「キャリアも、女性の幸せも」ラブグラフ村田さんが考える、これからの人生選択とは?
「今しかオシャレできない!」「今しか遊べない!」そう考えている大学生の方は非常に多いです。
しかし、現在、そのイメージと大きく異なる業界があります。それが、IT業界です。
好きなことを仕事にする。女性のライフスタイルにあった働き方をする。そんな、女性としての幸せを追求するなら、IT業界が最適解であると言われています。
そして、これは、IT業界にいる多くの女性たちの意見でもあるのです。
今回は、いまTVや雑誌で話題の、「若者に最も人気な"愛をカタチにする"撮影サービス」を運営する、ラブグラフの村田あつみさんに話を聞いてきました。
ベンチャー企業や、リクルートという大きなIT企業で働いていた彼女は、IT業界と女性のライフスタイルについてどのような考えをお持ちなのでしょうか?学生時代から、現在に至るまでのお話を取材しました。
プロフィール
株式会社ラブグラフ取締役CCO
村田 あつみ
1991年生まれ、大阪府出身。同志社大学社会学部卒。 大学時代初期からWEBデザイナーとして企業に勤め、「美学生図鑑」などのヒットメディアのデザイン・コーディングを長期にわたり担当。卒業後、リクルートホールディングスにIT人材として新卒入社。現在は、在学中に立ち上げたフォト撮影サービス「Lovegraph(ラブグラフ)」の取締役CCO。
twitter→https://twitter.com/murata_atsumi
女性のライフスタイルに最も適した業界は?
ーライフスタイルを優先する女性にIT業界を勧めたい、その真意をお聞かせください。
はい。私は、「好きな時間に、好きな場所で、好きなように仕事ができるのがIT業界」だと考えています。
男性よりも女性には様々な制約がありますよね。
例えば、体力の点でもそうですし、一番大きなものでいうと「出産」。こればかりは男性に代わってもらうことはできません。
子供を産む前後は少なくても会社を休むことになります。
ーなるほど。確かに多くの女子学生が課題視してますよね。
しかし、IT業界であればエンジニア、デザイナーなど場所を問わずに働くこともできます。そのため、結婚後や出産前後に家でも仕事を進めることができるため、家事や子育てとの両立も可能です。
また、IT業界は変化の激しさや多様性を認めるアメリカに近いような風潮があるため、実力があれば新卒でもチャンスをつかむことができますし、お給料も他の業界に比べて高いところも多いです。
このように、ライフスタイル面でも、キャリア面でもIT業界は女性にとって非常に合っているのではないかな、と思います。
大人”だからこそ”、オシャレを楽しみたい

ーファッションにも寛容というIT業界、実態はいかがですか?
女性の方には意外と知られていないらしいですが、とっても自由ですよ!
RHD(リクルートホールディングス)時代は、浴衣で来ているような人もいたくらいですからね。自分の知り合いの会社などでもファッションに厳しい会社は少ないのではないかなと思います。
とはいえ、あくまで仕事場なので、露出をしすぎているなど「オフィスは仕事をする場」という本来の目的から外れていたり、人に迷惑をかけるような格好で来るのはさすがにNGですが...
もちろんラブグラフも、ネイルや髪色、服装などは自由です。
ーでは、「大学生のうちにオシャレをしておかなくちゃ」と思っている方にIT業界はオススメなのでしょうか?
そうですね。そういう方にはIT業界はぴったりかもしれません。大人になってからこそ、オシャレを楽しみたくないですか?
私は、社会人になってからもオシャレを楽しめたらなと思っていたので、それが難しい環境に就職するという選択肢はあまり考えられませんでした。
逆に、「別にそれでもいいや」と思える人が多いことに驚いています。
ー 諦めてしまう方が多い中、なぜ、そのように自分を貫けるのですか?
ただ「わがまま」なだけなんじゃないでしょうか。
当時私は人と話すのがあんまり得意ではなく、ずっとパソコンをしときたいタイプだったんですが、学部の先輩を見ていると、営業職とか、人と話さなくちゃいけない仕事に就く人が多くて。
「嫌いなことを生涯やり続けるなんて耐えられない」と、とにかく焦っていました。そんなときにIT業界、そしてWEBデザインと出会いました。
「自分が好きだったデザインを活かして、パソコンと向き合って仕事できる。服装なども自由。」
こんな仕事に就けたら幸せだろうなと思い、デザイナーを目指すようになりました。
”ワガママ”を叶える道を探していた学生時代

