今さら聞けない!IoTの基本

「IoT」とは「Internet of Things」の略語で、「モノのインターネット」と一般的に訳されています。近年で急速に耳にするようになった言葉ですが、どのような特徴があり、私たちにどんな恩恵をもたらすのかなど、理解できている人はそう多くないのではないでしょうか。

IoTは、あらゆるモノがインターネットにつながる世界のことを指します。身の回りにあるモノ、つまりパソコンやスマートフォン、家電、車、はたまた家までもが、インターネットを介してつながるようになるのです。IoTの仕組みによって、モノとモノとが相互に連動し、自律的に制御や活動を行うようになる。

つまり「人が介在しなくても、モノが自動でサービスを提供してくれるシステム」がIoTなのです。

「デバイス」「センサー」「インターネット」の3つの仕組みさえあれば、あらゆるモノへの応用が可能なことから、IoTは次世代産業に欠かせないものとなり、私たちの生活を一変させると言われています。

事実、今も既に、物流や自動車、ヘルスケアなど、様々な分野で活用が進んでおり、市場規模予測では2020年までに世界では1.7兆ドル、日本では13.8兆円に拡大すると言われています。

モノが自動で記録や管理を行う時代がやってくる!IoTで変わる私たちの生活

IoTが私たちの生活を変えると言われる大きな理由は、モノの性能の向上だけでなく、モノを使用する人の行為自体を変化させる可能性があるためです。

たとえば、サムスンの「Family Hub」はカメラを内蔵し、ドア表面には大型タッチスクリーンが付属、スクリーンには買い物リストなどの表示のほか、インターネットに接続すれば食材の注文も可能です。

また、ドアを開けずに中身をスマートフォンから確認することもできます。もう中身を気にして買い物に出かけたり、もしかするとスーパーに行く必要すらなくなるかもしれません。

また、最近では、睡眠時間や寝言、いびきを記録し、睡眠の質を向上させる枕「SLIIP」や、料理の重量を検知して、何をどのくらい、どんなスピードで食べたのかを管理できるお皿「PLAY-TE」も発表されています。

今後も、家電や日用品がIoT化していくことは明らかですが、これらの製品の特徴から見れば、IoTによって、生活におけるあらゆる記録や管理は、人ではなく、モノが担うようになっていくといえそうです。

鍵はスマートフォンの普及!なぜIoTが普及したのか

10年前には、IoTという言葉は浸透しておらず、ここ数年で急激に耳にするようになったかと思います。

しかし、突如現れたわけではなく、その概念はおよそ30年前から存在していました。

「センサーが取り付けられたモノとモノとがネットワークを形成し、それらと同期するデバイスを使う人間にとって便利な環境を創る」

この概念は1988年にユビキタスネットワークと名付けられ、その後、多少の変化を経て1999年にIoTという言葉が生まれたと言われています。

そこから今日までに様々なサービスが提供され、世界に多大なるインパクトを与え続けているわけですが、それを支えてきたのが、無線通信技術やセンサーテクノロジーなど、いくつかの技術革新です。

近年で1つ挙げるとすれば、Bluetoothの省電力化規格である「BLE(Bluetooth Low Energy)」でしょう。

人が使うデバイスは小型化が必須であり、当然バッテリーも小さくなるので、その小さな容量に見合った消費電力にしなければいけません。そこをBLEが担ったのです。

また、スマートフォンの登場なくしてはIoTの普及を語ることはできません。あらゆるデバイスと人をインターネットにつなぐインターフェースとしての活躍ぶりもそうですが、スマートフォンを持つことは、人々の一般的なライフスタイルになっています。

現在では、手放されることがないこの機器を基点として、多くのIoTのビジネスモデルが設計されているわけですから、スマートフォンがIoTの普及を加速させているのは確かです。

IoTは遠い未来の技術ではない!既にたくさんの商品がIoT化されている

あらゆるモノがインターネットにつながりつつある現状を見れば、近い将来には、インターネットが人の生活や行動領域にあるすべてのモノのベースになっていくと想像するのは難しくありません。

また、現在ではその恩恵を受けなくても生活することはできますが、やがてはIoTなしでは生活することは不便に感じる時代がやってくるかもしれません。そう感じさせるほど、すでにに私たちの生活の細部にまでIoTサービスは浸透しつつあるのです。

たとえば15年もの実績がある象印マホービンの「みまもりほっとライン i-PoT」は、一人暮らしのお年寄りなど、高齢者の安否を確認できるIoTサービスで、電気ポットがFOMA回線を通して電源のON/OFFや給湯履歴を、遠隔地の家族にメールで知らせてくれます。また、話題になっているのが「スマートロック」です。センサーが内蔵されたデバイスが鍵となり、防犯を担います。

そして、家電のIoT化もトレンドです。ダイソンの空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool Link」は、スマートフォンでの遠隔操作が可能で、温度や湿度、空気状況も可視化してくれます。

