今回は、アイセックジャパンで2017年度委員長を務めている御三方によるパネルディスカッションの様子を記事にしました。彼らの「これからの世界を変えたい」という強い思いを感じていただける内容になっています。

パネルディスカッションの他に、御三方に協力していただき彼らのバックグラウンドを掘り起こしてきましたのでそちらも必見です!

「意識の高い学生と自分は違う」と思うことはナンセンス。きっと、彼らとあなたにも共通点が見つかるはずですよ。

プロフィール

山口拓哉(写真右)

慶應義塾大学理工学部管理工学科3年。2015年5月よりアイセック慶應義塾大学委員会に入会。1年次に受け入れ事業のための企業への営業、2年次に新規事業開発統括として2つの海外インターンシッププログラムの立ち上げを経験したのち2017年4月より同委員会委員長を務める。

伊津野咲(写真中央)

東京大学経済学部3年。2015年5月よりアイセック東京大学委員会に入会し、1年次は受け入れ事業部のメンバー、2年次は人材管理統括として活動。2017年度4月より同委員会委員長を務める。

桶田将也(写真左)

慶應義塾大学総合政策学部3年で、2017年度アイセック慶應湘南藤沢委員会委員長を務める。

What’s AIESEC inJAPAN(特定非営利活動法人アイセック・ジャパン)?NPO法人アイセック・ジャパンは、126の国と地域で活動する世界最大級の学生組織AIESECの日本支部として、海外インターンシップ事業を運営する学生団体です。2017年度に創立55周年を迎え、現在国内では主に大学ごとに25の委員会が活動をしています。

“今楽しいだけでいいのか”? 葛藤し、新たな環境へ飛び込んだ

――アルバイト・サークル・留学・インターンなど、大学生活にはたくさんの選択肢がありますよね。そのなかで、みなさんがアイセックを選んだ理由は何だったのでしょうか。

山口:一番大きい理由として挙げられるのは、「自分を新しい環境で試したかった」ということです。高校生までは自分のいるコミュニティの中で、スポーツも勉強もよく出来たので、「自分はなんでも出来るのではないか」と思っている節がありました。

しかし、高校2年生の時にアメリカのシアトルに留学した際に、それまでの自分が物事を測ってきたものさしが、いかに小さいものであったかを思い知りました。

留学先で出会った彼らは、自分が世界にどれくらいの関心を持てているのか、課外活動にどれくらいの熱量を主体的に注いでいるのか、というものさしで自分自身を評価していました。

その新しく出会った価値観の中で自分にできることを考えたときに、自分を試したいと思い地元である神戸から東京に上京することを決めました。

伊津野:わたしも、山口さんとかなり似ている部分があって…今までの人生ではやりたいことに常に全力で取り組んできました。

中高一貫の女子校に通っていたのですが、「私って、いわゆる“いい人生”を歩んでいるんじゃないかな」と思うことがありました。

しかし、「今楽しいことは多いけれど、このことは今後何に繋がっていくんだろう」と思ったときに、自分の生きる目的を探そうと思うようになりました。

また、高校時代の留学先での経験から、大学時代には自分が熱中できるものを探したいと思っていたことも関係しています。

そんな中で、アイセックにいるキラキラした先輩方に出会い、「自分も熱中できる何かがみつかるかもしれない」「自分の生きる意味が見つかるかもしれない」と思いアイセックに入りました。

ーー桶田さんはいかがですか?

桶田:自分は、大学に入るまで野球漬けの人生を送ってきました。しかし、大学に入る前にこのままではダメだと思い、自分の中でコア(核)となる武器をちゃんと見つけることの出来る環境に入ろうと考えました。

そして、入学当時に「この人、本当に自分と同じ学生なのか」と思った当時のアイセック代表と出会いました。

「自分もこんな人になりたい」「この人を超えたい」と思い、自分も同じ環境に身を置けば理想とする自分に近づけるのでは、と考えアイセックを選びました。

ゴールに到達するために、時には他の選択肢を探すことも重要

――では、みなさんにとって「挫折経験」はあったのでしょうか?また、それはどのように解決してきましたか?

