インターンシップのメリット
昨今、世間ではインターンシップに参加する学生が急激に増えております。
欧米諸国を中心とした海外では、就職活動の一環として”当たり前”のように「1年生のうちから」「複数の会社(2〜3社)」でするインターンですが、日本ではあまり浸透してはいませんでした。
しかし、近年ではインターンを行うメリットの大きさから、インターンに挑戦する学生が増えております。本コラムでは、そんなインターンのメリットをお伝えさせていただきます。
本コラムを読んで、「インターンに参加したい!」「インターンについてもっと知りたい!」と思われた方は弊社が運営しているキャリアセミナーや、インターンシップとは?をご覧ください。
長期インターンシップのメリットとは?
近年、インターンに参加する学生が増えている理由として、参加者と企業双方に「大きなメリットがあるから」と言われております。
では、なぜそのように言われることが多いのでしょうか?
具体的に”参加者”にはどのようなメリットがあるのか、一緒に確認していきましょう。
①長期インターンは就職活動で有利?
就職活動中、人によっては20~30回以上は参加する「面接」。この面接で「内定」を獲得していくために必要なものとしてよく挙げられるのは、
・コミュニケーション能力・・・求められている解答に、キチンと解答できるスキル。
・地頭の良さ・・・論理的に物事を説明(理解)できる。
・志望度の高さ・・・入社する理由を説明できる。
の3つです。
そして、これらのスキルを持った上で「面接官の印象に残ること」が多くの内定や、就活で人気の高い総合商社や広告代理店などの企業から内定を獲得するためにとても重要です。
これらの「スキル獲得」と「面接官の印象に残る」の両方がインターンで得られるため、インターンは就職活動で有利だと言われています。
では、まずそれぞれのスキルがなぜ獲得できるのかを説明いたします。
・コミュニケーション能力
仕事において絶対に必要なスキルです。
頼まれた仕事を遂行する。上司が望んでいることを遂行するというのは、学生の皆さんが考えているほど、簡単なことではありません。
インターンではこの作業を何度も行っていくため、このスキルが向上するといえます。
・地頭の良さ
地頭というのは、本来生まれ持ったものだと考えられていますが、就活においては違います。
なぜなら、人事の方の多くは「論理的に物事を説明できる」という視点で「地頭」を測るためです。
「論理的な説明」はインターンをすると、どの職種であっても必ず仕事に関係するので、インターンでは成長できる能力の一つです。
・志望度の高さ
多くの学生はこの「志望度」の部分でつまづいてしまいます。なぜなら、企業で働いた経験がないため、具体的に企業を比較できないからです。
インターンでは実際に企業で働き、職種によって は他の企業とも関わるため、就活の際に志望度の高さを説明できるようになります。
さらにインターンでは、一人一人が違う仕事、違う企業で様々な経験をしていくため「面接官の印象」に残りやすくなります。
例えば、現在、多くの学生は「ゼミ」「サークル」「学生団体」などの話をしていますが、これだけでは多くの話が定型化しやすく多くの人事は、
「ああ、またこの話ね・・・」
と思っています。しかしインターンでは多種多様な職種、業界、企業規模...etc多くの違いがあり、人事の方でも聞いたことのないような話が聞けるため、印象に残りやすいです。
以上のようなことから、就職活動において非常に有利に働くことが多いです。
実際にJEEKを利用し、インターンに参加した学生は総合商社・外資系企業・広告代理店最大手企業などから内定を獲得しています。
②起業、個人事業主になる前にはインターンを!
インターンを経て個人事業主になった例
インターンでの活動経験は就職活動だけでなく、「起業」や「個人事業主」というキャリアの選択肢を選ぶ際にも非常に有利になります。
では、一体なぜインターンが「起業」や「個人事業主」でも役に立つのでしょうか?
