はじめに

世界の大国・アメリカ。技術も経済も芸術も発展しているこの国で学んでみたい!という方はたくさんいるのではないでしょうか。

今回はアメリカ留学に必要な知識を上げていきたいと思います。

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アメリカの大学の特徴

まずは、アメリカの大学がどのようなところかを知ることが大切です。

日本の大学と異なる点も多々あるので参考にしてみてください。

学部・専門が分かれていない

日本の大学は「文学部」「法学部」「工学部」など学部があらかじめ分かれており、学部ごとに勉強内容がある程度決まっています。しかし、アメリカでは学部などが分かれていないため、大学生活の中で興味のある分野や、より深く学びたい分野を決めていきます。専攻については入学してから決めて良いことになっており、2つのコースを同時に選択することもできます。

専門知識は大学院で学ぶ

医学や法学などの専門的な知識は大学ではなく大学院で学びます。大学院に進学するためには大学での成績が必要になるため、一般的にアメリカの大学生はとてもよく勉強すると言われています。

学期制度

一般的にセメスター・システム(Semester system:秋・春学期の2学期制。1学期は17~18週間)とクォーター・システム(Quarter system:秋・冬・春学期+学校によっては夏学期の4学期制。1学期は11~13週間)があります。学期制をとっているため、学期ごとの入学・編入・卒業が可能です。

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大学の入学条件

アメリカには約4,400もの大学があると言われています。では、どうすればアメリカの大学に入学できるのでしょうか?

アメリカには日本の大学入試のような一斉試験がありません。その代わりに、アメリカの大学に合格するためには6つの要素をクリアする必要があります。

1学校の成績

大学のGPAが良いというのは、アメリカの大学に入学する上で最低限必要なことになります。特に、トップクラスの名門校に行きたい場合は、相当良い成績を残さなければなりません。日頃の授業をどれだけ頑張れているかが、合格に直結してきます。

2エッセイ

エッセイは、大学に入学したいという熱意を伝える自己紹介文のようなものです。これによって大学側は、TOEFLなどのテストの点数では図ることのできないあなたの人柄や考え方を知ることができるのです。特に私立大学ではこのエッセイを重視するため、きちんと準備をしておくことが大切です。

3推薦状

推薦状もエッセイと同じように、テストの点数ではわからないあなたの人間性を見るのに必要になります。推薦状ですのでもちろんあなた自身の良いところを書いてもらうことが必要です。日頃から学校の先生や教授と信頼関係を築いておくと良いでしょう。

4課外活動

ボランティア、サークル、アルバイト、インターン、趣味など、あなたが日本で取り組んできたことも大学側は参考にします。これによって、・リーダーシップがあるかどうか・協調性があるか・忍耐力があり、努力することができるか・責任感はあるかなどを見ているのです。

5テスト

もちろん人がらやユニークさだけで大学に行くことはできません。しっかりテストで点数をとっておくことが必要になります。以下の4つはテストの例です。

SAT・・・日本でいうセンター試験のようなもの。数学、読解、エッセイと文法のテストが課される。一部の大学を除きほとんどの大学がSATの点数を提出させるなど、参考にしている。

ACT・・・SATの代わりと考えられることが多いが、問題は根本的に異なる。試験科目は数学、読解、理科。理系科目が多いので数学嫌いな人にはやや不向き。

TOEFL・・・留学時にも必要とされるテスト。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの知識が必要になり英語を全般的に勉強する必要がある。

IELTS・・・IELTS(アイエルツ)もTOEFLと同じようにリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能が必要になる。

SATやACTは英語の技能のみではなく数学や理科の知識も必要になります。数学嫌いだから無理・・・と思う方もいるかもしれませんが、日本の高校でならう範囲で大丈夫です。アメリカの大学への編入を考えている方は、勉強し直しておくと良いでしょう。

6面接

必ず面接が必要、という大学は多くありませんが、面接をすることが望ましい、としている大学は多くあります。もし面接が必要になった場合は、あなたの人がらや熱意を面接官に伝えられると良いでしょう。

必要な英語力多くのアメリカの大学では、TOEFLで61点以上を課しています。もしそのスコアに達していなくても、エッセイや推薦状によってあなたの魅力が伝われば入学できることがありますが、やはり基準のスコアはとっておくことが望ましいでしょう。

また、日本でも名の知られている有名な大学に入るためには、さらに高いスコアが必要になります。そのため、早い段階から対策をしておく必要があります。

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出願期間

アメリカの学期は9月〜12月までの秋学期と、1月〜5月までの春学期の2パターンがあります。日本の大学生が編入するのは秋学期からが多数派です。その場合、3月に日本の大学の学期を終えて、9月にアメリカの大学に入学をします。9月入学の場合、1月〜3月に出願期間を定めている大学が多くあります。

ただ、大学によっては11月頃から出願を始めるなど期間を早めているところがあります。いずれにせよ、自分の志望する大学の出願期間は調べておきましょう。また、1月に出願をすることを考えた場合、それまでに推薦状やエッセイを用意しておけるように、周到に準備しておくこともとても大切です。

生活費

ここでは、いざアメリカで生活することになった時の平均的な生活費を提示します。※アメリカの大学生は、寮に住むのが一般的です。そのため、ここでは寮に住んだ場合をあげていきます。アメリカと言っても広いので、物価の高い地域と安い地域があります。

物価の高い地域・・・$8,000~$15,000/1年

物価の安い地域・・・$5,000~$8,000/1年

英語を活かすことができる職業とは?

授業料

授業料も、州立、私立、4年制、2年制など種類によって費用が異なります。

私立4年制大学・・・$12,000~$30,000/1年

州立4年制大学・・・$9,000~$23,000/1年

私立2年制大学・・・$8,000~$20,000/1年

州立2年制大学・・・$4,000~$9,000/1年

州立の方が私立に比べて高くつくのは日本と同じです。ただ、私立の方が奨学金制度が充実しているようなので、それをうまく利用すればもう少しお金をかけずに私立大学にいくことができます。

また、レベルの高い大学になるほど授業料も高くなる傾向があります。

渡航前に必要な書類

用意しておくべき書類はたくさんあり、またエッセイや推薦状などは準備に時間がかかるので早めの行動が必要になります。

・入学願書

・高校成績証明書

・卒業証明書

・SAT/ACTなどの適正能力試験スコア

・エッセイ

・推薦状

・財政能力証明書

・TOEFL/IELTS/英検/PTE Academicなど英語能力を証明するスコア

など

終わりに

いかがでしたか?アメリカの大学の仕組みや、揃えるべきものなどはわかっていただけたでしょうか。もしアメリカの大学に本気でいきたい、と思ったら、まずは大学の情報を集め、そこから対策を立てていくと良いでしょう。また、アメリカでは日本で取得した単位も数にカウントしてくれます。

まずは日本の大学を卒業してから・・・という考えも良いと思いますが、興味があり、早く挑戦したい、という方は一度しっかり調べてみるといいかもしれません。また、アメリカ以外の国の記事もありますので、興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。

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