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福田恵里(ふくだえり) 大阪大学 リクルート内定者 木下裕介(きのしたゆうすけ) 東京大学 リクルート内定者

大手IT企業のインターンで鍛えられた

Q.福田さんは大手IT企業でインターンされていたんですよね。

福田恵里さん(以下、福田さん):はい、初めてのインターンは長期で、2ヶ月間やっていました。

Q.インターンを始める前には何かされていたのですか?

福田さん:3年生まではダンスサークルで活動したり、カラオケとか飲食店でバイトをして過ごしていました。

――The大学生ですね(笑)

福田さん:そうなんですよ(笑)それなりに楽しかったし忙しくしていたけど、何を本当にすべきか分からないまま大学生活を過ごしていました。

何か今の状況を変えたいな、このままじゃだめだなと思って3年の時に休学してアメリカのサンフランシスコに留学に行きました。アメリカでは自分のアイデンティティをすごく大事にします。私、実は在日韓国人なので国籍は韓国だったのですが、アメリカで「どうしてkoreanなのに日本語しか話せないの?」と言われて…。

そこで悔しいという思いとともに、自分のルーツをもっと知りたいという思いが芽生えて、アメリカ留学の後は4ヶ月間韓国に留学にいきました。

――留学から帰ってきてインターンに挑戦したと。

福田さん:自分は語学がある程度できるようになったけど、語学ってあくまでツールでしかなくて、それを使って何をするかが重要だと思ったんです。私は、語学を仕事で使いたいと思っていたので、ビジネスについてもっと学びたくて長期インターンに行きました。 実家は大阪だったんですが、東京に2ヶ月だけ移り住んできました。

Q.長期インターンでいろんな困難な面はありましたか。 

福田さん:あり過ぎて毎日が挫折の連続で…、自分の力の至らなさを思い知らされました。それまでは、物事を他人に伝える際も感覚的にしか話せなくて、自分の真意が伝わらず誤解を招くこともありました。

そこから論理的に物事を伝えることの大切さや、営業同行などもしていたので社会人として当たり前の礼儀等についても、その長期インターンで教えていただいたと思っています。大学にいるだけでは学べないことも多いので、後輩には長期のインターンをお勧めしたいです。

Design Girls後編!!IT企業での長期インターンの経験を伺いました!

たまたま見た求人広告からインターンへ。

Q.木下さんはweb広告でインターンされていたんですよね。

木下裕介さん(以下、木下さん):はい。 1,2年の頃は理系だったので、大学院に行くんだろうと漠然と思っていました。ただ、文系の友達が就職活動しているのを見て、僕は社会を知らな過ぎると感じたので、就職活動をとりあえずしてみたんです。 

最初は、外資系コンサルとかかっこいいなとそちらに興味ををもっていました。でも、インターンなどを経験して、コンサルは事業を自分で進めている感覚が無いので向かないなと感じました…。第三者的な立場からでなく、プレイヤーとして働く方が向いているのかなと思いました。そんな時、たまたまweb広告のインターンの求人広告を見つけて、長期インターンを始めました。 

インターン先では、自分でリスティング広告の入札価格を設定して、それをクリックしてもらって、ランディングページから成果につながるという一連の流れを体験することができました。その中で自分でものを作り、それを使ってもらうことの楽しさを実感することが出来ました。

web広告会社での長期インターンは、短期のインターンよりも事業にコミットすることが出来、僕にとって有意義なものとなったので、長期のインターンは皆さんにもしてほしいなと思います。

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自分で環境をメイクする

Q.お二人とも長期インターンをされていますが、大学内では長期インターンの知名度はどうですか?

福田さん:地方と東京では圧倒的にインターンを経験している学生の母数に差があります。 就職活動をしていた際、東京でグループ面接があったとき、みなさん1,2年の頃から●●の企業でインターンしていましたっていう人ばかりで、衝撃でしたね…。「私の大学でそんな人聞いたことない…」て驚いたんです。

インターンをすることが絶対に正しいとは全く思いませんが、やはり大学生で遊べる時間が沢山ある中で、自分が成長したいという思いから貴重な学生生活の一部をインターンに費やしている人はやはり自身や社会についてより深い洞察力や思考性を持っているなと感じます。

木下さん:地方よりは多いとは思いますが、東京でもIT企業でインターンしている人ってまだまだ少ないです。やっぱり塾講師とか家庭教師とかが時給が良いので人気ですね。でも、最近はIT企業やベンチャー企業でインターンすることのハードルは下がってきているように感じます。

Q.「何かしなくちゃいけないな」というのはわかっているけど、それを変える一つの手段としてインターンってなかなか出てきませんよね。

福田さん:そうですね。何がその人たちを変えれる原因になるのかなって考えると、やはり付き合っている人によるのではないでしょうか。 環境は自分からアクションを起こせば変えることができます。そうすれば付き合っている人もどんどん変わってきます。自分が変わるために、自分で環境をメイクしていくというのがすごく大切です。

起業はあくまで手段。大事なのは自分が解決したい社会問題にアプローチするサービスを作れるか

Q.お二人ともリクルート本社に内定していらっしゃいますね。最初からリクルートを志望されていましたか。

福田さん:いや、最初は志望していませんでした。留学先がシリコンバレーに近いというのもあってITに興味はありました。インターネットという軸は持っていましたが、「リクルートがいい!」という明確な気持ちはなかったです。インターンにはリクルートも含めいくつかの大手IT企業に参加しました。

Q.入社を決意したきっかけは?

