はじめに

「アイルランドってどんな国?」「留学には合っているの?」

そんな疑問を持つ大学生の方もいるのではないでしょうか。今回は、アイルランド留学について書いていきます。

留学をしたいけどどんな国に行くのが自分にあっているのかわからない、という方はぜひ参考にしてみてください。

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アイルランドってどんなところ?

アイルランドはイギリスの左に位置している島国で、面積は北海道と同じくらいだと言われています。日本よりも北にある国なので寒いと思われがちですがそうでもなく、雪は滅多に降りません。

1年中を通して雨が多く、国は自然に溢れているため「緑の国」と呼ばれています。自然が生み出した絶景はこの国の特徴と言ってもいいかもしれません。

ヨーロッパの中では犯罪発生率も低く、比較的安全な国だと言えます。また、国民も友好的です。歴史のある国で、街並みに教会やお城などが見えるのも魅力的です。

また、ギネスビールをはじめとしてお酒が有名な国でもあります。本場のビールをたしなみたい方は行ってみるといいかもしれません。

そして、アイルランドには日本人留学生があまり訪れていないのが現状です。なので、日本人の少ない環境で留学をしたい、と考えている方にとっては非常に適していると言えます。

現地の人々もとても友好的で気さくな方が多いので、英語を使う機会を多く作りたい留学生にとっては嬉しいのではないでしょうか。

さらに、アイルランドは小さな国なので実験的な政策やサービスへの取り組みが盛んです。つまり経営者が多く、人口の9%がオーナー経営者と言われています。将来、起業に興味があるという方は現地のいろいろな人に話を聞けるかもしれません。

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アイルランドの大学の特徴

世界レベルの技術分野教育

アイルランドは世界最大規模のソフトウェア輸出国です。特に薬品・精製化学製品の製造国として名高いため、技術分野を専門的に学びたい、という方に適しています。

3種類の大学がある

 アイルランドの大学は総合大学、工業大学、私立大学の3種類あります。

総合大学は最先端の研究を行っており、国際的にも高く評価されています。政府が率先して関わっているため、整った環境の中で勉強することができます。

工業大学は、アイルランドのハイテク経済が必要とする技術力を身につけることができます。先ほども紹介したように、アイルランドはソフトウェアや薬品などが世界的に優れて

いるため、高度な技術を学ぶことができます。

私立大学では、主にビジネスと専門教育を学びます。私立大学でも、高等教育訓練資格評議会の認証を受けた、高度な授業を受けることができます。

大学によって「個性」が分かれる→自分にあった大学を見つけることができる!

アイルランドの大学数はそこまで多いという訳ではありませんが、その特徴や個性がはっきり現れています。

例えば、アイルランドで最も新しい国立大学であるダブリンシティ大学は、学位課程インターンシップ制度というものがあり、自分が専攻している分野を実戦形式で学ぶことができます。

他にもアイルランド有数の大学教育機関の一つであるコーク・カレッジ大学では、全留学生に学生寮を確保しており、留学生へのサポートが充実しています。

このように大学ごとの色がはっきりしているので、自分がどんな環境で学びたいか、またどんな分野について深く学んでいきたいかがはっきりしていれば、最良の大学選びをできることでしょう。

英語を活かすことができる職業とは 

大学の入学条件

アイルランドの大学への入学条件は、高校卒業資格と英語力、そして成績になります。英語力は、TOEFLだと最低でも550点、IELTSだと6.5以上だと言われています。

TOEFL・・・留学時にも必要とされるテスト。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの知識が必要になり英語を全般的に勉強する必要がある。

IELTS・・・IELTS(アイエルツ)もTOEFLと同じようにリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能が必要になる。

もしも基準のスコアに到達することができなかった場合、ファンデージョンコースにまず入学して、大学に入る準備をすることになります。

ファンデーションコースは、日本でいう大学1年生のことです。アイルランドでは1年生から専門課程を勉強するため、教養科目を学ぶのは高校生の間になります。

そこで、ファンデーションコースで1年間勉強して、大学で専門分野を学ぶ準備をする、というわけです。ファンデーションコースでは英語でディスカッションをしたり、大学において必要になるコミュニケーションスキルを身につけることもできます。

ファンデーションコースで1年間勉強し、英語力をはじめとした基本を習得することで、大学に入ってからの生活がより充実したものになることは間違いないと言えます。

しかし、その分卒業が1年遅れてしまうことになるので、一定の英語力をつけておくことが望ましいでしょう。

出願期間

大学の入学時期が9月と2月なので、そのどちらにするかによって出願期間も異なります。出願期間は大学のコースに空きがあれば直前まで可能とされていますが、最低でも3ヶ月前までには出願しておくのが望ましいと言えます。

生活費

生活費はその人の生活パターンや地域、大学によって異なります。なるべくお金を使わない生活を心がければ、出費を抑えることもできます。

教科書代 73,000円

住居費 305,000円〜610,000円

食事代 183,000円〜305,000円

その他(医療費、雑費など) 122,000円〜293,000円

計 683,000円〜1,281,000円/年

アイルランド政府商務庁が発表した金額を1ユーロ122円で計算したものです。

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授業料

授業料は学ぶ分野によって費用が大きく異なることがわかります。一つの金額の目安として参考にしてみてください。

医学関連 

3,782,000円〜5,490,000円

工学関連

1,110,200円〜2,476,200円

科学技術

1,110,200円〜2,013,000円

人文科学

1,110,200円〜1,891,000円

ビジネス

1,098,000円〜1,891,000円

アイルランド政府商務庁が発表した金額を1ユーロ122円で計算したものです。

渡航前に必要な書類

・願書

・成績証明書

・卒業証明書

・英語能力テスト結果

・健康診断書

・財政能力証明書

・推薦状

・エッセイ

などが挙げられます。成績証明書や卒業証明書などは英語で書かれたものを準備する必要があります。

また、推薦状やエッセイを必要とする大学もあります。推薦状を誰に書いてもらうかを決めるところから始めなければいけないので、早めの準備が大切になります。

終わりに

いかがでしたか。アイルランドに留学のイメージを持っていた方はあまり多くなかったかもしれませんが、アイルランドの大学で学ぶことは専門性を高めるのにもってこいだということがわかっていただけたのではないでしょうか。

留学を考えている方は、調べずになんとなくアメリカにしよう、と留学先を決めるよりも、いろいろな選択肢の中から自分に最も適した国・大学で学べるようにすると良いでしょう。

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