はじめに

リクルートやマイナビなど、就職活動においても人気の企業がある人材業界。そんな人材業界の今後の見通しや実際の仕事内容はどのようになっているのでしょうか。

いま注目を集めている人材業界を、本コラムで研究していきましょう!

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人材業界とは?

人材業界は、派遣会社からクライアントの会社に人材を派遣する人材派遣ビジネス(パソナ、テンプホールディングスなど)、企業に人材の紹介をする人材紹介ビジネス(リクルートエージェント、インテリジェンスなど)を主に仕事としている業界のことです。

人材業界のおこりは1960年代。

アメリカのマンパワーグループが日本ではじめて派遣業務を開始しました。

そしてその後、1996年の労働者派遣法によってこの業界が認知され、会社の規模も拡大しました。

しかし昨今の不況により倒産する会社もでてきました。ずっと順調だった人材業界でしたが、売上を伸ばす企業と潰れていく企業が2極化するようになったのです。

また、これを受けて企業は人材サービスの総合化を図る風潮が進んできました。

サービスの総合化とは、「人材サービスのことならお任せあれ!」というようにあらゆる人材サービスを請け負うことです。

例えば、リクルートはリクルートキャリアやリクルートスタッフィングなど、あらゆる人材サービスを提供する事業を展開しています。

事業を総合化することによって、1つのサービスの利用者が他のサービスにも興味を持つ可能性があるため、新たな顧客を開拓せずとも売上を伸ばすことができるようになるのです。

ここで、人材業界の種類を紹介します。

人材業界と一口に言っても細かく見るとサービスの内容はそれぞれ異なっています。

人材派遣系

リクルートホールディングス、テンプホールディングスなどが代表的な企業です。

主な業務としては人材派遣、人材紹介、販売促進メディア、人材メディアなどです。

人材派遣の仕組みは、パソコンスキルや専門技術などを持った登録者を顧客である求人企業に紹介し、紹介料を得るというものです。

人材紹介も人材派遣と似ていて、就職や転職を希望する登録者を求人企業に紹介し、紹介料を得るという仕組みになっています。

売上ランキング

人材派遣系の会社の売上ランキングです。

1位 リクルートホールディングス(売上5,175億円)

2位 テンプホールディングス(売上3,624億円)

3位 パソナグループ(売上高・2,637億円)

注目の企業「リクルートホールディングス」

就職情報誌と生活情報分野の販売促進メディア、人材派遣を傘下の企業で展開しています。

事業の拡大を着々とすすめており、その拡大は以下の分野に及びます。

・仕事(リクナビ、就職ジャーナルなど)

・美容(ホットペッパービューティーなど)

・ビジネス支援(Airレジ、Airウェイトなど)

・進学・教育(スタディサプリなど)

・旅行(じゃらんなど)

・住宅(SUUMOなど)

・結婚(ゼクシィなど)

・自動車(カーセンサーなど)

・グルメ(ホットペッパーグルメなど)

・生活・地域情報(ホットペッパー、ポンパレなど)

どれも1度は聞いたことのある名前だと思います。

これだけの事業を成功させることができるのは、社員が高い当事者意識を持っているためです。リクルートは起業家精神を持っている社員には多く機会が与えられます。

また、リクルートは新卒はグループ一括採用ではなく、グループ各社ごとに採用しています。

持ち株会社であるリクルートホールディングスはWeb職種限定の募集で、配属はホールディングスか傘下のグループ会社になります。

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求人広告系

エン・ジャパンやマイナビ、リブセンスなどがこの分野に該当します。

この分野の企業は主に求人情報サイトや人材紹介サービスなどを行っています。

他にもビジネスパーソンに研修を行い、スキルアップを促す事業などを行っている会社もあります。

求人広告を掲載するにあたって、広告掲載費は無料で、採用が出たら料金が発生する成功報酬型をとっている会社と、掲載することで料金が発生する会社があります。

売上ランキング

1位 マイナビ(売上高・930億円)

2位 エン・ジャパン(売上高・261億円)

3位 リブセンス(売上高・50億円)