実際の事例などをもとに考えてみましょう。例えば、皆さんがいま、実際に知っているような企業の社長の方も学生時代に「インターン」の経験をしています。
その一例としては、
・株式会社サイバーエージェント(代表取締役 藤田晋 氏)
・グリー株式会社(代表取締役社長 田中良和 氏)
・ミクシィ株式会社(代表取締役会長 笠原 健治氏)
これらのような大企業の他にも、株式会社メルカリ(代表取締役 山田 進太郎氏)なども当時の楽天株式会社にてインターンの経験があります。
実際に、インターン経験がある学生の中では、学生時代に起業し、10億円以上で会社を売却した事例もあります。
なぜ、インターンが個人事業主になるのに有利なのか?
「個人事業主」という選択をする際にもインターンの経験は非常に重要になってきます。
多くの学生はアルバイトという形で「誰でもできるような仕事」を行なっている場合が多いですが、インターンの場合は異なり、より実践的な経験ができるため「実績」を作ることができます。
エンジニア、デザイナーであれば実際に作り、ビジネスの現場で使用したものをそのまま実績にできます。また、ビジネス職であっても自分が生み出した成果は実績にすることができます。
そのため、学生であっても個人事業主として「怪しいバイト」などをせずとも月給で100万円近く稼ぐことも可能ですし、しっかりと学業と両立しながら20~50万円ほどのお金を稼ぐこともできます。
よって、インターンは「実績」を作ることができるため、起業をする際にも個人事業主になる際にも「現場で使えるスキル」が身につき、成功の確率を高めてくれます。
そのため、インターンは起業や個人事業主を志している方にとってもためになる経験だと言えます。
③インターンは実践的スキルを向上させる?
②の項目でも少し説明しましたが、インターンでは実際に業務を行うため具体的に証明できるスキルを身につけることができます。
インターンとは、社会人として働くということですので当然のごとくスキルが向上するのです。
実績になるような華やかな仕事から、小さなことを積み重ねる泥臭い仕事も行うため、実施期間や自分の努力次第で様々なスキルが向上していくのです。
では、実際に、どのようなスキルが、どのように身につくのでしょうか?以下に一部のスキルをまとめました。
・論理的思考力
これはフレームワークを繰り返し使用することで身につけることができます。実際に仕事に取り組む際、1から考えをまとめることは非常に難しいです。
そのため、「フレームワーク」というものが用いられます。このフレームワークを何度も、様々なものを使用することで自分の考えていることをまとめることができるようになり、「論理的思考力」が向上します。
・営業力
インターンでは、1人で営業に行く経験を積むこともできます。アルバイトなどでも行われているような個人向けの営業だけではなく、法人に対しても営業をする経験ができます。
実際にJEEKからインターンをした学生の中には大学1年生にしてYahoo!や電通というような企業への営業を1人で行った学生も過去に存在します。
・基本的PCスキル
職種に限らず、仕事をする中で必ずと言ってもいいほど使用するのがワード・エクセル・パワーポイントを使った資料作成業務です。
大学内でもゼミやサークル活動で使用することが多いかとは思いますが、実際に企業に入って使うレベルとは全くと言っていいほど異なります。
インターンでは実際の業務を社会人同様に行うため、社会人と同等もしくはそれ以上のPCスキルを身につけることができます。
・業界ごとの専門知識
インターンを実施している会社は多種多様です。
商社関係の企業でインターンをすれば、物の流れやビジネスの仕組みを理解しなければならないですし、人材系の企業でインターンをすれば、人事の考え方や人材サービスについて詳しくなります。
当たり前のようなことですが、インターンをしていなければ学生のうちからこのような能力を身につけることはできません。
・プログラミングスキル
大学やプログラミングスクールでもプログラミングスキルは向上すると思われがちですが、それだけではサービスを作るレベルに到達することは難しいです。
しかし、インターンをすることで「実践的なプログラミングスキル」は向上します。また、付随して重要な「チームで開発する力」も身につけることができます。
・デザインスキル
デザインとは「オシャレ」「カッコイイ」というイメージを思われがちですが、それだけではありません。
仕事でデザインスキルを活かすために大事なこととして「お客様が使いやすいか?」という視点が必要です。
インターンでは実務を通すことで、このような視点を持ったデザインスキルを身につけることが可能です。
このように、インターンに参加すれば多くのスキルを獲得することができます。また、就職活動だけではなく就職後の人生においてもインターンは重要な経験であるとも言えるのです。
④インターンは社会人でも経験できないような「実績」「経験」を作れる!
