商社業界は日本の高度経済成長期を支えた存在で、日本特有のビジネス形態です。では実際、商社業界が具体的にどのようなことをしているのでしょうか。またインターンではどういった仕事があるのでしょうか。詳しく説明していきます。

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前置き

皆さんは商社と聞いてどんなイメージを持ちますか?

商社入社を夢見る学生はとても多く、例年求人倍率はとても高いです。ただ「商社では何をしているか?」と言われると、説明できない学生も多いでしょう。

そこでまずは商社業界とはいったいどんな仕事をするのか、どんな人が入社するのかご紹介していきます!

商社業界とは

まず商社とはいったい何をするところでしょうか?大まかに商社が何をするかというと、物流と卸、事業投資などです。

例えば食品会社がパンを作る際に小麦粉が必要になります。その際、小麦粉を外国から輸入して、その食品会社に卸し、さらに製造されたパンを小売りの企業や商店などに卸すまでが商社のビジネスです。

これが特徴的な商社の物流パターンとなっており、一般的に企業と企業の商売の仲介をしていると考えると簡単です。

事業投資などは後で説明する総合商社が担う役割が多いですが、将来有望な企業や株などに投資することも指します。

もちろんこれらは業務の一部に過ぎないところもあり、専門にする分野が違えば業務内容も変わるので、現状の大まかな仕事として認識しましょう!

では次に商社の種類について知り、毛色の違う商社では何が違ってくるのかを確認してみましょう!

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商社業界の幅 ー総合商社と専門商社の違いー

商社は主に二つに分けることができます。

一つは総合商社と呼ばれるものです。一般的に商社といわれると、この商社を考える方が多く、日本を代表する商社である三菱商事や三井物産などの数社を指します。

総合商社が扱う商品は多種多様をきわめ、食品から工業部品など日本の国内生産には欠かせない物流を担っています。

また国内のみならず、海外への事業も展開しており、グローバルな人材が求められていることがわかります。

ここでは数千億円単位での取引が当たり前の世界なので、「自分が日本の景気を動かしたい」など大きな仕事にやりがいを魅力を感じる人は総合商社に向いているでしょう。

もう一つは専門商社ですが、ここでの商社は売上の半数以上が特定の商品で占められている企業を指します。化学繊維や食品など多岐にわたる分野において、総合商社がカバーできないような卸売を展開していることが多いです。

もちろん扱う分野によって、商品の幅が決まっているので、扱いたい分野が決まっている人は専門商社に向いているでしょう。

扱う商品によって変わりますが海外での勤務も求められると思うので商社に行きたいと考えている人は総じてグローバルな力を身につけることが必須となってくるでしょう。

商社とメーカーの違い

では商社とメーカーにはどんな違いがあるでしょうか。

メーカーとは一言でいうと製造業です。原材料を加工して商品を作るメーカーは自社製品の製造が主な業務なので販売や原材料の調達などをするのが難しいです。

そこで商社が、メーカーの手が回らない部分での事業を受け持っています。上記でパンの製造ラインの例に当てはめて考えると、パンを作るという過程がメーカーだと思えば理解しやすいです。

よくメーカーと商社が間違われる原因の一つとしては、「企業は物流(商売)において製造と販売を一緒に行う」と考える人が多いからなのでしょう。

確かに、商社とメーカーは切っても切れない密接な関係を築いていることが多いのでそれぞれの事業を詳しく見ないとわかりにくいですよね!

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長期インターンでの商社業界の仕事内容紹介~基本編~

ここまで商社について学んでみて、少しでも理解していただけたでしょうか?商社について学んでみるとなんだか難しそうなイメージですよね。

しかし、商社の長期インターンといえど即戦力を求めているわけではありません。どのインターン生もはじめは、右も左もわからないものです。

自分は商社に向いてない」「到底入れない」と思っている人もまずは、自分が商社に適した人材か自分の中で少しでも合致するところがないか確認してみましょう。

これを踏まえたうえで、次は商社業界における長期インターンの仕事内容などのご紹介をしたいと思います!

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広告 

・仕事内容 

主にPR活動やweb広告、webメディアの分析などを中心に行います。例えばPR活動では流行りを活かしたSNSなど用いて、不特定多数の目に商品が止まるよう戦略を考えたりします。

様々な角度からプロモーション活動をしていくことによって、商品の売り上げを伸ばすといった企業全体でも重要なポジションです。

・身につく能力

広告業界は流行り廃りがすぐに変わるので、時代の流れを見る目を養うことができ、キャッチーな文章などで人々の心に訴えることを目標にするので文章作成能力も上がります。

・こんな人におすすめ

常に先を行く事業なので、クリエイティブで柔軟な考えを持った方が向いています。また自分の思っていること、考えていることを的確にそして素直に出せる方にもおすすめです。

マーケティング

・仕事内容

主にwebマーケティングが中心の業務になります。マーケットや競合他社の調査といったものから商品を紹介する記事を書いたり、企業によって業務内容が大きく異なる場合があります。ただ基礎となる事業の一つなので重要度が高く、やりがいがある仕事には間違いありません。

・身につく能力

業務によって変わりますが、おそらく様々な体験をすることができるので自分のスキルアップには一番つながるかもしれません。記事を書くので文章作成能力も養われますし、調査をする上では正確性な考えも求められます。

身につく能力は自分次第なところもあるので、いろいろなことに挑戦してみましょう!

