサービスも多くのハーバード大生が利用しましたが、Facemash.comを作成するにあたって女学生の顔写真を不正取得したり、女学生から人権侵害と苦情があり、大学からサービス停止を命じられてしまいました。

しかし、数々のサービスを開発し利用してもらうことで、人々が求めるサービスを感じ取る嗅覚や「実在する人を取り上げるサービスは成功する」という教訓を得て、Facebook開発の素地を養います。

Facebookスタート

サービス停止命令をきっかけにザッカーバーグは大学を中退し、2004年にFacebookの前身となる、the Facebookを開発します。

現在のFacebookと同様に、実名登録で手軽に情報交換をできるサービスです。ハーバード学生限定のSNSでしたが、学内で大流行し1ヶ月でユーザー数が1万人を超える人気ぶりでした。

他大学にも開放しながらサービスを拡大し、2006年に世界中誰もが利用できFacebookとしてリリースしました。ザッカーバーグは、Facebook社のCEOとして、instagramを買収するなど経営にも手腕を発揮しました。年々ユーザー数を拡大し、現在では16億人が利用しています。

なぜ成功できたのか?

世界一のSNSを開発しプログラマーとして大成したマーク・ザッカーバーグ。幼いころからプログラミングの英才教育を受け、高校時には自分でサービスを開発するなど、その才能を余すことなく発揮していました。

しかし、それ以上に、常に学習を続ける努力や、世間が求めるものを感じ取る嗅覚に優れていたことは言うまでもありません。誰も必要としない複雑なシステムを開発しても無意味です。

 プログラマーとして成功するには、技術だけではなく、世間のニーズを敏感に把握する嗅覚も必要だということが分かります。

instagram創業者ケヴィン・シストロム

流行を生み出すinstagram。創業者ケヴィン・シストロム

世界で5億人のユーザーをもつinstagram。ユーザー数はFacebookに及ばないものの、政治家やスポーツ選手、芸能人が利用し、世の流行に与える影響は計り知れません。

日本でも学生や若い女性を中心にユーザー数を伸ばしており、現在では900万人にも上ります。皆さんの中でも利用している方は多いのではないでしょうか。

そんなinstagramを生み出した、ケヴィン・シストロム。彼がプログラミングを学習し、instagramを生み出すに至るまでを見ていきましょう。

経営学専攻だった!?

1983年マサチューセッツ州で生まれたケヴィン・シストロムは、2歳という若さでプログラミングに興味を持ち始めます。高校までに独学でプログラミングの基礎を習得し、簡単なゲームなどを開発していました。

高校卒業後は、スタンフォード大学に進学し、コンピュータサイエンスを専攻します。しかし、途中から経営科学・経営工学専攻に興味を持ち、専攻を変更し、そのまま博士号を取得して大学を卒業します。

大好きな写真を学びにイタリアへ

大学卒業後、幼いころから好きだった写真を学ぶために、イタリアのフィレンツェに留学します。彼は、カメラがどんどん高性能になる中で、インスタントカメラで撮るアナログ写真の温かみをこよなく愛していました。彼のアナログ写真に対する愛とイタリア留学で養った美的感覚は、その後のinstagram開発に発揮されます。

インターン、就職、起業、そして失敗

帰国後、シストロムは、twitterの前身であるOdeoでインターン生として勤務しプログラマーとしての能力を養い、その後Googleに就職します。しかし、2010年に、大学の同級生マイク・クリーガーとともに、Burbn(バーブン)という位置情報を活用したSNSアプリを開発し、起業します。

しかし、このアプリは使いにくく、ユーザー数は伸び悩みます。初のアプリ開発は失敗に終わりますが、この位置情報SNSアプリが、本来の目的とはそれて写真共有アプリとして使われていることから、instagramの着想を得ます。

失敗から生まれたinstagram

シストロムは、位置情報アプリの中に写真機能がついたBurbnの失敗を踏まえ、写真機能の中に位置情報を加えた写真共有アプリを作成することにしました。

さらに、Burbnの使いにくさを解消し、機能を撮影・加工・共有の3種に絞ります。instagramの誕生です。

シンプルな機能でありながら、随所にシストロムのこだわりが見られます。明度の低い加工フィルターが多いのは、彼のアナログ写真への愛のあらわれです。機能がシンプルということもあり、開発期間は8週間、わずか2ヶ月間で、現在5億人に利用されるアプリの基礎を作ってしまったのです。

2010年にリリースされると、2ヶ月で100万ユーザーを達成します。1年後には、1000万人という驚異的なペースでユーザー数を伸ばしていきます。

2012年には、マーク・ザッカーバーグ率いるFacebook社が、instagramを買収したことでユーザー増加は加速し、現在では5億ユーザーを達成しています。こうして若くして成功したケヴィンシストロムは今では、TIME誌が選ぶ「最も影響力のある40人」の常連となるほどにまで注目されています。

なぜ成功したのか?

わずか2ヶ月で5億ユーザーのサービスを生み出した、ケヴィン・シストロム。2歳でプログラミングに興味を持ちましたが、特別な教育は受けていません。

大学でも専攻は経営学であり、全て独学でプログラミングを習得したことになります。彼の場合、プログラミングを自分の好きな写真に活用し、新たなサービスを生み出しました。

さらに、一度したBurbnでの失敗を、確実にinstagramの成功につなげました。そのような、好きなことに対するこだわりや、失敗から学ぶ力があったからこそ、成功者に成りえたといえます。

最後に

プログラミングで成功した3人の半生を見てきましたが、いかがでしたか。確かに、彼らはプログラミングへの特異な才能を持っていたかもしれません。

しかし、それだけでなく、常に主体的に学習しつづける姿勢や、プログラミング技術を活用し、社会の不便を解消しようという熱意が根底にあります。プログラミングをただ習得するだけではなく、「なぜ学習するのか」「学習して何がしたいのか」を常に意識しながら学習することが大切であるようです。

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