就職活動において最も重要なのが面接です。近年、コンピテンシー面接という面接手法が各企業で導入されているのをご存知ですか?

従来の面接とは、質問内容も評価のポイントも異なるコンピテンシー面接ですが、学生で知っている人は少ないはずです。

そこで今回はコンピテンシー面接について解説していきます。

面接官の質問が予想できれば、また評価されるポイントを押さえていれば、事前に高評価を得られる回答を準備することができます。就活生必見です。

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コンピテンシー面接とは?普通の面接との違いは?

コンピテンシーとは「高いパフォーマンスを残す人の行動特性」を意味する単語です。コンピテンシー面接とは、その名の通り、学生のコンピテンシーを測る面接です。

従来の面接が、「コミュニケーション能力」「思考力」など複数の評価軸に沿って、面接官の主観でスコアをつけ、学生の優劣を決めていたのに対し、コンピテンシー面接では、「これまで経験のないビジネスシーンでも、高い成果を残すことができるか」を評価軸に据え、定められたコンピテンシーレベルに沿って、客観的に学生のコンピテンシーを評価します。

なぜコンピテンシー面接が導入されるようになったの?

2000年過ぎから大企業を中心に採用され始めたコンピテンシー面接。なぜ導入されるようになったのでしょうか。

前述の通り、従来の面接は、いくつかの評価軸で候補者をスコアリングします。そのスコアリングの方法は、面接官の主観に依存する部分が大きく、「話が盛り上がったから、コミュニケーションスコアは満点」「部活動をやめているから、ストレス耐性は低い」といった属人的な判断が行われてきました。

また、大量の候補者を、複数の面接官が対応する必要がある大企業では、「学歴フィルター」が採用されました。

学歴は、思考力や忍耐力をある程度代替する指標なので、手っ取り早く候補者を絞り込むのに有効なわけです。

しかし、このような面接では、学歴が足りずとも将来活躍する可能性のある学生を採用できませんし、「面接官によって通過する可能性が変動する」という運の要素が介入してしまい、採用活動として健全ではありません。

理想的な面接は、会社にとって必要な成果を残してくれる候補者を、誰がいつ面接しても採用することができる面接です。

そこで導入されたのがコンピテンシー面接です。候補者の行動特性を、過去の行動から測り、その水準に応じて評価を行います。

この評価は、あらかじめ定められたチェック項目があるので、厳密に客観的に行われるのが特徴です。

コンピテンシー面接により、企業は安定的に採用活動を行うことができるようになりました。また候補者にとっても運の要素を排除した透明性の高い求職活動を行えるようになったのです。

コンピテンシー面接の流れは?

コンピテンシー面接の流れは以下のようなものです。

各ステップでの学生の解答例は以下のようになります。

・Step1

学園祭でチャリティコンサートを実施し、成功したこと

・Step2

コンサートの企画提案をした

・Step3

部室で部員に作成した企画書に沿ってプレゼンを行い、議論して賛同を得た

・Step4

イベント実現の為に、役割ごとの担当者を決めた

→自分は、その中で予算管理、会計係りとなって、コスト見積もり、予算を作成

することになった。

→予算編成の為の情報収集方法を話し合った。

・Step5

収益源多角化のために、コンサートのパンフレットに広告を入れることを提案し、その営業チームを新たに編成することの賛同を得た

(出展:就活コーチ「面接対策」より)

上記の通り、コンピテンシー面接では、「考えながら話す」のではなく、「思い出しながら(または事前に思い出したことを)話す」ということになります。

コンピテンシー面接の評価ポイントは?