・こんな人におすすめ

商社の業務ではあまり目立ちませんが、マーケティングがないと企業が回らない部分が出てくるので、責任感がある方などは向いているでしょう。また様々な点から企業を回していくので視野が広い方にもおすすめです。

営業

・仕事内容

商社の花形といったら、営業を思いつく方が多いでしょう。商社における看板的な業務なので、求められていることはとても高いです。

総合商社といった大企業などは、海外での営業が当たり前な部分があるので就活の際、英語は必須になるでしょう。

インターンの場合も実際企業に勤めている社会人の方たちと取引をする経験を積めるかもしれないので、将来商社で営業を希望する方はぜひやることおすすめします。

・身につく能力

営業は特に人と人とのコミュニケーションからできているので、対人能力はかなり養われるでしょう。

また、社会人の方たちとお話をする機会も多いので、ビジネスマナーなど基本的なことも身につくでしょう。意外と就職した後にマナーで苦労する方も多いので、学生のころからインターンを利用してマナースキルを磨いておくと後に役立ちます! 

・こんな人におすすめ

営業は100回の営業で1回の成功が出たら良いといわれるほど厳しいものです。めげない心や失敗を乗り越えていく力を持っている方は、営業に向いています1

また、コミュニケーション能力が高いと営業には有利なので、話すのが得意な方や自信がある方は営業のインターンを受けることをおすすめします。(最終的には就活の際、人事の方に自分を売り込むことができるようになっていたら理想ですね!)

企画 

・仕事内容

企画は主に、商品のプロデュースや事業立ち上げの際のプロジェクトなど、企業の方向性を決めることができる影響力の大きい部署です。

商品を売る際にもどんな付加価値をつけたらいいかなどを考えることはもちろん、商社の長期のインターンでは実際に事業立ち上げから、関わることができる場合もあります。

扱う商品が違えば考える企画も変わってくるので、興味のある分野の商社でインターンをやっていないか確認してみましょう!

・身につく能力

クリエイティブな発想はもちろん、事業立ち上げに関われた場合は、マネジメントスキルなども身につくことができるでしょう。他にも、ディスカッションなどでのコミュニケーション能力を養うこともできます。

・こんな人におすすめ

商社ならではの企画や海外との物流を企画するなど、豊かな発想力を持った方に向いてます。

0から1にすることが企画の醍醐味ともいえるので、自分の考えを持っている方は興味のあるインターンを見つけたら、自分はそこでは何を企画するのか少し考えてみましょう。

複数の企画を具体的に考えることできたら、企画の適正はあるのでおすすめします。

長期インターンでの商社業界の仕事内容紹介~応用編~

次は商社の中でもさらに細かい分野にも視野を広げてみましょう。企業の中では欠かせないエンジニアやデザイナーは商社ではどんなことをするのか。興味のある方は必見です。

エンジニア  

・仕事内容

商社のエンジニアインターンでは、ある程度プログラミングの知識や英語でのデスクワークに慣れていることが大切になります。内容としてはサイトの立ち上げから、web媒体のメンテナンスや拡張など行います。

・身につく能力

より深いエンジニア技術を学ぶことができるのはもちろん、計画性を養われることにもなります。

企業では、エンジニアが作ったサイトなどを運用して商品の紹介をweb媒体などに流すので、企画やマーケティングとの納期を守らなければいけません。

計画に沿った仕事をコツコツと進めるため、同時に責任感も身に付くでしょう。

・こんな人におすすめ

今現在、HTML,CSS,JavaScripなどのプログラミングの勉強をしていて、より実践的なことをしたいと考えている方にはおすすめです。

ある程度の技術を身につけることができれば、就活も自分の強みとしてとても有利に働くと思います。将来エンジニアとして働きたいという方におすすめです。

デザイナー 

・仕事内容

デザイナーの主な業務はwebデザインになります。エンジニアが立ち上げたサイトをさらに作りこんでいき、華やかにしたり見やすくするのが仕事です。

いかに企業の方たちに、商品を効率よく、また印象に残るように紹介できるかは自分次第なので、写真や背景を駆使してデザインを作ることが重要になっていきます。

・身につく能力

 パソコンに入っているフォト管理システムなど、デザイナーの仕事に関わるスキルを学ぶことができます。英語での業務が多いので英語の理解や文章作成能力が上がります。

・こんな人におすすめ

デザイナーはコツコツとやりこんでいく仕事なので、やり遂げる力を持っている方は向いています。

デザイナーは見る相手のことを考えてサービスを作るので、気配りや細やかな配慮などができる人はデザイナーの適正があります。

もちろん「デザインを作ることが好き」や「将来デザイナーとして就職したい」と思っているかたにはぜひおすすめです!

最後に

いかがでしたでしょうか?少しでも、商社で働くということや商社での長期インターンについて理解が深まれば幸いです。

人気の業界である商社の就職を希望する学生は多いですが、実際に商社で何をしているかいまいちわかっていない方も少なくありません。

長期インターンによって、実際の業務を体験することで本当の商社における業務内容が見えてくるはずです。

就活の際にも、業務内容を理解したうえで志望していると説得力が増し、大きな評価対象になります。

上記の業務内容を確認した上で、少しでも自分の興味のある分野が見つかったら、インターン活動を始めてみましょう!

困ったことがあったらJEEK(ジーク)に相談しよう!

JEEKでは皆さんの疑問に感じたこと、わからないことなど様々な質問を受け付けています。

商社での長期インターンはもちろん、短期インターンや他の業界のインターンなど取り扱っているのでお気軽にご相談ください。

就活までに就きたい業界の分野と自分の認識のギャップを埋めることで、より就活に幅が出るので積極的にインターンについて調べて、挑戦してみましょう!

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