福田さん:リクルートがあれだけ大きい規模なのに、内部はベンチャーに近いスピード感を持ってプロジェクトに臨んでいる事を知ったからです。 Airレジという無料のPOSレジアプリをリクルートが作っているんですが、そこのITエグゼクティブの方とお話したことがあったんですね。

北米に、四角い小さな端末をモバイルに差し込むだけでクレジットカード等の決済ができるスクエアというサービスがあります。その方がAirレジを作っていく中で、スクエアと提携したいという話が持ち上がり、その後すぐに北米に飛んで直接話をつけに行ったという話を聞いて、衝撃をうけました。売上高が1兆円を超えるような大企業で、それだけの自由度とスピード感で動ける企業はなかなかないなと思い、ここで働きたいと思うようになりました。

Q.大企業の就職ではなく起業したいとはならなかったんですか?

福田さん:よく言われますが、起業はあくまで手段だと思っています。起業する前に、まず自分がやりたいこと、解決したい課題が明確であることと、それに向かって集中できる環境が大事です。学生の中には何十億円のビジネスをつくりたいとか、起業することによって自身が有名になりたいとか、そういった付加的要素が先行している人もいますが、 私は逆にマネタイズとかサービスの急激なグロースにはあまり興味はなくて。

例えばDesignGirlsの構想を思いついた時も、「初めからターゲットを女性に絞る必要はないんじゃないか」とよく言われました。リーチできる層の母数も単純に半分になるし。しかし、私は「女性」がプログラミングに親近感が持てない、そこをピンポイントで解決したかったので、ターゲットを女性に絞るという点は譲れませんでした。

お金じゃなく、本当に純粋にものづくりができる女性が増えることが、日本にとって、社会にとって良い影響を及ぼすと信じているからです。なので、その効果が一番良い方法で最大化できる手段が起業であればそうするし、自身が経営に追われてサービスと向き合えないのであれば会社の中で事業を起こすだろうし、そこはその時々のフェーズを見て判断したいです。

木下さん:僕は起業か就職かで一時期悩んでいました。 『ただ、社会課題にどういう風にアプローチするかを考えたとき、どういう選択が最適かなということを考え、社会課題を解決することは1つの民間企業だけで行うことは難しく、他の民間企業や官公庁などと連携することが必要だし、なかなかマネタイズがしにくい事業なので、1つのベンチャー企業として始めるのはなかなか難しいのかな。』と。

それなら、様々なコネクションを持ち、社会課題を解決したいと思っている大企業の方がより良いのではないかと思いました。大企業の中でもリクルートはベンチャーのようにスピード感を持った気質の企業でしたので、起業するよりリクルートに就職する方が自分の目標に適した選択だと考えました。

固定観念を捨てて幅広い視野を持つことが大事

Q.最後に「何かしなくては」と思いながらも踏み出せていない人に対してのメッセージをお願いします。

福田さん:考えるより先に行動することですね。 私は以前は何かする前に色々事前に準備したい人だったんですね。でも準備不足でも何にも分からなかったとしてもとにかく行くことで得られる収穫の方が大きいです。

 たとえば留学に行った時も英会話に1年通ったときより、1ヶ月現地に行ったほうが数倍伸びましたし、プログラミングのキャンプに行った時も事前に独学で何ヶ月もだらだら勉強した時より、何もわからなくてもキャンプに挑戦した2週間の方が何倍も成長しました。恥ずかしさを捨ててまず行ってみるというのが一番だと思います。考えるより先に行動、それに尽きます。

木下さん:固定観念を捨てること、知らない領域にアプローチすることですね。 自分が育ってきた環境で進路の選択肢が縛られてしまことがよくあるように感じます。僕の大学の場合は、大学に入ったら塾講師や家庭教師をして、キャリアとして安定大企業に就職すればいいや、みたいな風潮があるように感じます。

でもそういう固定観念を捨てて幅広い視野を持つことが大事だと思います。そういうことに対して僕ができることがあるのであれば、ITのサービスを使って貢献したいと思っています。 あとは福田も言っていたんですけど、自分の知らない領域に対していかに多くの人を巻き込んでアプローチをするかということが一番大事に思います。

――なるほど。今の自分に満足せず、新しい環境にどんどん飛び込んでいくことが大事なんですね。これからのお二人の活躍に期待しています。 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。