長期インターンシップ

今や学生の常識!長期インターン

大学生は、社会に出る前に自分の将来について考える最後の機会です。多くの人は、大学卒業後約40年間という長い時間を、企業に勤めることに捧げます。それほど重要な決断をするのにも関わらず、十分な準備もせず就職活動に臨み、なんとなくファーストキャリアを選択する人が多いのが現状です。人生の半分の時間をささげる以上、自分の将来についてしっかりと考え、後悔のない意思決定をするべきです。

そのための最良の機会が、「長期インターン」です。実際に企業の中で働く中で、自身の適性や価値観を実感するとともに、将来働くうえで必要なスキルや心構えを習得することができます。「教育と実践」の場として意義深い長期インターンですが、普段の学生生活ではなかなか耳にすることがありません。

しかし、長期インターンは、今や大学生にとって身近なものになっています。 インターン経験を通して、学生は企業や仕事について理解を深めたうえで職業選択を行うことが重要です。そこで今回は、長期インターンに関して、いつから始めるべきかや実際に長期インターンに取り組んだ学生の感想などを紹介していきます。

短期インターンについてはこちらをご覧ください。

長期インターンとは

いつから始めることができるの?

大学1年生から始めることができます。正確に言えば、高校を卒業すれば長期インターンに参加することができます。実際は、大学1・2年生が、インターン参加学生の半数を占めます。一般的に、大学3年生のほうが、社会経験が多く業務に対する理解が早い傾向がありますが、長期インターンにおいては学年が低いほうが有利に働きます。なぜならば、長期インターンは基本的に大学卒業とともに辞めることになるため、早期から始める学生のほうが長く働いてもらえるからです。

長く働くことで、業務に対する理解が深まり、戦力として活躍してくれる可能性が高まります。つまり、大学3年生から就活を見据えて長期インターンを始める学生が多いのが現状ですが、なるべく早く始めるほうが、採用もされやすく、自身の成長も大きくなります。

どんな企業が募集しているの?

長期インターンを募集する企業は、IT・広告・教育・医療など様々な業界に渡ります。しかし、共通して言えるのは、比較的規模の小さいベンチャー企業が中心です。その理由はいくつかありますが、主な理由は、企業がインターンシップを募集する理由に関係しています。

企業がインターン生を募集する理由は、即戦力として活躍できる若い人材を探したい、インターンから優秀な学生を新卒採用につなげたい、この2点です。
誰もが知る大手企業であれば、学生を集めることに困ることはありません。そこから優秀な学生を選抜し採用することができます。しかし、学生が名前の知らないベンチャー企業は、学生の応募を集めることが困難です。そこでインターンを通じて学生を早期から集め、自社の戦力となる人材に育成し、そのまま採用につなげようという意図があります。

つまり、インターンは、優秀な学生を早いうちに育成し即戦力として活躍してもらい、最終的には自社に入社してほしいという企業側のニーズと、学生側の社会に出る前に働くことを経験してみたいというニーズがマッチした、双方にとってWin-Winな制度です。

どんな職種で応募しているの?

企業が長期インターンで募集する職種はいくつかありますが、大きく2種類に分かれます。文系職種と理系職種です。

まず、文系職種には、営業・企画・マーケティング・事務が分類されます。
営業は、会社の顔として顧客と接し、自社のサービスを売り込みます。一人でクライアントのもとへ出向き、提案し、会社に売り上げという形で貢献するインターン生もいます。社会人として活躍するクライアントに対して、インターン生だからと言い訳することは許されません。一人の社員として成果を求められる営業は、文系職種の中でも特に、社会人としての責任感や作法が身に付きます。

企画は、自社のサービスをよりよくするためのプロジェクトを考案し、実行します。社内にもノウハウがない事例に取り組むことも多く、柔軟な発想と、確かな論理的思考力、先を見据えて行動する先見性が求められます。様々な方面に気を配り動く中で、思考力と行動力が身につく職種です。

マーケティングは、自社のサービスをより多くの人に知ってもらい、利用してもらうための策を考え、実行し、効果を検証します。常にユーザー視点で自社サービスを俯瞰する客観的思考力や、数字目標に対して全力を注ぐ実行力が身につきます。

事務は、上記の3職種とは異なり、社内に働きかけます。他部署の人たちが自分たちの役割に集中できるよう、メイン業務に付随して生まれる業務をこなしたり、社内の働きやすい環境づくりを行います。仕事内容が少し地味に見えがちですが、部署をまたいで多くの人とコミュニケーションを取れますし、仕事内容の性質上、社内の評価を得やすい職種です。地道な作業が多いですが、指示を正しく理解し、正確に素早くこなすことが求められます。理解力、正確性、気配りなど総合的な能力が身につきます。

次に、理系職種について解説します。理系職種には、エンジニアとデザイナーが分類されます。IT系企業で募集され、事前にある程度の専門的知識やスキルが必要となります。

エンジニアは、webサイトやアプリのプログラミングを行います。初めこそ簡単な研修がありますが、その後即戦力として活躍することが求められます。プログラミング言語に関する知識が拡充できるのはもちろん、独学では学ぶことができない「ユーザー視点でサイトを設計する」といったより実践的なスキルが身に付きます。

