「挑戦をスタンダードに」プログラミングスクールWebCamp代表大島氏にインタビュー
プログラミング義務教育化のニュースが世間をにぎわせて久しいですが、みなさんはプログラミングについてどれだけ知っていますか?
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、プログラミングが世界の共通言語になる時代が近い将来訪れるはずです。
そんな世界の動きとは裏腹に、日本の大学生で、プログラミングスキルを身に着けている方は非常に少ないのではないでしょうか。
今後一層重要性を増していくプログラミングスキルに関して、プログラミング教育事業「WebCamp(ウェブキャンプ)」の代表大島礼頌(オオシマアヤノブ)氏に語っていただきました。
小学生時代から起業を志し、大学時代はインターン、NPO設立と「挑戦」を体現し続けた大島氏。プログラミング教育事業を始めた背景には、大学時代の経験がありました。
今回は、ご自身の経験を交えながら「今大学生がプログラミングを学ぶ意味」や、「挑戦」する意味をお話しいただきました。
プロフィール
株式会社インフラトップ(WebCamp運営会社)代表 大島礼頌(オオシマアヤノブ)
大学時代からインターンや一般財団法人創立を経験した後、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズにアソシエイトとして参加。その経験から株式会社インフラトップを設立し、プログラミング教育事業を展開。その後、新卒で株式会社リクルートジョブズのIT戦略室に半年間在籍したが、株式会社インフラトップに復帰し、マンツーマンのプログラミング教育を展開する。

「学生にはリスクがない」挑戦を続けたはみ出し者学生
学生時代から、周囲と同じことをするというよりは、「挑戦」を続けていた大島氏(以下、大島)。そんな大島氏の学生時代についてお話しいただきました。
Q 大島様ご自身の歩みについて教えてください。
大島:
小学生の頃から「起業したい!」という思いをもって、常に「挑戦」をモットーに、とにかく行動していました。
大学では、いわゆる「はみ出し者」で、あまり授業には出ずに、3年間インターンをしたり、NPOを設立するなど「挑戦」を体現し続けました。
そうした活動を通して自己成長を強く感じ、起業への思いを強めました。その後、経営資源「ヒト・カネ・モノ」の中でも、「カネ」について勉強したいと思い、ベンチャーキャピタルに参画しました。
そして、株式会社インフラトップを創業しました。新卒では起業家を多く輩出すると言われているリクルートに入社しましたが、半年後には退職し、インフラトップの経営に絞って活動しています。
Q インターンやNPO設立などの普通の学生とは一線を画すような活動をしていたのですね。そういった活動に取り組んだ経緯をお聞かせください。
大島:
自身にプラスになることが何なのかわからなくても常に「行動する」ということを心がけていました。リスクのない学生時代に、興味のあることにとにかくチャレンジしましたね。

