選考にあたって、ESやSPI、面接と多くの関門がありますが、中でも苦手とする就活生が多いのは、「グループディスカッション」です。
選考の早い段階でグループディスカッションを導入している企業は近年増えており、これを通過しなければ面接すら受けられない、という企業も多くあります。
そこで今回は弊社、キャリアアドバイザーが持つノウハウをもとに、皆さんにグループディスカッションで「圧勝する」秘訣をご紹介します。 就活生の皆さんはもちろん、これから就活をはじめる新3年生の皆さんもぜひ参考にしてください!
グループディスカッションに臨む前に
まずグループディスカッションの目的と採用担当者がチェックしているポイントを確認しましょう。
グループディスカッションでは、その場で知らされたあるテーマにもとづいて短時間で議論をし、グループで一定の結論を出すことが求められます。
そこで皆さんに知っておいていただきたいのは、採用担当者がチェックしているのは、議論の「結果」ではなく、「過程」だということです。
そもそも20分や30分といった短時間で「すばらしい」結論を出すことには無理があります。企業の人も本当に「結論」を重視していれば、グループディスカッションではなく、泊まり込みの合宿といった形式を取るはずです。
グループディスカッションでは短時間の間で、参加者がどのように議論にコミットしていくかを見ています。
具体的には、主に
・自分の意見を持ち、しっかり発言しているか。
・他の参加者と協力しているか。他の参加者の意見を聞いているか。
・議論において全体の流れが見えているか。
の三点を見ています。グループディスカッションの目的と見られるポイントは常に頭の片隅において、本番に臨みましょう。
まずはアイスブレイク
テーブルについたら、まずは他の参加者と簡単にコミュニケーションを取りましょう。 ディスカッションに入る前に、自分が話しやすい環境を整えておくことが大切です。
「初対面の人と話すのは緊張する…」 という人は、こちらでアイスブレイクの方法を紹介しているので、併せてお読みください。
議論がスタートしたら
さてグループディスカッションがスタートしたら、グループ内での「役割」を決めましょう。
よく「リーダーを決めよう」という人がいますが、最初の段階でリーダーが決めることは難しいです。リーダーは議論の流れの中で自然に決まるとして、ここでは「メモ役」と「タイムキーパー役」の二つを決めておくといいでしょう。
次に議論の方法とテーマの「定義」を決定します。
議論の方法は「ブレインストーミング」が王道です。最初に各自が自由に意見を述べて、それをカテゴリーにまとめていく中で、結論まで落とし込む方法です。
そして、この段階で必ず「時間配分」を決めましょう。 時間は思った以上に短いので、有効に活用していく必要があります。
また、「定義」については厳密に行う必要は全くありません。全員が話しやすいよう、「この議題ってこういう意味だよね?」と確認を取る程度でいいでしょう。
議論における注意点
議論が白熱してくると、どうしても視野が狭くなります。
いま目の前にある議論に夢中になり、議論の全体が見えなくなったり、はたまた、ひたすら他人の意見を否定して、自分の意見を通そうとしたりしてしまいがちです。
そこで、議論が白熱したり、混乱したりしていると感じたら、議論から一歩、距離を置いてみましょう。議論から距離を置けば、いまの議論に足りない部分が見えやすいです。
議論の目的とテーマを再度確認し、いまのまま進めていいか、考えましょう。
例えば、「終了時間が迫っているにも関わらず、議論が収束する見通しが立たない」、「細かい部分で議論が白熱しており、本筋から脱線している」という場合は、早急に指摘して修正を図りましょう。
採用担当者が見ているのは、あくまで議論の「過程」なので、しっかり全体を見渡せて、議論の修正を試みられる人は高い評価を受けます。
また、グループディスカッションの目的はあくまで「グループで協力し、一つの結論を導く」ことであって、ディベートのように「論破」することが大切なのではありません。
あくまで相手の意見をしっかり聞いた上で、それを受け止めるか、否定するかを判断する必要があります。
グループ発表
ディスカッションが終わったら、グループ毎に発表をします。 その際、多くの人は自分が発表者に「立候補」するか否かで迷うでしょう。
もちろん、得意・不得意はあるので一概には言えませんが、一つだけ基準を紹介します。
それは、「議論の中で必要以上に話してしまった」と感じたら、発表は他の人に任せる。 「思うように話せなかった」と感じたら、積極的に発表に立候補するというものです。
こうすることによって、発言量を調整し、採用担当者に適度にいい印象を残せます。 「発表は発言の調整弁」と捉えてはいかがでしょうか?
以上、グループディスカッションコツを紹介しました。 ぜひ、次に参加する際には、参考にしてください。
もちろん「慣れ」も大切なので、本命の企業を受ける前に、他の企業の選考を積極的に受けて、グループディスカッションを経験することをおすすめします。
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