短期インターンは、近年は多くの企業で開催されるようになりました。スキルや経験を積むことを目的とした長期インターンとは異なり、短期インターンは就職活動の一環としての意味合いが強いです。
短期インターンのメリットは、非常に様々あり、学生がキャリアについて考える最良の機会と言えます。
しかし、当然ながら、短期インターンにはデメリットも存在します。皆さんには、そうしたデメリットも踏まえたうえで、参加するかしないかの意思決定をしていただきたいです。
そこで、今回は短期インターンのデメリットについて解説していきます。
学生側の短期インターンのデメリットは?
①長期休暇で時間を割く必要がある
短期インターンは多くの場合、夏休みや冬休みを利用して開催されます。そこで、多くの学生は3年生、早い人だと1・2年生から短期インターンに参加します。
長期休みをインターンに費やすわけですから、やりたいことが他にあったとしてもできることが制限されてしまいます。
大学生は海外旅行に行ったり運転免許をとったりと、長期休みにやりたいことが他にもいくつかありますよね。その中から短期インターンを選択することが本当に自分のためになることなのか、しっかり考えて挑戦することをおすすめします。
また、期間が短いからといって、予定を詰めすぎると後々大変になります。
手当たり次第に申し込み、無理が祟ってしまう人も見かけます。
短期インターンに挑戦する際には計画性を持つようにしましょう。
②選考通過が困難
実は、短期インターンは誰でも参加できるわけではありません。
人気のものだと、短期インターンでも選考倍率が1000倍を超える企業もあります。
そのため、面接段階で、秀でた学生しか参加できません。
また、選考自体は授業がある時期に行われます。そのため、学業との両立も大変になります。
短期インターンこそ、「短い期間だからちょっとやってみるか」という気持ちでなく、「なぜやろうと思ったのか」を明確にし、しっかり準備をして臨む必要があります。
しかし、1dayインターンなど選考が比較的容易なインターンも開催されます。1dayインターンは、選考が容易なだけでななく一日で完結するため、気軽に挑戦することができます。
③必ず選考に有利になるわけではない
短期インターンは、参加したからといって必ずしも選考に有利になるわけではありません。
もちろん、短期インターンは採用活動を兼ねているところがほとんどのため、参加しなければ企業に対してアピールすることは出来ません。
しかしインターン時に協調性を欠くような行動をしたり、責任感のない振る舞いをすると、むしろ選考にも悪影響を及ぼす可能性もあります。
インターンに参加できたことだけに満足するのではなく、短い期間のなかでたくさんのことを吸収し、良い意味で爪痕を残すつもりで参加しましょう。
④本選考にエントリーできない可能性も
外資系金融・コンサル会社など、企業によっては、インターン選考で不合格だった学生は、本選考に参加できないといった制約があることもあります。
自分の志望する企業がそのような制約を設けていた場合、短期インターンの選考から、本番だと思って取り組む必要があるということです。
インターン選考をしっかり通過できるように、大学時代何をやってきたのか話せるような活動をやっておくと良いかもしれません。
また、インターンの選考に必須なのが業界研究・企業研究です。
選考の際には「志望動機」を必ずと言ってもいいほど聞かれます。
「自分はなぜこの業界に挑戦したいのか」「どうしてこの企業に入りたいのか」を明確にするためにも、様々な情報をインプットしておくことをお勧めします。
業界についてまとめた記事もありますので、参考にしてみてください。
⑤企業にとって都合の良い情報が開示される
企業は自社採用のために短期インターンを開催しています。そのため、基本的に、企業に都合の悪い情報は隠匿されることが多いです。
企業のいいところしか見ることができないので、短期インターンの参加で安易に就職先を決めてしまうと、入社後にイメージしていたものと違った、となる可能性もあります。
そのため、短期インターンに参加する際には、企業の雰囲気や、企業が求める人材はどういう人なのかを知る機会、と捉えておくといいでしょう。
⑥実際に業務を体験できないことが多い
短期インターンでは、1dayや2,3日のものなどもあり、実務を経験するというよりは課題を与えられてディスカッションやワークを行うことが多いです。
そのため、実際にそこで働いた時のイメージはあまりできないと言えるでしょう。
また、長期インターンと違い実際に働くことはほとんどないため、その企業の社員と関わる時間もあまりありません。
企業側の短期インターンのデメリットは?
学生側と同様に、短期インターンを開催する企業側にもメリットもデメリットもあります。
企業側のデメリットを理解したうえで、開催してくれる企業に対して感謝の気持ちをもって、
真摯にES(エントリーシート)や面接、さらにはインターン当日に取り組むをことが重要です。
短期インターンを開催する企業のデメリットを記載しますので、参考までにお読みください。
①募集、面接、企画と多大な時間を要する
優秀な学生に参加したもらうためにも、選考は時間をかけて行う必要があります。
また、参加学生に多くを学び、自社に興味を持ってもらうために、インターンのコンテンツ自体も作り込む必要があります。
そのため、企業も短期インターンの開催に多くの時間をかけなければなりません。
②短い期間で企業の良いところを知ってもらうのが難しい
企業側は優秀な学生に入って欲しいという思いがあります。そのため、企業の良いところを学生に伝える努力をします。
しかし、短期インターン中の短い期間の中で良いところを知ってもらい、「ここに入りたい」と思ってもらうのは簡単なことではありません。
長期インターンなどは実際に働いてもらう中でわかってもらえますが、そうはいかないのが短期インターンの難しいところです。
③集客が難しい
先ほど、短期インターンは選考通過が困難、と書きました。しかしそれはあくまで、学生によく名の知れた企業の話です。
B to B事業を行っているところなど、知名度がそこまで高くない企業は学生を集めるのに苦戦します。
そのため、学生が魅力的だと思ってくれるようなプログラムを作ることが求められます。
最後に
いかがでしたか?
学生にとってとても良い機会である短期インターンシップも、メリットばかりではないことがおわかりいただけたかと思います。
これらのデメリットを知った上で、「それでも参加したい!」「絶対に自分のためになる!」という方は積極的に参加してみてください。
そして、どんどんアンテナを張って様々な企業のインターンを見てみてくださいね。
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