デザイナーは、webサイトやアプリの表面的なデザインから、実際に使用した際の使いやすさを改善します。基礎的なデザイン言語だけでなく、類似するサービスに常に触れ続け、良い点を吸収する主体性も求められます。自分が改善した機能が、ユーザーの使用感にどのように影響を与えるのかを現場で実際に体感できるのは、書籍を通して学ぶことができない、非常に貴重な経験です。

文系・理系に分けて、企業が長期インターンで募集する職種を解説しましたが、両者に共通することは、一社員と同じように成果を求められることです。重要な仕事に挑戦させてもらえるということは、それだけ責任が伴うということです。どんな職種でも、成果を求められていることを自覚し、達成のために全力を尽くすことが重要です。

人気の長期インターンシップ

長期インターンシップでは、ビジネスマンとして必要なマナーや心構えなど、どんな企業でも役に立つことを学ぶことができます。さらに、当然ですが、長期インターンに参加した業界の知識も身に付きます。実際に業務に取り組む中で得られる知識は、書籍やwebサイトで得られる知識よりも、深く広いものです。学生も就職活動を見据えて長期インターンに取り組むため、就職で人気な業界はインターンでも非常に人気になります。

具体的には、広告業界や金融業界の長期インターンは、学生からの人気も高く、非常に高倍率となっています。しかし、その業界に対する知識を持っていないと、インターンに参加できないというわけではありません。企業は、長期間かけて学生を戦力に育成し、最終的には新卒として入社してもらうという目的で長期インターンを募集します。

そのため、事前の知識やスキルではなく、熱意や成長意欲、素直さなど人柄の部分をより強く評価します。人気業界は自分には無理だと諦めるのではなく、しっかりと自分の熱意をアピールできれば、どんな企業であっても長期インターンに参加できまるでしょう。

長期インターン経験談

実際に長期インターンに取り組んだ学生の感想を紹介していきます。

慶應大学→2年間コンサル業界でインターン→コンサル・政府系金融機関に内定

私は2年間の長期インターン後に就職活動に取り組みました。実際に働いた経験があったので、自分がどういうことをしたいのか、どういうことができるのかなどを面接の際に明確に話すことができました。インターンを通じて、自分が目指すキャリアパスを明確にでき、実際に第一志望の企業に入社することができました。また、汎用性の高いスキルの習得や人脈の構築などもでき、社会に出た後もインターンの経験は非常に有用であると考えています。

立教大学→3年間広告業界でインターン→広告・コンサル業界に内定

約3年間長期インターンに取り組みました。実際に働く中で、自分が何に適性を持っているのか、どういった仕事の中で強みを発揮できるのかを理解できたため、就活の際も企業を選びやすかったです。また、具体的な体験談をもとに、自分が会社に貢献できることをアピールすることもできるので、自分の魅力付けにもなりました。

早稲田大学→2年間IT系企業でエンジニアとしてインターン→大手IT企業に内定

エンジニアとしてだけではなく、一社会人として学ぶべきことばかりでした。日々学ぶことばかりで、インターンを終えた時には周りの大学生よりも一回りも二回りも大きくなっていました。学業やバイトとの両立が難しかったですが、常に気持ちを切り替えて時間をうまく使うことが大切です。実際にインターンをしてみて、大学でもバイトでもできない経験ができたので、大学生のうちにインターンとして働くことを知ることは重要だと感じました。

長期インターン経験者の進路

長期インターンを経験した学生の進路は、 外資系企業や総合商社、メガベンチャー、創業間もないスタートアップなど、規模から業界まで様々です。インターンを通して大学生を超えた実力をつけて、倍率が1000倍を超えるような人気大企業に入社する人もいれば、若いうちから活躍できるベンチャー企業に入社し、若くして大活躍する人、インターン生として働いた企業にそのまま入社する人もいます。

彼らに共通して言えることは、インターンを通して自分の将来に真剣に向き合ったことです。全力でインターンに取り組みながら、自分がなぜインターンをしているのかを忘れずに、インターンという機会を最大限に活用したのです。

自分が将来何をしたいのか、どうなりたいのかをインターンを通して明確にイメージし、その目標に向かうための手段としてインターンを位置づけています。長期インターンをすれば志望企業に入れるわけではありません。インターンで、自分の将来を考え、自分の理想のためにインターンに挑み続けることが重要です。

最後に

長期インターンについて簡単に解説してきましたが、いかがでしたか。皆さんの大学生活の送り方には、数々の選択肢があります。勉強・サークル・アルバイト・趣味・留学・長期インターンなど、すべてに手を出していたら4年間という短い時間は中途半端に終わってしまいます。

しかし、せっかくの大学という自由な時間を一つのことに捧げるのももったいないです。そこで、大学生活の目標を考えてみてください。大学は社会に出る前の最後の期間です。遊んですごすのも一つですし、次のステージである就職を見据えて行動するのも一つです。

ただその時したいことをして過ごすのではなく、この4年間、さらには将来自分が何をしたいのかを常に意識して行動することが、4年間という限られた自由な時間を有意義に過ごすためには重要です。

将来自分がしたいことがわからないという方は、ぜひ長期インターンに挑戦してみてください。社会に出て責任感を持って仕事をすることには、楽しいことも嫌なこともあります。その中でほんとに自分が楽しいと思うこと、やりたいと思えることが見つかるはずです。

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