山口:わたしにとっての挫折経験は、東京大学の受験失敗です。

まず、東大におちてなかったら、アイセックに入ってないと思います。

その時の経験があったからこそ、自分は勉強だけでは勝てないと思ったんですね。そこで、それまで自分がやってきたことを考えたときに、組織を率いたりする分野に魅力を感じました。

挫折した時に大事なのは、「その挫折は本当に挫折なのか」を見極めることではないでしょうか。自分のゴールに対して到達するまでのルートはいくつかあると思うので、ほかの選択を探すことも時には重要です。

伊津野:多分、私は挫折したことがあってもあまりそれを感じないタイプなのだと思います。

高校でアメリカに留学した時、まわりは自分のことを何も知らない状態で、いろんな違いがあったのですが、こういう人面白いな、自分が困難に立ち向かっているからこそ楽しいなと思ってしまうので、挫折を挫折と感じないということが弱みであり強みであるのではないかと思います。

桶田:僕も、基本的に楽観的な性格なんですよね。

しいて言うならば、小さいときに転勤族だったことによるいじめにあったことはあります。たしかに当時は辛かったのですが、今は、色んな地域に友達ができたのでラッキーと思っています。

その状況下で、どうやって人と仲良くなるか、認めてもらえるか、ということを常に考えて幼少期を過ごしてきました。

それらをすべてひっくるめて、いい経験だったとポジティブな捉え方をしているので、あまり困難は感じていませんね。

伊津野:ポジティブにとらえることが私たちの挫折の克服なのかもしれないですね。

常に前を見据えることで、イマの行動が変わる

――御三方から常に上へ上へと向かっていくような、ハングリー精神を感じました。今後はどのような目標があるのでしょうか。

桶田:僕は、「若者が世界を変える」と考えています。なにかもやもやした志などを持っている若者の後押しができる社会の実現が自分のミッションとしてあるので、だからこそ、アイセックは親和性が高いです。

自分自身が若者であるうちに、若者に対して価値を還元していくということをやりたいと考えています。

若者の中でも、特に大学生は自由で発信力もあり、活動できる幅も広いです。若者であることをみんなに味わってほしいと考えているし、そんな世の中になることを願っています。

特に、現在の就職活動の態勢に問題意識を持っているので、みんなが自分の本心を殺すことなく、自分のやりたい仕事をできるような社会や制度作りをしていきたいです。

――大学生というリスクの低いうちにいろいろなことに挑戦することを可能にする社会を作りたいということですね。

桶田:そうですね。社会人が、なにかやりたいことのある大学生を支援する、「若者がんばれ」という風土をつくっていきたいです。

伊津野:わたしは、朝の満員電車で誰も楽しそうに生きていないと感じるのが好きではないんです。

人生に意義を見出している人って輝いて見えるじゃないですか、なので社会にいる人がみんな「いいな、この人生」「生きていて楽しい」と思える社会になったらいいなと思っています。

みんなが、頑張って生きたという満足感を持って死んでいけるような社会にしていきたいです。

今までは、自分がそういった人生を送りたいと考えていたのですが、今はみんながそういう社会を生きることが出来るようにしたいと考えています。

そのための実現方法を模索中ではありますが、大学生のいまの自分が出来ることは、それが実現可能な世の中であるということを伝えるためにアイセックで活動しています。

そうやって頑張れているのは、いま社会に揉まれている社会人も、大学時代はみんな輝いていたはずなのに、なぜかひとたび社会人になると輝きを失ってしまうのか疑問に思うと同時に、「自分はそうなりたくない」と強く思っているからです。

また、ファーストキャリアに関する支援サービスはすでに存在していると思うので、これからは高齢者の第二の人生をどのように支援していくのかを考えていきたいです。

――「自分が充実したい」から「みんなが充実している社会に変えたい」という変化はとても大きいと思うのですが、変化のきっかけや影響を与えた出会いなどはありますか?