インターンでは社会人でも経験できないような「実績」「経験」を作ることが可能です。
では、なぜそのようなことが可能なのでしょうか?また、具体的にどのような経験ができるのでしょうか。実際にJEEK(ジーク)からインターンを経験した事例と、その後を見てみましょう。
・マッチングアプリ運営企業での事例
大学3年次よりインターンを探し、エンジニアとしての実務経験がないままAndroidアプリの開発を担当。そのアプリは急成長し、現在では、売り上げ規模が数十億台になり、外資系IT企業へグループ入りするほどまでに成長。
多くの大企業から内定をもらう中、その内定を蹴りリードエンジニアとして現在もインターンに参加した企業にてサービス開発を牽引しています。
・人材系IT企業での事例
大学1年次より人材系IT企業にてインターンを開始。自ら1事業を担当し数千万円規模の売り上げにまでに成長させ、複数回のオフィス拡大の成長や、1億円規模の資金調達に貢献。
リクルートや外資系コンサル企業にて内定を獲得する中、同企業にて最年少執行役員として現在も同じ事業に従事。
・大手広告代理店での事例
大学3年次よりインターンを開始。大手広告代理店の学生向けリサーチチームにてインターンを経験し、様々な大手クライアントからの案件を受託。就職活動時にはリクルート、DeNA、電通などからの内定を獲得した。その中でも、別の大手広告代理店へ就職した。
・上場IT企業での事例
現在では上場しているIT企業の創業期より、社長直下で営業チームを牽引。その後は、新規事業開発などを担当。その後自分自身で起業し、一度は事業に失敗してしまうものの最終的には20代前半という若さで10億以上の評価額での企業売却に成功。
このように、普通の社会人でも経験できないようなことを体験した学生は、その後も自分自身で道を切り開き、目標を達成しています。
⑤インターン中に多くの人脈を作ることができる
インターンでは、様々な仕事(営業などの外回りの仕事に限らず)を経験する中で同世代や社会人との人脈を作ることが可能です。
社会人になると、人脈が非常に大事と言われていますが、これをインターンをしているうちから作ることができるのです。
社会人になると、学生が思っている以上に知り合い伝いで、案件獲得や転職、、、と予想以上に社会では人間関係が重要だということがわかります。では、インターンをしているとどのような人脈ができるのでしょうか。
将来有望な仲間たちに出会える
まず初めに、将来、大きな会社で活躍する仲間と出会える可能性が高いです。これは、まだまだインターンをしている学生が全国的に少ないことも起因しています。
多くの学生がインターンを初めていない中で、学生のうち(特に1〜2年生)のうちからインターンに参加する学生の多くは、非常に成長していきます。
このような学生の多くは総合商社、大手広告代理店、外資系企業などに就職し、さらにその中でも活躍する人が多いため、将来、大きな会社で活躍する仲間と出会える可能性が高いのです。
メンターに出会える
次に、メンターと言えるような社会人に出会えることができる可能性が高いです。
社会人になると、学生生活の時のように先生がいて助けてくれるという状況ではありません。そうなると、仕事の悩み(特に自分や同期だけでは解決できないもの)にぶつかることも非常に多くあります。
このような悩みにぶつかった時にメンターの存在は非常に重要です。インターンでは仕事の中で多くの社会人に早くから出会え、さらに学生の中でも特に頑張っているという状況が、メンターという存在を作りやすくなるのです。
インターンシップのメリットまとめ
このようにインターンは多くの学生にとって有益なものであることが言えます。なので昨今多くの社会人がインターンの重要性を説いているのです。簡単にまとめるとインターンは、
・就職活動に強い
・起業やフリーランスになる場合にも有利
・スキルが身につく
・貴重な経験ができる
・人脈が作れる
という点でメリットがあります。
とはいえ、インターンもメリットばかりではありません。デメリットについて知りたい方は「長期インターンシップのデメリット」をお読みください。