Profile

王 冉(オウ ゼン)さん 

・中国上海市出身

・早稲田大学 創造理工学部

→在学中に早稲田ビジネスコンテスト優勝

・現在、株式会社「SO-ZO」代表 →部屋をアニメのキャラクターでコーティングする「痛部屋」は大ヒットサービス

妄想を大切に

Q.経営者として.会社を運営する上で意識していることや大切にしていることはありますか?

王さん:うちの会社は若い人が多くて、アニメが好きな人が多いので、 妄想することを大切にしています(笑)

――妄想ですか?

王さん:はい(笑)。きれいな言い方をすると想像ですね。 キャラクターに対する妄想でもいいし、サービスに対するものでもいい。妄想は今までにないものだけれど、 「こういうものあったらいいな」という考え方ですね。

Q.妄想から生まれる新しいアイディアはけっこうあるのですか?

王さん:いっぱいありますね。 たとえば弊社のサービスではないですけれど、服が脱げる抱き枕とか声優さんの声がはいっている抱き枕があります。こういった製品はキャラクターをもっとリアルに再現して欲しいという妄想から形になっていくのですね。

枕があって抱き枕にしたのではなく、「こういうキャラクターをもっと身近にしたい」という気持ちからアイディアになります。オタクの世界では妄想があってサービスができる。オタクの世界では同じような考えを持っている人が多いですね。

「人の想像を創造する」株式会社SO-ZO代表!王さんインタビュー後編

「想像」から「創造」へ

Q.御社のHPに想像から創造へ、とありますよね。 これも先ほどおっしゃっていた妄想から新しいモノをつくっていくという意味ですか?

王さん:僕はモノを作るのが好きで、モノをつくる前に考えます。 考えて、考えて実現する。人の想像を創造するのはそういう意味です。

Q.クリエイディブなアイディアが出る環境を経営者として意識的につくられているのですか?

王さん: 発想を促すプロジェクトをつくればアイディアを持っている人も自然に集まってきますね。 プロジェクトを見て「これは面白い」、と思って参加してくれる人は基本的にアイディアを持っている人たちです。

――人ありきでプロジェクトがあるというよりはプロジェクトありきで人を集めているのですね。

「人の想像を創造する」株式会社SO-ZO代表!王さんインタビュー後編

アニメの作品とコラボして痛部屋を提供する

Q.今までやってきていて「これはうまくいったぞ」というご経験があれば教えていただけますか?

王さん:一番最近は3月の頭ぐらいにAirbnb(190以上の国々で現地の人が空き部屋を宿泊施設として世界中の人たちに提供、収入を得るサービスURL:https://www.airbnb.jp/)向けに痛部屋を提供してみようと考えました。実際はそんなに営業に力を入れてなくても、興味を持ってくれるオーナーさんはたくさんいて、時代の波に乗れたなと思いました。

――需要ありそうですね!

王さん:そうなのです。会ったらすぐに導入したいと言われ、「部屋があるから見ておいて」、とその日に鍵まで渡されたのです(笑)

Q.なぜそこまで需要があるのですか?

王さん:Airbnbの普及でゲストハウスをやる人も増えて競合がどんどん増えているのですね。2020年までのオリンピックに外国の人がいっぱい来ると思うのですが、実は外国人増加の率はそこまで多くない。でも ゲストハウスの伸び率は今年だけで2倍ぐらいです。

――すさまじい成長率ですね(笑)

王さん:はい。今までとんとんでやっていたゲストハウスですが、今後競争が激しくなり、集客が難しくなっていきます。賃貸でやっている会社は赤字になります。 そこでゲストハウスの差別化が必要なのです。わたしたちは アニメの作品とコラボするという発想で痛部屋を提供します。「こういうコンセプトでやっていますよ」とか、「こんなことできます」というと皆さん興味を持ってくれます。

――「もう待っていた!」という感じですよね(笑)

王さん:そうです。ここ最近ゲストハウスに人が来ないからもう早くやってほしいと(笑)


学生だからこそ組織づくりが難しい

Q.では実際に会社を経営されるなかで、苦労されている点はありますか?

王さん:苦労している点は スタートアップの組織作りですね。

Q.具体的にどういった苦労ですか?

王さん:組織がとても流動的なのが大変だということですね。 皆さん発想が豊富で、やりたいことが多くて、アクティブな人が多いのです。また、実はビジコンで作ったチームのメンバーは全部入れ替わって新しい人になっています。

最初からオタクのビジネスにそこまで詳しくないとか、学校の勉強の方に集中したいとか、どうしても難しい点はあります。 自分も学生なので、あまり年上の人に対して責めたりできないですし。

――日本だと上下関係も厳しいですよね。

王さん:そうですね。年上の方には仕事を振るにしても、こちらからお願いするという感じですね(笑) 何かあっても責めにくいです。そうなってくると組織の作り方も難しいですね。

あとは予定が入って何かできなくなったときに代替となる人を探すのも大変です。

アクティブに!クリエイティブに動こう!

Q.将来的に今後も日本でビジネスを続けていかれる予定ですか?

王さん:まずは日本で1年か2年基礎固めをして、そこから海外、特に東南アジアへいこうと考えています。市場規模など、いろいろ考えると、まずは目の前の日本からやっていきたいですね。

実は今年卒業する予定だったのですけれど、休学しましたので、まだ卒業にはなっていないです。あとビザも留学ビザだったのですが、それが投資ビザになったことで、安定して日本でビジネスができるようになりました。今後も日本で続けていきたいと考えています。

Q.では、最後に能力があってもまだ一歩を踏み出せていない学生に一言お願いします!

王さん: アクディブに、クリエイティブに動いていくことが大事です。 あとは自分が実現したいこと、やりたいことをもっと考えることです。最初から最後まで何も考えないでひたすら動く人もいますよね。しかし、自分が何のために動いているのか、本当に起業したいから起業しているのか、ちゃんと考えることを大事にしてほしいと考えています。

――本日はありがとうございました!!

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