伊津野:それは、まさにアイセックで得たものです。

1年生の時は、あまり周りのことが見えていませんでした。しかし、先輩の委員長選挙の手伝いをした際に、組織という大きな塊を見て自分自身が変わったことから、1つの経験で誰かほかの人を変えていくということに興味を持ちました。

その時に、世界が広がったなと思えましたし、その経験で希望を見出せるようになりました。

みんなの表情をよく観察していれば分かるのですが、その事柄に対する価値や学びを得たときにみんな顔が変わるんですね。

それを見たときにその変化に喜びを感じている自分がいることに気づいて、自分だけが幸せであればいいというのではなく、世界全体が幸せを感じながら生きることのできる世界にしていきたいと思い始めました。

山口:僕の目標は、リソースを最適配分して、人や組織の可能性を最大化させることです。

 地方と東京の間に存在する大きな格差や、委員長を始めてから、組織に生み出した変化は細かいところではなく大きなリソース配分によって起こったものであるということなどが理由として挙げられます。

現代社会には物や人があふれていますが、それらがうまく活用されていないために問題が起こると考えています。

人はポテンシャルを平等に持っていると考えているので、その個人のポテンシャルに応じて適切な機会やリソースを提供することが出来れば、効能が上がると思います。

自分という小さな人間がどうやって社会に対して価値を提供していけるのか想像がつかなかったので、アイセックでの活動は自分の自己満足や成長どまりなんじゃないかと思ったこともありました。

しかし、実際に参加したプロジェクトで人を巻き込んで事業を行う経験をして、人は適切な環境があれば社会を変えられるんだ、ということを学びました。

これまでアイセックで活動して行く中で、人材配置を転換したり、リソースをさらに投下したりした時に大きな変化が起こることがわかりました。

今後はそれらをベーシックに使われるプロダクトを作っていきたいと思っています。

 とにかく行動してみることで世界を変えられる

――では、最後に、現在大学生活を送っている人たちに向けてメッセージをお願いいたします。

山口:「やりきって欲しい」ですね。そのためには、とにかくまずは行動してみてください。

ある程度の人は、しっかり考えて、そこに向かって動くことが出来ますが、成果をだすには、信念や志と行動の一貫性が大事だと思っています。

そのためには成し遂げたいことへのこだわりの強さを持つことが重要です。

若いうちは失敗するものだと思っていて、僕自身も行動したから得られたもの多いです。

よく、PDCAといいますが、まずは行動から始めて、学ぶことが将来的に生きてくると思うし、それが自分の方向性を定めてくれるんだと思います。

伊津野:自分の行動に誇りを持つということは、大切だと思います。自分が全力であればなにか生み出せるはずだし、まだ成果が出ていなくても、全力でやって誇りを持てたら、その思いが波及して価値が生まれると思います。

自分の行動に誇りを持てないと、不安におちいりますし、不幸なことですよね。

自分のやっていることに自信をもてないなら、なにかを変える必要があります。

生きていて楽しいことが1番、そこの追求をしていけるようになったらいいのかなと思います。

桶田:曖昧でもいいので志を大切にしてほしいと思います。街中で思うことやひっかかったことを見過ごすのではなく、クリアするために何をすべきか。そこに目が届くのが若者のよさであり、固有性だと思っています。

そこでおじけづくのではなく、自分でカタチにすることが重要ですね。

正解のない社会には、価値基準が存在しないので、自分自身がやりたいことに突っ走ったうえでいいか悪いか見えてくると思います。なので、とにかく行動することが大事ですね。

インタビューを終えて

終始、和気あいあいとした雰囲気でお話をされていて御三方の仲の良さを垣間見ることが出来ました。みなさんとても優秀な学生さんですが、それぞれいろいろな経験を積み、その分葛藤もあったのだなということがお話から伝わってきました。

「意識高い人たちだから、自分とは違う」と思っていてはもったいないです。行動を起こすことは、今からでも出来ます。学生の若いパワーで世界を変えたいと思う人が増えればよいなと思います。

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