注目の企業「マイナビ」

マイナビも非常に多角的に事業を展開している会社で、就職活動だけでなく進路・進学、学生生活、部屋探し、社会人生活、結婚準備などのサービスを行っています。

マイナビ転職やマイナビバイトなどが代表的なサービスです。

職業紹介系

リクルートキャリアやインテリジェンス(転職支援の「DODA」が強み)などが職業紹介系の代表的な企業です。

これらの企業は、主に分野に特化したコンサルタントがユーザーの就職や転職を支援。

「就職、または転職をしたい」と考えるユーザーと「いい人にきてほしい」と考える企業のニーズにこたえ、マッチングをしています。

また、職業紹介系の企業の1つであるジェイエイシーリクルートメントは外資系企業への人材紹介に注力しています。

注目の企業「インテリジェンス」

「DODA」をはじめとした転職支援に強みを持っている会社です。しかしその事業は転職だけにとどまらず、「an」や「LINEバイト」など、バイト探し事業にも力を入れています。

技術者派遣系

エンジニアや研究開発分野、機械や電機の技術者などの派遣を主としている分野です。

ほかにも化学、医薬品、バイオなどの受託・請負、業務の請負やゼネコンなどを顧客にしたあらゆる領域の施工管理なども請け負っています。

また、高い技術力を生かして企業や個人向けにパソコンスキルなどの教育も行っています。

売上ランキング

1位 テクノプロ・ホールディングス(売上高・903億円)

2位 メイテック(売上高・878億円)

3位 フォーラムエンジニアリング(売上高・319億円)

注目の企業「テクノプロ・ホールディングス」

1万5,000人近くのエンジニア・研究者と2,000社近くの顧客(企業)を持つ、技術者派遣分野最大手の会社です。

また、中国に4拠点を展開するなどその活動を国外にも広げています。

製造派遣・請負系

顧客となる企業がたてた生産計画や保有する製造技術、ノウハウ、製造設備を使って働く人材を派遣します。

より良い状態で人材を派遣できるように、やる気のある雇用者を育てるマネジメントも行っています。

また、あらゆる業界に最適な人材を確保するために、独自の求人サイトや全国のフリーペーパーを活用するなどして質の高い人材を確保しています。

雇用者の社会保険、年金の整備など、社員が働きやすい環境を整備することも仕事の一つです。

売上ランキング

1位 アウトソーシング

2位 日本マニュファクチャリングサービス

3位 日研トータルソーシング

注目の企業「アウトソーシング」

製造派遣・請負系分野の業界1位です。

1997年の設立で国外にも多数のネットワークをもっています。

その規模はアジアにとどまらず、アメリカやイギリス、ドイツなどにも展開しています。

人材サービスの動向・課題

人材派遣は、派遣会社が雇った労働者を企業に派遣します。

派遣社員は顧客企業で指揮監督されます。

2015年の派遣法改正では、派遣社員への教育訓練や派遣期間のカウント方法の見直し、3年継続して派遣する社員へ雇用先の紹介や無期雇用への切り替えなどの義務が派遣元に課せられるようになりました。

昨今では、企業の業容拡大や訪日外国人対応などで人材需要は高まっていますが、人手不足は深刻だと言われています。

厚生労働省が発表した2016年4月の有効求人倍率では調査開始から初めて全都道府県で1倍を超えました。

人材紹介ではリクルートキャリアやインテリジェンスなどがビッグデータ分析やAIの活用でより効果的なマッチングができるサービスの開発に注力しています。

また海外進出も活発で、リクルートがオランダの派遣大手USGピープルを1,800億円で買収。テンプホールディングスもアメリカのケリーサービスとの提携を拡大しました。

その一方で課題もあります。

それは、この業界は景気に左右されやすいことです。

景気が悪い時には求人数が減るので当然といえば当然です。

今は登り調子できている人材業界ですが、不景気になった時にどうしていくかが課題です。

注目のニュース

「アラフィフ」主婦らが救世主 派遣業も人手不足 (2016年6月23日の記事)

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO03925360S6A620C1X13000/

人材業界は需要に対して人手が足りていない業界です。好調が続いていますが、人材が確保できなければ企業としては成り立ちません。

そこでリクルートなどの企業は、子育てをしていても仕事をしたがっている主婦や外国人留学生を積極的に受け入れ、顧客である企業と社員、双方のニーズを満たす仕組みを整えています。

働きたい人が働けるようになる環境づくりも、この業界の大切な仕事であり、魅力の一つと言えるでしょう。

最後に

いかがでしたか?人材業界のことが少しでもおわかりいただけたでしょうか。

なかにはみなさんが知らないような分野のものもあったかもしれません。

ついつい有名な企業の企業研究に目がいきがちですが、業界研究を行うこともすごく大切です。就職活動のESや面接の際にもより深みのある発言ができるようになりますし、なにより自分がその業界に向いているのかを知ることができます。

本コラムをご覧になった方にはぜひこれからも業界研究をしていただきたいです。

他の業界の記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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