現在、短期インターンは国内に限らず海外でも行われており、学生の参加者も年々増加しています。海外インターンでは、国内では得られないような価値観や考え方を吸収できるなど、メリットが多数あります。
しかし、費用の面や不安が障壁となり、参加者はそれほど多くないのが現状です。そこで、今回は、海外の短期インターンについて解説していきます。
短期インターンをはじめ、キャリアに関する疑問はぜひJEEK(ジーク)にご相談ください。
海外の短期インターンとは
海外の短期インターンとは
2週間から数ヶ月間に渡り、海外に渡航して、インターンシップに参加します。
海外の長期インターンシップの記事でも述べましたが、外国でのインターンシップとワーキングホリデーは大きく異なります。
詳細については「グローバルなキャリアを描く方必見!海外インターンって?〜長期編〜」を参照ください。
さらに海外の長期インターンシップとは期間以外でも異なる点が多々あります。
内容
短期インターンシップの主なプログラムには、学生でなくとも20歳以上であれば参加できるものがあります。内容としては主に3種類に分けることができます。
・企業に所属し、資料作成や電話対応などのオフィスワークを体験
・ホテルやレストランでの接客業務
・日本語メディアでの翻訳業務
一方期間が短いため、カフェなどでアルバイトのような経験を通して、社会勉強をするプログラムもあります。
長期インターンとは異なり、初めに語学研修に参加してからインターンに臨めるようなプログラムもあります。
したがって、現状の英語力や語学力では不安が払拭できない方は、短期インターンから始めるのも一つの選択肢として良いでしょう。
ビザについて
海外インターンサポート企業を通したプログラムであってもビザ不要と書かれているものがあります。こういったプログラムでは報酬が出ません。
この背景には、前提として、観光ビザやESTAなどで労働することは認められていないことが挙げられます。お給料を受け取らないプログラムにすることで、労働ではないと言えるからです。
労働ビザの取得はとても難しく、学生が取得するチャンスがなかなか無いため、こういったサポート企業が存在します。しかし、そういったプログラムに参加する際は入国審査などに気をつかいましょう。
過去にインターンを目的にとして、観光ビザで入国しようとした学生がいらっしゃいました。その方は、現地の入国審査窓口で渡航の目的を聞かれた際に、「インターンシップのためです」と答えました。
この学生は、入国を断られ、その後のビザ取得にも影響が出たというケースがあります。
メリット
「短い期間で語学力って上がるの?」といった不安を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか?語学力は、2週間海外に滞在しただけで身につくものではありません。
しかし海外短期インターンのプログラムには語学研修が含まれているものも多々あります。
したがって長期インターンほどではありませんが、インターン参加前より参加後の方が語学力が身についています。
・集中的にビジネス力と語学が習得できる
短期留学と同様に、期間が短いため最終日まで集中力が持続します。さらに「短い期間であっても、たくさんのことを学びたい」というモチベーションが高い方がたくさんいらっしゃいます。
このようなインターン生は、海外でも通用するビジネスマナーや社会人力を身につけて帰国します。
さらにインターン先に渡航する前に語学研修を設けているプログラムもあります。
企業側に求められている語学レベルに達しておくことで、効率よくビジネス力を身に付けることができます。
・時間
期間が短いため、大学の長期休暇中に参加することができます。海外の長期インターンシップに参加するためには休学する必要がありますが、短期にはそのデメリットがありません。
大学は4年で卒業したいが、海外で社会経験を積みたい方におすすめです。
デメリット
・国内短期インターンと比べ、時間を要する
休学する必要はありませんが、最低でも2週間は日本を離れなければいけません。よって短期間で複数のインターンシップを掛け持ちしたい方にはおすすめしません。
さらに国内で長期インターンシップに参加していて、海外インターンと日程がかぶる方は、長期インターン先を休む必要があります。
・費用が掛かる
国内でのインターンと比べ、高額な費用がかかります。短期ではありますが、交通費や滞在費などを含め、数十万〜百万程度が目安です。
こんな人が挑戦すべき
・将来グローバルなキャリアを描いている人(商社、外資系企業)
・語学力に加えて、将来役立つビジネススキルを身につけたい
・将来、留学や海外長期インターンに挑戦したい
短期インターンでは、語学研修を通した言語の勉強と、海外での社会経験を積むことができますが、著しい語学力の成長はあまり望めません。
ビジネスに最低限の語学力と、実践的なビジネス経験を積みたい方におすすめします。ビジネス力だけでなく、高い語学力を求める方は海外長期インターンシップに参加すると良いでしょう。
ただし、将来長期インターンシップに挑戦することを考えているが、不安が多く渡航に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、海外の短期インターンで自信をつけることも良いでしょう。
どんなことができる?
何時間もかけて渡航しても、求めていた環境と異なっていたり、求めていた職につけなかったら残念です。
では、一般的な海外の短期インターンシップで体験できる職業には、どのようなものがあるのでしょうか?
・一般企業でのビジネスインターンシップ
国内インターンシップと同様に、一般企業でビジネスを学ぶことができます。企業の例としては、広告、メディア、貿易、マーケティング、ITなどがあります。
資料作成や、電話対応などの業務を通して社会勉強できます。しかし中には日系企業であるために、インターン中日本語しか話せなかったといったケースもあるようです。
・ホテルやレストラン等での接客業務
現地の言葉だけでなく、高い英会話能力も求められます。したがって事前に英語研修を設けられているプログラムが多いです。
さらに、インターンの実務の前に、現地の事務所で日本人スタッフによる研修を受ける必要があります。
接客業であるため、短期でも比較的語学力の成長が望めるので、語学力を伸ばしたい方におすすめします。そして、ホスピタリティビジネスを習得したい方は、ぜひ挑戦してみてください。
・日本語メディア企業での翻訳業務
こちらは接客業務より、さらに語学力が求められます。将来翻訳家や通訳者になりたい方だけでなく、外国人向けの秘書や、外資系の総務職を目指す方にもおすすめです。
英会話だけでなく、書類作成をするための高いビジネス英語が求められます。
海外インターンの注意点
海外で社会経験を積む上で、注意する点が主に3つあります。語学力や費用はもちろんですが、地域選びには注意を払いましょう。
最低限の語学力が必須
短期であっても、短期であるからこそ、充実したインターン生活を送るためには最低限の会話力が必要です。あらかじめ語学力をはかるためのテストや研修を受ける機会を与えられることもあります。
費用
地域によってかかる費用が大幅に異なります。物価が高い国の充実したプログラムであれば、百万円程度はかかるでしょう。選べる地域は限られますが、奨学金を出してくれるプログラムもあります。
地域選びは慎重に
身を守るためにも治安が悪いと言われる地域は避けましょう。そして費用を計算することも大切です。滞在地域に到着してから、物価が高いことに気づいては思わぬ出費に繋がります。
さらに訛りがあるのは日本だけではありません。国の北と南では、同じ人種であっても通じない言語を話しているところもあります。
学びたい言語があるのであれば、国際的に通用する訛りを使用している地域でインターンに参加しましょう。
最後に
短期間であっても海外で社会経験を積むという選択肢は、将来のキャリアを構築するためにも役に立ちます。
国内インターンにも、海外インターンにも、留学にもそれぞれメリットとデメリットがあり、達成できる目的も異なります。あなたに合うインターンシップの方法をぜひ見つけてください。
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