はじめに

みなさんは、カナダにはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

北米の中ではもっとも日本と近い国であり、ロッキー山脈などの壮大な自然がそびえ立った、非常に大きな国です。

しかしカナダの教育制度や大学のことはあまり知らない、という方も多いのではないでしょうか?あまり知られていませんが、

実はカナダは、先進7カ国の中で国民一人当たりの教育費が第一位をとるなど、教育の制度が非常に整っている国なのです。

今日はそんなカナダの大学に留学することについて書いていきたいと思います。

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カナダの大学の特徴

学費はアメリカの約半分〜3分の2!

カナダの大学の授業料はアメリカの約半分〜3分の2と、比較的安いのが特徴です。また、治安も良く教育もきちんとしているため、日本人の留学先として人気が高まっている国の一つです。

さらに、カナダの大学は欧米にも名の知れた学校が多いため、欧米での就職にも役立ちます。

少人数のきめ細やかな授業

カナダの授業は20〜30人の小規模なクラスも多くあります。そのため、ただ授業に出ればいいというわけではなく、積極的な授業参加が必須となります。

また、課題が非常に多いことでも知られていて、レポートやエッセイなど、その種類は多岐にわたっています。大学に入ることより、大学を卒業することの方が難しいため、日々の努力が必要になります。

卒業後、カナダで働ける

カナダの大学を卒業した後、留学生は最長3年の労働ビザを取得することができます。また、カナダの永住権も取得できます。

留学した後のキャリア設計が立てやすいことがカナダ留学の人気の一つの理由になっています。

高水準の教育

カナダの大学のほとんどは州立大学のため、大学間のレベルの差はさほどなく、いずれも高水準の教育を提供しています。また、カナダの大学は取得できる学位によって3種類に分けることができます。

学部大学

大学院はない。小・中規模の大学が多く、人文系、理科系などの教養科目を受けることができる。

総合大学

学部と大学院を併設している。幅広く、多数のプログラムが設置されているため、自分にあった専門分野を受講できる。

博士大学

専門分野の研究に力を雪、スペシャリストを育てることを目的としている。特に大学院は、世界的に高い評価を受けているところが多い。

自分の学びたい分野、専門性に合わせてどの大学に進学するかを決めておくのがいいでしょう。

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大学の入学条件

カナダの大学への入学条件は難しくなく、TOEFL、IELTS などスコア提出による英語力の証明と、最終学歴の卒業、成績証明書だけで大丈夫なところが多いようです。

ただし、GPAを参考にする大学はやはり多いので、外国の大学に編入・進学したいという方は、総じて日々の授業態度や定期考査などもしっかりやっておくことが求められます。

加えて自分の選考したい科目によっては面接や試験がある場合がありますので、しっかりと確認しておく必要があります。(ミニエッセイをもうける大学などがあります。)

※上記は大学に編入・進学する例です。大学院に行く場合は、エッセイ、推薦状、面接、英文履歴書などが求められます。

TOEFL・・・留学時にも必要とされるテスト。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの知識が必要になり英語を全般的に勉強する必要がある。

IELTS・・・IELTS(アイエルツ)もTOEFLと同じようにリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能が必要になる。

必要な語学力

4年制大学の場合、TOEFL iBT80~100(PBT 550~600)、IELTS 6.5~7.0のスコアが求められます。かなり高い点数をとらなければいけない大学もあるので、早めの対策が必要です。

また、英語力が足りない場合、条件付き入学(Conditional Acceptance)という制度があります。

条件付き入学・・・仮入学許可をもらい、入学前に集中的に英語研修を受けて、規定レベルまでスコアを上げれば入学が認められる制度のこと。

しかし、集中講義を受けなくて済むように勉強しておけば、費用の面でも労力の面でも少なくて済むので、TOEFLやIELTSの勉強はしっかりやっておくべきでしょう。

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出願期間

カナダの学期は9月〜12月までの秋学期と、1月〜5月までの春学期の2パターンがありますが、9割もの学生が9月に入学するとのことです。

出願は入学の7ヶ月前までに済ませておく必要があるので、2月までには出願をしておきましょう。とはいえ、大学によって出願の期間などは大きく異なります。

自分の行きたい大学をきちんと調べておき、気づいたら出願期間が過ぎていた、なんてことがないように気をつけましょう。

生活費

カナダの大学生は、シェアハウスとホームステイが主流です。どちらにするかによって値段は少し変わりますが、他の欧米諸国に比べ流と、比較的安く済ませることができるのが特徴です。

家賃

シェアハウス・・・48万円〜60万円/年

※物件により条件、値段は大きく異なる

ホームステイ・・・84万円〜96万円/年

※個室、ネット代、食費込み

食費・・・36万円〜48万円/年

※自炊をすることによって大きく節約できる!

交通費・・・0〜12万円/年

※徒歩や自転車での通学が可能ならば0円

携帯電話代・・・3,6万円〜4,8万円/年

生活費(洋服代、雑貨、交遊費など)・・・12万〜24万円/年

計 96万円〜132万円

だいたいこのくらいの金額になります。とは言っても、自分の工夫次第でさらに安い値段で過ごすことができます。

例えば、積極的に移動に自転車を用いたり、外食を減らして自炊をしたりするだけで年間数万円の節約になります。

授業料

先ほども述べたように、カナダの授業料は比較的安いのが特徴です。

大学によって多少の違いがあるので、今回は費用が安めの大学、中間、高い大学の3つに分けて表します。

安めの大学・・・約96万

中間の大学・・・約115万

高めの大学・・・約132万

カナダでは、学費の差は大学ごとというよりも州ごとの差があるようです。例えば、オンタリオ州の大学は比較的学費が高く、ニューファンドランド・ラブラドール州は比較的学費が高い、という感じです。

値段をできる限り安く抑えたい、という方は様々な州ごとに大学を検討してみるといいかもしれません。

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滞在前に必要な書類

いざカナダの大学に行く、となった時に必要になる書類一覧です。必要書類は大学によって異なりますが、以下はほとんどの大学で必要とされる書類です。

・学校指定の入学願書

・成績証明書

・TOEFL/IELTSのスコア

・ホームステイ先or寮などの手配依頼書

など

終わりに

いかがでしたか?カナダの大学制度や大学の特徴などがおわかりいただけたでしょうか。

海外の大学に行く、という選択をするのには勇気もお金も時間も必要になります。いろいろな選択肢がある中でなぜ自分は海外の大学に行きたいのか、というのをゆっくり考えてみるといいかもしれません。

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