「プログラミングは自己実現のための武器」誰もが挑戦できる世界へ
Q 学生時代から「挑戦」を続け、起業を果たすわけですが、創業当時今ほどは普及していないプログラミング教育を選択したのにはどのような理由があるのですか?
大島:
「はみ出し者」だった大学時代から、教育領域で起業したいと思っていました。
大学4年間という時間的コスト、約700万円の金銭的コストに見合うリターンがないと思っていて、既存の教育に疑問を感じていたからです。
加えて、学生時代のベンチャーキャピタルでの経験で、会社の成長には、優秀なエンジニアが必要だと強く感じました。
投資しても、優秀なエンジニアがいなくて成長しない企業を見て、会社をつくるのは、「ヒト」の要素が大きいと思いましたね。
しかし、当時は特にエンジニア教育が遅れていました。そこで、自分がプログラミング教育を推進して、企業の成長を支援しようと決意しました。
Q なぜ今プログラミング教育が重要になっているとお考えですか?
大島:
まず、IT化が進行する中で、エンジニアのニーズが増していることです。しかし、本当にプログラミングができる学生は少ない。
そこで、エンジニアの需給のミスマッチ、人手不足が顕著になっています。プログラミングは今後一層、需要が増えていくスキルです。
また、プログラミングスキル以外にも、思考力や課題解決力などのビジネススキルも今後一層重要になると考えています。プログラミングは学習プロセスで、思考力と課題解決力も身につくんです。
情報技術の発展により、情報の過剰供給と価値観の多様化が進みました。個人に自ら取捨選択することが求められています。
キャリア選択を例にとっても、昔よりも選択肢が増えていますよね。多様な選択肢から、自分の正解を見つける必要があります。
自分で選択して、選択したものを正解にしていくには、課題解決力と思考力が必要だと考えています。
Q そういった背景もあってか、プログラミングスクールは増えてきましたね。そのなかで、WebCampの強みは何でしょうか?
大島:
徹底的なマンツーマンサポートが強みです。目標設定、日々の進捗管理、何気ない疑問の解消、今後のキャリア形成までが完全に個別でサポートを行っています。
Q そうしたマンツーマンサポートの成果として多くの卒業生を輩出していますが、プログラミングを習得して、学生はどのように変化しますか?
大島:
自分に取り柄がないと思っていたり、自信がなかったり、学歴をコンプレックスに感じていた人が、スキルを身に着けて、自信を持つようになったり、前向きになります。スキルが性格も変えてしまうんです。
みなスキルと自信を身につけ、就活を成功させていますね。
Q 当初はハイレベル学生向けのプログラミング教育から始まり、現在では主婦向けの講座を開講するなど、プログラミングのすそ野を広げるような活動をされていますが、どのような思いをお持ちですか?
大島:
自分の母を見て、女性の働きにくさ、キャリア形成の難しさを感じていました。
また、労働人口の減少を迎えるなか生産力を維持するためには、女性の活躍が求められていると考えています。
女性がスキルを身につけることで働き方の選択肢を増やし、女性自身が生活を豊かにすることができますし、労働人口の減少という社会的課題も解決できるのではないでしょうか。
Q そのようなすそ野の広いプログラミング教育で、どのようなビジョンを果たしたいとお思いですか?
大島:
「挑戦」をスタンダードにしたいですね。年齢、性別等の条件で挑戦をあきらめる人が多いのが現状です。
そういった方に、スキルという「武器」を持たせてあげて、その人の自己実現につながるようなチャレンジを応援したいです。
私は身をもって、「機会が人を変える」ということを感じてきました。
私は、ずば抜けて高い能力を持っているわけではありませんが、自分で機会を見つけて、成長するというプロセスを体現し続けてきたと自負しています。
人間はチャレンジできるだけで幸せです。失敗しても、何もしていないよりかは幸せなものです。
そういった「挑戦」への思いから、スキル教育を通して、誰もがやりたいと思ったことに臆さず挑戦できる世界を実現したいですね。
また、学歴に対する概念を本質に近づけたいという思いもあります。
かつては教育は上流階級にしか得られないサービスでしたが、情報技術の進化で教育のすそ野が広がりました。
結果、教育の形が再定義されつつあります。
現代は、意欲さえあれば、大学で学ぶ以上のことを学ぶことができます。しかし、今の学歴は出身大学など「点」でしか評価されません。
本当の学歴、つまり学習履歴は、毎日の蓄積だと思っています。日々の学習の記録と、最終到達地点の双方をスコアリングできるようになれば、大学は不要になるはずです。
そうなれば、世界には地域的な格差がなくなり、「意欲があるか否か」だけが差になる。非常にフェアな世界になります。結果、挑戦したい人が挑戦しやすい環境になるのではないかと考えています。
Q 最後に、プログラミングへの「挑戦」に迷っている学生に一言をお願いします。
大島:
プログラミング教育を通じて、成長する学生を数々見てきました。プログラミングスキル自体があなたの武器になります。
将来的にプログラミングが、誰もが理解しなければならない共通言語になる世界が来ます。
また、思考力・課題解決力も、学習プロセスで磨かれます。就活で成功したいという思いがある人にとっては、プログラミングは良い選択肢だと思います。
親世代ではメガバンクや総合商社に優秀な人材が流れていきましたが、今の学生も親世代の希望を汲んでか、そういった企業に流れています。
しかし、世界は違います。世界の時価総額ランキングでも、IT企業が上位を占めていて、優秀な学生はIT産業に流れています。
日本でも優秀な学生こそ、IT業界に来てほしい。未来のある若者にこそ、成長産業に来てほしいですね。

最後に
プログラミング自体も、学習プロセスで得られる思考力・課題解決力も今後重要性を増していくということでした。
スキルという武器を手に入れれば、短期的に見ても、就活で成功するというメリットがありますし、長期的にも、自身の選択肢を増やすことになります。
「学生生活何か物足りない」「新しいことを始めたい」「自分に自信がない」という思いをお持ちの方は、プログラミングに「挑戦」してみてはいかがでしょうか。
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