ー村田さんは、最初からやりたいことが見つかっていたのでしょうか?
いえ、実は、私は大学に入る前からいろいろなことをしていました。
小さい頃はSPEEDとかモーニング娘。が大好きだったので、ダンスをやっていたりしました。その他にも、バンドに挑戦したりもしたのですが、どれも才能がなくてダメでした。
自分の”ワガママ”を叶える道を探し続けて、やっと見つかったのが”デザイン”だったんです。自分が興味を持てて、人との対面が少ない仕事がデザインだったんですよね。
でも、大学は普通に文系の社会学部だったので、もちろんパソコンの授業はありませんでした。
とはいえ、何か行動をしなければと思い、とりあえず専門学校を手当たり次第に資料請求して、1週間に1回だけ行く専門学校に入学しました。
ーなるほど、わからなくても飛び込んでみたという形ですね
そうですね。そこからは、ひたすらに同じようなことの繰り返しです。とにかく行動してみる。
例えば、検索したり、SNSを使ったりしてとにかくアンテナを張る。それだけで、どんどん情報が入ってきました。
そんな中、ある時、ツイッターで「初心者歓迎!WEBデザイナー募集!」っていうのを見つけて。
「あ、これは私に言ってる」って思いました。
すぐに応募して次の日に面接をして、WEBデザイナーとして働くことになりました。デザイナーとしても、始めは何もできなかったんですけど、たくさん仕事をさせていただいて少しずつできるようになりました。
こんな私が、自分のワガママから好きなことを見つけられたので、「すぐに諦めずにできると信じてやってみる」っていうことを大切にしてもらえたらと思います。
ラブグラフは”幸せのプロ集団”

ーそれでは、ラブグラフのサービス内容と会社について教えてください。
サービスは大きく2つあります。
1つ目は、カップルやご家族のお出かけにカメラマンが同行して撮影する写真撮影サービスです。全国に約180人いるカメラマンが、全国のお客様のお出かけや記念日、旅行などについて行って写真を撮影します。
2つ目はカメラ教室です。ラブグラフの技術を持ったカメラマンが「一眼レフを買ったけど使いこなせていない」「ラブグラフみたいな写真を撮れるようになりたい」という人のためにLovegraphアカデミーというカメラ教室をやっているんです。
ーラブグラフにはインターン生もいらっしゃいますが、どのような感じで働いているのですか?
社員と同じように働いてもらっています。「インターン生だからゆるい」ということは一切なくて、インターン生も責任を持って働いてくれています。
ラブグラフは、ビジョンを大切にしている会社なんです。なので、インターン生にもビジョンはしっかり理解してもらうようにしています。
元々、「人をもっと喜ばせたい」という思いから始まった会社だったので、「幸せな瞬間をもっと世界に」というビジョンの元に会社をスタートさせました。
言ってしまえばラブグラフは、「幸せな瞬間を、もっと世界に」を達成するための手段なんです。
キーワードとしてあるのが、「私たちは幸せのプロ集団です。」という一文です。これはラブグラフの指針を示した「Lovegraphフィロソフィー」の中の一文なんですが。
これは「私たちは最強のカメラ集団です」とかじゃだめなんですよ。
ーなるほど。なぜダメなのでしょうか?
私たちはあくまで、幸せを生み出すとか広めるとか、そういうことにおいての「プロフェッショナル」だということを意識して働いています。
なので、少し脱線しましたが、創業者や社員はもちろん、インターン生に関してもその意識を持って働いてもらっています。
インターン生だからといって受け身になるのではなく、「幸せのプロ」として働いてもらっているんです。なので、「類似サービスは何?」って聞かれたら、「ディズニーランド」や「リッツカールトン」と答えます。
人を幸せにしたいと思う学生さんには、IT業界の企業の中でもラブグラフを選んでもらえたら嬉しいです。
自分だけの”ワガママ”も叶える道はきっとある。

ー最後に、キャリアの選択に悩む学生さんに、メッセージをお願いします。
WEBデザイナーは、自分の好きが活かせ、働き方も自由で、その後のキャリアも多様。なので私は、学生時代にはすでにWEBデザイナーとして就職したいと思っていました。そして、それを叶えて、その後起業しました。WEBデザイナーや起業とはまったくゆかりのない文系大学生だったのに、です。
「これやりたい!」と思った時に、「でも、難しそう・・・」と躊躇してしまったり、諦めてしまう人もいるかもしれません。でも、まだなにも調べていないし、やってもないのに諦めるのはもったいないと思います。
「どうせ周りでは誰もやっていないから」と言い訳して可能性を閉ざすのではなく、「必ずできる方法があるはず」と糸口を探すことをしてみるといいと思います。
夢を叶えている人は、ただ諦めなかった人なのかもしれません。
もっと自分にわがままになっていいんだと思います!
ーありがとうございました!「やりたいことを諦めない」という考え方がとても素敵でした。ラブグラフでのさらなる活躍に、期待しています!
ベンチャー/スタートアップへの転職に興味のある方はこちら
ベンチャー/スタートアップのインターンに興味のある方はこちら
インタビューご依頼に関するお問い合わせはこちら