さらに、体温計内蔵のおしゃぶり「Pacifi」やリアルタイムにデータ記録、検証をしてくれる歯ブラシ「G・U・M PLAY」などといったIoTサービスもあります。

つまり、IoTは最先端の技術であるものの、決して遠い未来の技術ではないのです。今後も、日常に根ざすサービスが登場し、裾野を広げていくことでしょう。

タクシーに展開するIoT型電子広告「Tokyo Prime」

近年注目されている無線技術の1つに、Bluetoothの省電力化規格「BLE(Bluetooth Low Energy)」を活用した「Beacon(ビーコン)」があります。このビーコン端末を設置すると、端末周辺のデバイスへ情報を配信することができることから、オンライン広告分野で導入が進んでいます。

その最新事例が「Tokyo Prime」で、タクシー最大手である日本交通グループのJapan TaxiとIT企業のFreakOutが合弁会社を立ち上げ、2016年7月にリリースしたIoT型電子広告サービスです。

Tokyo Primeは、ビーコンに対応したIoT型デジタルサイネージをタクシーに設置し、動画広告を流します。また、乗客のスマートフォンへ動画広告の内容に関連するURLを配信します。広告配信にとどまらず、広告効果を正確に測定できるサーベイ機能もあるので、広告効果をベースにした広告の最適化を行うことも可能です。

このTokyo Primeのタクシーをはじめ、ウェアラブル端末やカーナビなど、今までは思いもよらなかったモノが広告媒体に活用され始めています。さまざまなモノが、ときにマーケティングツールに代わり、情報配信を行なっていく。それがIoTの時代なのです。IoTの普及とともに、オンライン広告市場は、今後もさらに拡大を続けていくことでしょう。

IoT活用でますます広がる「カーシェアビジネス」

シェアリングエコノミーという言葉を耳にしたことがあると思いますが、カーシェアリングはその形態の1つで、いつでも手軽に車を利用できるサービスです。

時間貸し駐車場最大手のタイムズ24が提供する「タイムズカープラス」を見てみると、サービスは「入会登録」「予約」「乗車」「返却」という流れになっています。これらは24時間、窓口での手続きが不要の無人サービスで行うことができる点で、従来のレンタカーサービスとは異なっています。

これらの環境を整えているのが、IoTの仕組みです。車両の確認や予約はスマートフォンやタブレットなどのデバイスから行い、車両の解錠・施錠は会員カードを利用して行います。つまり、レンタカー利用にまつわるさまざまな手間をIoTによって削ぎ落としたサービスとも言えます。

また、センサーを搭載し、インターネットに接続した車両は、自動で現在地やガソリン残量、給油や速度の把握なども行います。さらに同社では乗り捨て型カーシェアなど、新しい実証実験も続々と行なっています。

これらの取り組みをみると、従来は車を使わずに移動していた人たちが、車をシェアすることで便利に生活できる時代が、すぐそこまでやってきていることがわかります。

身に付けるIoTデバイス「ウェアラブルデバイス」

2015年にAppleが発表した「Apple Watch」は大きな話題となり、時計という身近な日用品がIoTによって劇的な進化を遂げた事実が多大なインパクトを与えました。

そこには腕につけた時計が、時を知らせるだけでなく、メールを受信し、さまざまなアプリによって多彩なサービスを利用することができ、アクションが起こせるという、IoTが描く新しい時代の到来が示されていました。

センサー内蔵のデバイスがインターネットにつながり、サービスを提供する仕組みがIoTですが、ウェアラブルデバイスほどIoTと相性のいいガジェットはありません。なぜなら、デバイスを直に身につけ、行動をともにするからです。ユーザーを絶えずインターネットにつなげるモノとも言えます。

現在、大きなテーマになっているのが「ヘルスケア」で、たとえばドコモ・ヘルスケアの「ムーヴバンド3」は、身につけるだけで、歩数や移動距離、消費カロリー、睡眠時間、状態のデータを記録、算定し、専用アプリに結果を表示します。さらにオプションのアプリを使うと、生活習慣を改善するアドバイスまで受けることができます。

なかなか毎日意識しづらいのが健康ですが、このようなウェアラブルデバイスの普及は、私たちの健康意識に変化をもたらすことでしょう。

生体情報を見える化し、またデータ蓄積、分析により、個人に合わせた提案を受けることができます。IoTは、人の生活を変える技術でもあるのです。

実は未経験のあなたでも簡単に始められるIoT開発!

IoTの開発と聞くとすごく大変なのではないかと腰が引けてしまう方も多いかと思います。しかし、実は開発環境の整ったPCとプログラミングスキルさえ身についていればすぐに開発を始めることができます。

IoTの開発の際には、C、C++、Javaがよく用いられています。特に処理能力を多く必要としないため、CがIoTデバイスにとって最適な言語であると言えます。サーモスタットやトースターを作る場合など、IoTデバイスがより複雑な処理を行うのであれば、C++を用いることをおすすめします。Javaは、多くのインターフェースや計算が必要となるIoTデバイスを作る際には最適な言語であると言えます。

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