上記の通り、過去の経験から、成果を残す行動特性をどの水準で持っているかを測ります。

評価の水準は明確に定義されており、主観の入り込む余地はありません。これこそが、コンピテンシー面接の客観性を担保するものです。

(出展:就活コーチ「面接対策」より)

過去の経験から、成果を残したエピソードについて深堀されます。

成果の大きさは問題ではありません。成果を残すためにどのように行動したか、課題に直面したときにどのように行動したかという事実から、コンピテンシーレベルを定めます。

レベル5のコンピテンシーを有する学生は非常に稀有です。

レベル4を持っていればベターですが、レベル3で及第点といえます。十分に大企業・人気企業で内定を獲得するだけの素質は持っているといえます。

ここから言えることは、面接で話すエピソードは、成果の大きさで選ぶのではなく、コンピテンシーが発揮されているエピソードを選ぶということです。

質問例から見るコンピテンシー面接

コンピテンシー面接での質問は、下記の「STARフレーム」の表を埋めるように進みます。

実際の面接での質問例を見てみましょう。

1. Situation

・自己紹介をしてください

・過去1~2年の間に、あなたが特に力を入れて取り組んだことの中で、成果が上がったと思われる取組みには、どんなもものがありますか?

・その中で、ご自身の置かれていた立場や、周りの方々との関係について教えて下さい

・あなたが取り組んだテーマを選定した時の状況や具体的なシーンを思い出して下さい

・あなたは、そのテーマにどのぐらいの期間、取り組みましたか

2. Target and Task

・あなたがそれを行うにあたり、問題や課題と思われたことについてお話し下さい

・あなたがその上で設定した目標についてお話し下さい

・その中で、〇〇については、どのように理解したかをお話しください

・あなたが、その目標を設定したときに考えたことを優先順位も含めてお話し下さい

・あなたは、その課題を解決したり、目標を達成するために自分に課した任務についてお話し下さい

3. Action

・そのテーマに取り組むにあたり、最初にあなたがしたのは、どんなことでしたか?

・具体的にあなたが行ったのは、いつ、どこで、だれと、どんなことから始めましたか?

・次に何をしましたか? 

・それは、具体的にはどんなことですか?

・他にどんなことをしましたか?出来れば、5W1Hを意識して具体的にお話しください

・どうして、そうしたのか?その理由についてお聞かせください

・その中で、あなたがした工夫には、どんなことがありましたか?

・特に苦労した点についてお話しください

・一番大変だったことは、どんなことですか?

・その困難をあなたは、どのように解決しましたか?

・その困難を解決するにあたり、あなたが具体的に行った行動についてお話し下さい

・そのことをする中で、予定どおり行かなかった時にした行動について教えてください

・結果を出す為に新たに取り入れた対策や行動についてお話しください

4. Result

・その結果は、どうなりましたか?

・それによって、あなたが周囲に与えたと感じられる影響力についてお話し下さい

・その影響力は、どうしてそうだったのかを具体的な事実としてお話しください。

・その結果を出すにあたって、あなたが学んだことについてお聞かせください

・その結果を振り返ってみて、本当はもっとこうすべきであったと考えたことをお話しください

5. プラスα(議論をする)

コンピテンシー面接の全てのプロセスの中で意図的に行われるものです。

・あなたは、〇〇についてそう認識されたのですが、××とは考えなかったのですか?

・あなたは〇〇が課題だとおっしゃったのですが、本当は××の方が真に解決する課題ではないのでしょうか?

・その点は、〇〇に限らないのではないでしょうか?

・他にお考えになったことはないのでしょうか?

・例えば、××をしてみようとは思われなかったのでしょうか?

(出展:就活コーチ「面接対策」より)

最後に

ここまでコンピテンシー面接について解説してきました。面接は就職活動において非常に重要なステップであり、多くの学生が苦難する部分でもあります。

しっかりとした対策をしてから面接に臨むようにしましょう。

しかし、面接対策は自分だけでできるものではありません。やはり専門家に直接指導してもらうのが一番確実です。

就活コーチでは、大企業の人事担当者や大学のキャリア講座の教授などがマンツーマンであなたの面接対策をサポートしてくれます。

また面接対策だけでなく、ESの書き方や自己PRのコツなど就活全般に関するアドバイスをしてくれます。

「就職活動で何をしていいかわからない」「面接を通過できる自信がない」といった不安がある方は、ぜひ就活コーチへご相談ください。

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